チェシュメはトルコの人気ビーチリゾート!観光の見どころ解説
更新日:2023.02.28
投稿日:2022.11.14
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チェシュメ(Cesme、チェシメ)は、エーゲ海地方の都市イズミルから西へ約80キロの場所にあるカラブラン半島からさらに突き出たチェシュメ半島に位置しています。トルコ語で「チェシュメ」は噴水を意味し、町中にオスマン帝国時代の噴水が数多く見られます。
イズミル近郊で最も美しい町といわれていて、ビーチだけでなく、街歩きや名物グルメなども楽しめます。ここでは、トルコの人気ビーチリゾート「チェシュメ」の魅力についてご紹介します。
チェシュメの魅力とは
チェシュメ半島は、くっきりとした青空に縁どられ、アニスや胡麻の実、アーティチョークが栽培され、イチジクやゴムの木が点在している風景がトルコでも有数の美しさを誇ります。美しいビーチや歴史的な建造物もあり、町の中心部にはお店やレストランが立ち並んでいます。
トルコ国内からはもちろん、ギリシャの「キオス島」からもフェリーで45分で行き来できるので、ギリシャからの旅行者も多いです。
チェシュメの気候
チェシュメがあるイズミル地方は地中海性気候で、乾燥した暑い夏が長いことが特徴です。冬は涼しく雨が多くなります。6月になると最高気温が30度を超える日が多くなります。夏の時期は日中の気温が非常に高くなりますが、降雨が少ないので観光には適しています。
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チェシュメの行き方
チェシュメの玄関口となる町は、トルコ第三の都市であるイズミルです。
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日本からイズミルへの直行便は飛んでいませんので、ターキッシュエアラインズの直行便でイスタンブールまで行き、国内線に乗り換えて約1時間でイズミル空港へ到着します。空港からチェシュメは、空港バスで約1時間半です。
チェシュメの人気観光スポット
チェシュメはビーチの他に観光や買い物も楽しめます。ここでは、代表的なスポットをご紹介します。
アラチャトゥ
アラチャトゥはチュシュメ半島の先にある小さな町で、美しくて可愛い町並みが有名です。1920年代までギリシャ人が住んでいたため、地中海のリゾート地を彷彿させる雰囲気です。「風の町」としても有名で、年間を通して安定した風が吹くことからウィンドサーフィンの聖地とされ、選手権等の大会も開催されています。
また、丘の上で風を活かした風車がまわる光景も名物です。毎週土曜日にはトルコでも最大規模の青空市場が開かれ、食品から日用品、服飾品などが揃います。夜になると町がライトアップされ、エーゲ海リゾートの夜を演出してくれます。
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チェシュメ城塞
14世紀にジェノヴァ人が築き、16世紀にオスマン帝国時代に拡大されたチェシュメ城塞は、港を守るために建てられました。1770年のオスマン帝国とロシア間の露土戦争における「チェシュメの戦い」の際に破壊され、この海戦の証人となっているお城です。城塞の周りにはいくつもの砲台が残っていて、当時の様子を想像できます。
また、城塞のそばにはスレイマン大帝が建てたキャラバンサライがあり、現在はホテルとして利用されています。崖の上に建っているので上までのぼると青く輝くエーゲ海と町並みが一望できる絶景スポットでもあります。
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チェシュメ博物館
チェシュメ城塞の一部は、チェシュメ博物館になっています。チェシメの近くで出土された各時代の大理石の彫像や各年代の墓、陶器などが展示されています。博物館の塔には、チェシュメの海戦に焦点を当てた展示物があります。
チェシュメ マリーナ
チュシュメ港から徒歩10分程の場所に「チェシュメ マリーナ」というお洒落なエリアがあります。ここは海沿いにファッションやインテリア系のショップが並んでいます。チュシュメ マリーナをそのまま湾沿いに進むと沢山のレストラン街が続いています。
アクアトイシティ
アクアトイシティは、チェシュメ中心部の東に位置するイリジャ地区にある海をテーマにした子供向けのテーマパークです。カラフルな滑り台が2本ついたウォータースライダーや子供向けの遊具が充実したプレイゾーンやプールで構成されています。施設内にパラソルやチェアが用意されたリラックススペースやフードコートもあります。
夜になると園内がライトアップされ、昼とは異なる華やかな空間になるので1日中楽しむ事が出来ます。
チュシュメでおすすめのビーチ
エーゲ海の半島にある町チェシュメは有名なビーチがいくつもあります。ここでは、代表的なビーチをご紹介します。
フライインビーチ
フライインビーチは、チェシュメの中心部から南西に車で15分程の場所にあります。美しいエーゲ海が一望できるビーチは、数多くあるチュシュメのビーチでも最も美しいといわれています。海の底が上空から見えるほど透明度が高く美しい海です。
イリカビーチ
イリカビーチはチェシュメの中心部から車で15分程の場所にある、透明度の高い海と遠浅のビーチが特徴的です。ビーチ沿いにはリゾートホテルが立ち並んでいて、パラソルやデッキが用意されたホテルのプライベートビーチもあります。
アルティンクムビーチ
透明度が高いエメラルドブルーの海と美しい白浜が続くアルティンクムビーチは、現地の人がサーフィンを楽しんでいる姿をよく見かけます。ビーチ沿いは、高級別荘やリゾートホテルが立ち並び、ヨーロッパからの観光客で賑わっています。
チェシュメの歴史
チェシュメの町は、ギリシャのキオス島を統治していたジェノヴァ共和国とオスマン帝国に追い払われる形で、当時アナトリアを支配していたアイドゥン侯国の間で暫定協定が結ばれた14世紀に黄金期を迎えました。ヨーロッパとアジアの貿易は、オスマン帝国の領土から数時間の距離にあるチェシュメを経由して行われていました。
チェシュメは、オスマン帝国の属国でしたが、1470年過ぎまでは自治を維持していました。1560年にキオス島がオスマン帝国に占領され、キオス島とチェシュメはオスマン帝国領になりました。その後、貿易拠点がチェシュメからイズミルに徐々に移っていきました。
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現在はトルコ第三の都市となっているイズミルですが、実はこの時までは東方からのキャラバン隊が通過するだけの町だったのです。
チェシュメの名物料理
エーゲ海に面したチェシュメはシーフード料理ももちろん名物ですが、美味しいご当地グルメも多くあります。ここで代表的な料理をご紹介します。
クムルジュ
クムルジュはサンドイッチの一種で、チェシュメ名物の一つです。焼いたチーズやトルコのスパイシーなサラミ風ソーセージのスジュクやトマトなどをパンに挟んだ料理です。
トルコアイス
のび~るアイスとしてお馴染みの「トルコアイス」ですが、チェシュメには「Damla Sakizi」という名物のフレーバーがあります。「マスティック」というギリシャのキオス島南部に生息する植物が材料になっています。マスティックは樹液を乾燥させて噛むと健康に良いと伝えられていて、殺菌作用もあるのでガムや飴なども作られています。さっぱりした風味とねっとりした食感が特徴のアイスです。
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イズミルキョフテ
チェシュメのあるイズミル県の名物料理の一つに「イズミルキョフテ」があります。「キョフテ」は、挽き肉と玉ねぎを捏ねて作ったスパイシーなトルコ風ミニハンバーグです。キョフテの種類はトルコ全土で200以上もあるといわれ、イズミルキョフテはジャガイモなどの野菜とキョフテをトマトペーストで煮込んだ料理です。
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