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ダーダネルス海峡とは?世界最長のつり橋がかかるヨーロッパとアジアの境界

更新日:2023.04.05

投稿日:2022.07.14

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ダーダネルス海峡 チャナッカレ

2022年3月に世界最長となる「チャナッカレ1915橋」が開通し話題となっているダーダネルス海峡。ヨーロッパとアジアの境界という地理的に重要な海峡であるがゆえに、エポックメイキングな歴史の舞台ともなってきました。ここでは、そんなダーダネルス海峡について、歴史や周辺の観光地などもふまえてご紹介していきます。

ダーダネルス海峡とはどんな場所?

ヨーロッパとアジアの境界となる海峡

ダーダネルス海峡は、エーゲ海とマルマラ海をつなぐ海峡です。トルコ最大の都市イスタンブールがあるボスポラス海峡とともにトルコにとって非常に重要な海峡で、ダーダネルス海峡とボスポラス海峡によって、ヨーロッパとアジアが隔てられます。地理的にもかなり重要な場所にあるため、古くから争いの舞台となってきた歴史もあります。

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ダーダネルス海峡の特徴

ダーダネルス海峡の全長は約65kmで、幅が一番狭いのはチャナッカレからガリポリ半島までの1.3km。一番広い箇所の幅は6.5kmになります。

ダーダネルス海峡の上層の海水はマルマラ海からエーゲ海に向かって流れ、下層は逆向きに流れています。マルマラ海からの寒流とエーゲ海からの暖流が海流でぶつかり合い潮流が複雑なため、航海の難所ともいわれていますが、さまざまな魚のすみかにもなっています。

2022年に世界最長のつり橋「チャナッカレ1915橋」がついに完成!

チャナッカレ1915橋 ダーダネルス海峡

近年のダーダネルス海峡最大のトピックスといえば、世界最長のつり橋「チャナッカレ1915橋」が完成したことでしょう。2022年3月18日に開通式が行われたのですが、この3月18日はトルコの「勝利の日」。さらに、名前に付いている「1915」は第一次世界大戦中のガリポリの戦いで、トルコ海軍が連合国軍に最初に勝利した年の1915年からとったものです。

チャナッカレ1915橋は、アジア側のラプセキとヨーロッパ側のガリポリをつないでいます。総延長は3563メートル。主塔と主塔の間の距離はトルコ共和国建国100周年の2023年にちなんで2023メートル。これは、日本の明石海峡大橋を抜いて世界最長サイズとなっています。

地理的重要性から歴史的な舞台となってきたダーダネルス海峡の戦史

地理的に重要な場所にあるダーダネルス海峡は、同じくヨーロッパとアジアを分けるボスポラス海峡とともにさまざまな戦いの場となってきた歴史をもつ海峡でもあります。ここでは、ダーダネルス海峡の戦史をたどっていきます。

トロイア戦争からガリポリの戦いまでの歴史

ガリポリの戦い

トロイアの木馬で有名なトロイア戦争では、アカイア人(ギリシャ人)の大艦隊がダーダネルス海峡を渡りアナトリア半島に到着。待ち構えていたトロイア軍と戦闘となり、トロイア戦争開戦の地となりました。

第3次ペルシア戦争では、ペルシア帝国のクセルクセス1世が大軍を率いてダーダネルス海峡を渡ってギリシアに侵攻しています。

20世紀に入ると第一次世界大戦が勃発し、ガリポリの戦いの舞台に。ダーダネルス海峡に面したガリポリ半島に上陸した連合国軍側のイギリス軍を、オスマン帝国軍が打ち破った場所としても知られています。

