トルコが誇る世界遺産

アルスランテペ遺跡は2021年に世界遺産となったトルコの注目の遺跡!

更新日:2023.04.05

投稿日:2022.11.11

Views: 947

アルステンラペ トルコ

トルコには本当に数多くの遺跡がありますが、「アルスランテペ遺跡」は2021年に世界遺産に登録されたばかりの遺跡です。トルコ南東部の東アナトリア地方にあり、既に世界遺産にも登録されていてよく知られている「ネムルートダーゥ」(ネムルート山) からもそう離れていない場所にあります。

アルスランテペ遺跡はまだあまり知られていない遺跡ですが、とても興味深い遺物も発掘されています。そんなアルスランテペ遺跡の歴史や見どころを詳しく解説します。

アルスランテペ遺跡とは?

アルスランテペ遺跡 トルコ 世界遺産

「アルスランテペ遺跡」(別名「メリド(Melid)」)は、トルコ南東部の東アナトリア地方、マラティヤの町の中心部からは約5km、ユーフラテス川からは15kmの場所にある遺丘です。アルスランテペとは「ライオンの丘」という意味があります。

アルスランテペの歴史はとても古く、少なくとも、紀元前6世紀からローマ時代後期までの数千年の間の集落の重ね合わせによって形成されてきました。トルコで最も古い宗教的、市民的遺跡のひとつとしても知られています。

アルスランテペ遺跡の最大の特徴は、アナトリアで最初の都市国家構造が確立された集落であり、この場所では世界最古の王家の墓や剣などといった歴史的遺物が多数発見されていることです。

そうしたことから、アルスランテペ遺跡は2021年7月に世界遺産に登録されました。

Arslantepe Mound – UNESCO World Heritage Centre

アルスランテペまでのアクセス

アルスランテペの観光の起点となる町は「マラティヤ」になりますが、マラティヤ空港へはイスタンブールから国内線を利用して行くことができ、所要時間は約1時間です。

マラティヤの空港は町の中心部から約35kmの場所にあります。飛行機の到着時間に合わせてシャトルバスが待っているので、町へはシャトルバスを利用して行くのも便利です。

また、近郊の町「スィワス(Sivas)」、「アドゥヤマン(Adıyaman)」、「エラズ(Elazığ)」からもバスを利用してマラティヤまで行くことができます。

マラティヤの町からアルスランテペまでは、マラティヤ中心部から出ている「オルドゥズ(Orduzu)」行きのバスに乗って約15分ほどで到着します。

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アルスランテペ屋外博物館

アルスランテペ トルコ アナトリア

アルスランテペは、面積4ha(ヘクタール)、高さ30mの高さからなっており、トルコ国内でも最も大きい遺丘のひとつです。2011年から屋外博物館として一般公開されました。

50年以上にもわたる考古学的発掘により、遺跡を拠点として、多くの文明の形成から崩壊に至るまでの豊富な物質的遺物や、泥レンガの宮殿、壁の装飾などの遺構を見ることができます。

約5300年前の世界最古の金属製の刀剣も発掘され、発掘された刀剣は現在、マラティヤの考古学博物館に収蔵されています。

また、ライオンや支配者らの姿を刻んだ新ヒッタイト時代の彫像なども見つかっています。なお、現在アルスランテペ屋外博物館の入口にあるヒッタイト時代のライオンのレリーフや石の彫刻などはレプリカとなります。

名称 アルスランテペ野外博物館(Arslantepe Açık Hava Müzesi)
住所 Merkez, Ordüzü, Malatya Merkez, Malatya, トルコ
開館時間 夏季(4/1~10/31)8:00~19:00
冬季(11/1~3/31)8:00~17:00
※最終入場時間は閉館時間の30分前まで
※砂糖祭り及び犠牲祭の初日は13時00分より開館。
休館日 月曜日
入場料 無料
公式サイト https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=MLA01&distId=MRK

アルスランテペの歴史

アルスランテペ遺跡 トルコ 世界遺産

アルスランテペの歴史はかなり古く、紀元前5000年頃にまで遡って、後期銅器時代から鉄器時代にかけての歴史も持ちます。アルスランテペはアナトリア最古の集落都市であり、都市は紀元前712年のアッシリアの征服を受けるまで存在していました。

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アルスランテペは別名「メリド(Melid)」とも呼ばれていますが、これはヒッタイト時代の都市の名前になり、アルスランテペはメリドの遺跡と推定されたからです。

アルスランテペ遺跡にある最も古い部分は青銅器時代の始まる前のカルコリシック時代後期のものと考えられ、壁面が装飾された大きな建築物の遺構が確認されています。

青銅器時代早期になると、ウルク文化の影響を受けた神殿や宮殿が造られるようになり、後期青銅器時代ではイスワ王国におけるこの地域の行政中心地になり、ヒッタイトからの脅威から守るために町はかなり強化されました。

紀元前2000年頃になるとアルスランテペはヒッタイト帝国の都市として使用され、都市はユーフラテス川に向かって拡大し「メリド」と呼ばれるようになりました。ヒッタイトの大王シュッピルリウマ1世がミタンニ王国への遠征の際には、この地を要地として使用していたことでも知られています。

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ヒッタイト帝国が滅びると、紀元前12世紀から7世紀にかけてこの都市は、カンマヌのルウィア・ネオヒッタイト州の中心となり、宮殿が建てられ、ライオンと支配者の記念碑的な石の彫像が造られました。後にアッシリアの支配を受けることになりますが、都市はアッシリア時代においても繁栄を続けていました。

しかし、紀元前712年にアッシリアの王サルゴン2世によってメリド(アルスランテペ)は破壊され、同時代にキンメリア人とスキタイがアナトリアに侵入し、都市は衰退してしまいます。以降、5世紀までこの地には人が住んでいなかったと言われています。

ローマ帝国時代の6世紀頃になると、ひとつの町として形成されますが、ビザンツ帝国時代にはネクロポリス(墓地)として使われました。

アルスランテペの地は古代より水資源は豊富にあり、川の氾濫の影響のない場所に都市があったため、農耕が栄えていましたが、これは現在でも続いています。

アルスランテペは現在も発掘作業が継続中

アルスランテペ遺跡 トルコ 世界遺産

アルスランテペの発掘は1932年、フランスのルイス・デラポルテ率いる発掘隊によって開始されました。そして、発掘作業は現在も続けられています。

アルスランテペの発掘では、紀元前3600年~3500年頃の神殿、紀元前3300年~3000年頃に使われていたとされる世界最古の雨水排水路等を備えた日干し煉瓦の宮殿や、多数の印章、巧妙に作られた金属製の道具などが発見されました。

発掘された多数の印章は、さまざまな商品の保管や輸送に使われていた可能性があり、この地が商業の中心地であり、この地域の貿易がアルスランテペによって管理されていたことを証明するものとして注目がされています。

他にも、宮殿近くでは紀元前2900年頃の王のものとされるお墓も発見されています。この王墓からは多くの副葬品と、お墓を閉ざす扉の上には犠牲にされたとみられる、4人の若者の遺骨も発見されました。

発掘は、メソポタミア文明の最初であるウルク時代の宮殿から、後期ヒッタイト時代の宮殿まで続いています。

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5,700年前の子供の遺骨が!

2019年に行われた発掘作業では多くの歴史的遺物が発見されました。その内容は、陶磁器、カップ、鏃、ビーズ、骨角器、楽器などがありました。

そして、なんと5,700年前の子供の遺骨も発見されたのです。遺骨は推定6歳の子供とされ、首にはネックレス、右腕には4連のビーズのブレスレット、左腕には1連のビーズのブレスレットがかかっていました。この遺骨は、当時の文化が垣間見える大変貴重な発見として注目されました。

アルスランテペからの出土品は、マラティヤの考古学博物館の他、アンカラのアナトリア文明博物館にも多数展示されています。

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アルスランテペ観光の起点「マラティヤ」

アプリコット ドライアプリコット あんず

アルスランテペ遺跡観光の起点となる「マラティヤ(Malatya)」はこの辺りの中心都市になります。空港もあり、町には大きなショッピングセンターなどもあります。

町の中心広場周辺には商店も多く、特産のアプリコット(あんず)を売るお店も多く見かけます。

マラティヤ周辺の地域では昔から農業が盛んで、特にアプリコットの産地としても知られています。世界のドライアプリコットの約80%がこのマラティヤ周辺で生産されており、トルコ国内になると、生食用のアプリコットは50%、ドライアプリコットにおいては95%がマラティヤ産となっています。

マラティヤ特産のドライアプリコットは家族経営の農場で昔ながらの日干しで作られています。

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マラティヤ考古学博物館

マラティヤ考古学博物館は1979年に開館した博物館で、規模は大きくありませんが、アルスランテペを始め、マラティヤ周辺で発掘された遺物が展示されています。

代表的な展示物にはアルスランテペで発掘された“世界最古の金属製の刀剣”があります。他にも、同じくアルスランテペで発掘された人間の墓や、マラティヤ近郊にある遺跡「ジャフェルホユック(Cafer Höyük)」で発掘された新石器時代の彫刻(紀元前8000年)などもあります。

マラティヤ考古学博物館はアルスランテペと合わせて訪れたい場所です。

名称 マラティヤ考古学博物館(Malatya Arkeoloji Müzesi)
住所 Kernek Mah, Şehit Hamit Fendoğlu Cad, No: 33 Battalgazi/ Malatya, トルコ
開館時間 8:00~17:00
※最終入場時間は閉館時間の30分前まで
※砂糖祭り及び犠牲祭の初日は13時00分より開館。
休館日 月曜日
入場料 12TL
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