ガリポリの戦いとは?オスマン帝国軍が死守したダーダネルス海峡の歴史

オスマン帝国とロシアとの間では海峡運航問題が勃発し紛争の舞台に

ガリポリの戦い

できごと
1774 キュチュク=カイナルジャ条約でオスマン帝国がロシアに商船の通過を許可
1809 全ての国の軍艦の航行が禁止される
1833 ウンキャル=スケレッシ条約締結。
オスマン帝国がロシアの軍艦の航行を認める
1841 ロンドン会議で5国海峡協定締結。ウンキャル=スケレッシ条約破棄。
各国の軍艦の航行を禁止し海峡を封鎖
1856 クリミア戦争後パリ条約で黒海が中立化
1914 第一次世界大戦で、オスマン帝国がドイツ側に参戦。
イギリス軍によるダーダネルス海峡のガリポリ上陸作戦を阻止
1917 オスマン帝国が降伏。海峡封鎖が解除される
1920 セーヴル条約で海峡は国際管理下に置かれることになり、
国際海峡委員会により実質運営されることに。
トルコは各国の船舶、軍艦、航空機の通過の自由を認める
1923 ローザンヌ条約でセーヴル条約の原則を継承。
沿岸部のトルコ主権は承認される
1936 モントルー条約締結。商船の自由運航は認められたが、
黒海沿岸国以外の軍艦・航空機の通過は制限

19~20世紀にかけては、黒海から地中海進出を目指すロシアと、それを警戒するオスマン帝国やヨーロッパ諸国の間で海峡運航を巡り紛争がおこります。ロシアは、イスタンブールのあるボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通行しないと、黒海から地中海に進出できないため、オスマン帝国との間で争いを展開してきました。

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1936年にはモントルー条約が定められ、ボスポラス海峡とダーダルス海峡を渡る商業船舶の自由な移動が認められています。

ダーダネルス海峡周辺には魅力的な観光地が満載

海峡の入り口にエーゲ海があり、両サイドにガリポリ半島とアナトリア半島を有すダーダネルス海峡には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。ここでは、ダーダネルス海峡周辺の、おすすめ観光スポットについてご紹介していきます。

ガリポリ(ゲリポル)

ガリポリ

トルコ語でゲリポリとも呼ばれるガリポリは、マルマラ海側に位置する街。オスマン帝国が初めて手に入れたヨーロッパの街でもあります。紀元前5世紀には、あのアレキサンダー大王で知られるマケドニアの都市カリポリスと呼ばれていたという古い歴史がある街でもあります。

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現在はイワシの缶詰の生産が有名で、対岸にあるラプセキの街とフェリーで行き来ができます。

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ガリポリ半島歴史国立公園

ガリポリの戦いで戦没した50万人以上の兵士のために、1973年に作られた国立公園で、ガリポリ半島の南端にあります。公園内には、ガリポリの戦いに参加した各国の記念碑や兵士達の墓地が立っています。

チメンリク城とキリトバヒル城

チメンリク城はアナトリア半島のチャナッカレの街にあり、キリトバヒル城はダーダネルス海峡の対岸にあります。どちらもオスマン帝国のスルタン・メフメット2世によって建てられた城で、海峡を渡る船を監視していた要塞です。1915年のガリポリの戦いでは、連合国軍によって攻撃を受けています。

チャナッカレ

トロイの木馬 チャナッカレ トルコ

ユネスコの世界遺産にも登録されているトロイ遺跡の玄関口となる小さな街で、2004年公開のハリウッド映画『TROY(トロイ)』で使用されたトロイの木馬が展示されています。5階建ての時計台も有名で、周辺の旧市街には、狭い路地におしゃれなカフェやレストランが軒を連ねています。

トロイ遺跡

トロイ遺跡 トルコ 世界遺産

ダーダネルス海峡のエーゲ海より内陸に6kmほどの場所にあるヒサルクの丘にある遺跡で、1998年にはユネスコ世界遺産にも登録されています。

神話の都市トロイの都市遺構やレプリカのトロイの木馬を見ることができるだけでなく、遺跡に隣接したトロイ博物館では、約2,000点もの出土品の展示が見学できます。

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ボスジャ島

トロイア戦争にも登場するダーダネルス海峡入り口にあるエーゲ海の島で、ギリシア名をテネドス島といいます。

ビーチアクティビティ目当てに訪れる人が多い島ですが、オスマン帝国時代に改築された古城見学や、ワイナリー巡りなども楽しめます。

歴史に彩られたダーダネルス海峡を旅してみよう!

チャナッカレ

ダーダネルス海峡はヨーロッパとアジアを分ける地理的に重要な場所にある海峡。トルコにとって重要な海峡で、さまざまな歴史の舞台になってきた場所でもあります。2022年には世界最長のつり橋「チャナッカレ1915橋」が開通して話題になりました。

そんなダーダネルス海峡には、世界遺産を含め魅力的な観光スポットがたくさんあります。次のトルコ旅行では、ダーダネルス海峡まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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