トルコが誇る世界遺産 パムッカレ

クレオパトラも訪れた!ヘレニズム時代からの温泉郷・ヒエラポリス-パムッカレの歴史を徹底解説

更新日:2023.07.26

投稿日:2022.09.01

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パムッカレ

トルコが誇る観光名所のヒエラポリス-パムッカレ。古代都市の「ヒエラポリス遺跡群」と、白い石灰棚に温泉が流れる「パムッカレ」が、2つ合わせてユネスコの複合遺産(世界遺産)に登録されています。

この記事では、スポットの歴史とトルコに訪れたら足を運ぶべき理由を紹介しています。歴史や見どころを知ることで、古代の人々を身近に感じられるはず。具体的な場所と行き方、入場時間や入場料なども説明しているので参考にしてくださいね。

古代遺跡と大自然が溶け合う場所!ヒエラポリス-パムッカレ

トルコ 温泉 アンティークプール

トルコ南西部に位置する温泉郷として知られるパムッカレ。1988年にユネスコ世界遺産に登録された、トルコ屈指の人気観光地です。デニズリ・チャルダック空港から車で約1時間、市内からは約20分でアクセスできます。

白い石灰棚に温泉が流れる「パムッカレ」の頂上には、考古学上で高い重要性を持つ古代都市遺跡「ヒエラポリス遺跡」が残っており、2つ合わせて複合遺産に数えられています。

自然が生み出した真っ白な奇観と、度重なる地震によって廃墟と化した古代都市遺跡が混ざり合っている光景は唯一無二。歴史・自然どちらの観点からも価値の高い場所として評価されています。

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ヒエラポリス遺跡群

ヒエラポリス

ヒエラポリスが築かれたのは紀元前190年のこと。アナトリア西部に存在したペルガモン王国の都市として建設されました。温泉保養地として大きく繁栄したのは、ローマ帝国に征服されて以降です。

この地域は度重なる地震によって被災と復興を繰り返し、やがて廃墟となりました。しかしヒエラポリス遺跡には、当時の暮らしぶりが想像できるほど良好な状態で貴重な遺構が残っています。また、現在でも一部の温泉に浸かることができるのも魅力。ローマ皇帝をはじめとした古代人と、同じ景色を楽しめるスポットとして人気です。

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パムッカレ

パムッカレ 石灰棚 世界遺産

この地域は古代から綿の名産地だったことから、トルコ語で「綿の城」を意味する「パムッカレ」と呼ばれていました。パムッカレといえば、100以上もの石灰棚が有名。辺り一帯の地層は、炭酸カルシウムを含んだ鉱泉水(温泉)から炭酸ガスが抜け、長い年月をかけて石灰が沈積してできたものです。段々に重なり合った石灰棚は美しく、純白の神秘的な風景となっています。まさに、自然が作り上げた芸術作品と言えるでしょう。

日本と同様に火山国であるトルコには温泉が多くあり、パムッカレはその代表的なスポットです。温泉の湯は古代から心臓病、循環器疾患、高血圧、神経性障害、リウマチ、目や皮膚の病気、消化器疾患などさまざまな疾患に効くとされ、神秘的な場所と言われています。

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観光地から宗教区へ、ヒエラポリスの歴史

世界遺産であるヒエラポリス-パムッカレの歴史的価値は、ほぼヒエラポリス遺跡にあります。奇跡的な治癒力を持つとされた温泉は、古代より神秘的な力を持つ場所として崇められていました。そんなヒエラポリスにどのように都市が建設され、繫栄し、そして衰退していったのか。年表と共に、詳しい歴史を解説します。

ヒエラポリスの年表

紀元前190年 紀元前190年にペルガモン王国のエウメネス2世によって設立され、温泉都市として注目される。
紀元前133年 ヒエラポリスはローマ帝国に献上され、多文化共生都市に。
2~3世紀 ローマ帝国下で街は繁栄。一度は地震で崩壊するも再建される。
330年 「新ローマ」の首都をコンスタンティノープルとした後、ヒエラポリスは司教区となる。
1334年 大地震に見舞われ、廃墟となる

「奇跡的な治癒力」を持つ温泉地にできた古代都市

パムッカレ トルコ 世界遺産

現代のトルコにおけるデニズリに位置するヒエラポリス。古代ギリシャの強大な王国・ペルガモンの支配者、エウメネスII世(197BC-159BC)によって設立されたと言われていますが、実はそれより前に存在したという説もあります。

「ヒエラポリス(Hierapolis)」という名前には、古代ギリシャ語で「聖なる都市」という意味があります。由来にまつわる話はもう1つあり、ペルガモンの伝説上の創設者であるテレフォスの妻・ヒエラにちなんで名付けられたとも考えられています。

この地の温泉は現在でも奇跡的な治癒力を持つと考えられ、地元のカルト教団からも支持を得ていました。温泉地として注目されたヒエラポリスには、治癒効果を求める観光客が集まるようになります。ヒエラポリスに足を運ぶ温泉客と、地元の人間によって都市が発展していきました。

ローマ帝国下、多文化都市として繁栄

ヒエラポリス 劇場

ヘレニズム文化が栄えたペルガモン王国時代、すでに温泉地として注目されていたヒエラポリス。保養地としてだけでなく、羊毛の精練や乾燥にも利用されていました。

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紀元前133年、ペルガモン王国がローマに都市を献上。ヒエラポリスはローマ帝国の支配下となります。その後、ローマ人やユダヤ人、ギリシャ・マケドニア人などが共存する多文化共生都市へと発展します。

紀元2世紀から3世紀にかけて、温泉郷として繁栄。一般庶民からクレオパトラなどの歴史的人物まで、多くの人が訪れました。長く繫栄したものの災難がなかったわけではなく、紀元60年には大地震で都市が破壊されることに。しかし無事に再建され、最盛期を迎えます。

温泉をはじめ、美しい建築物や劇場、神殿がある街となったヒエラポリスは、癒しの観光地として有名に。現在の見どころである浴場、神殿跡、記念碑的アーチ、ニンファエウム、ネクロポリス、劇場などはグレコ・ローマ時代の遺跡です。

東ローマ帝国の宗教的中心地となるも、大地震で廃墟に

ヒエラポリス 遺跡

紀元330年、コンスタンティヌス帝がキリスト教を受け入れ、「新ローマ」としてコンスタンティノープル(現・トルコのイスタンブール)を設立。ヒエラポリスの町は司教区となりました。

街には4世紀から6世紀の間に、大聖堂や洗礼堂、教会などが建設されます。また、西暦80年に聖フィリッポが殉教した場所でもあり、5世紀にはマルティリウム(記念堂)が建てられ、いくつかの教会とともに東ローマ帝国の重要な宗教的中心地となっていきます。

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都市の歴史は、1334年の地震で放棄されるまで存続したといわれています。19世紀末に、ドイツ人チームによって予備的な発掘がスタート。1957年からは、イタリア・レッチェ大学の考古学者グループの指導のもと、フィアットの協賛で発掘・修復が行われています。

ヒエラポリス-パムッカレの見どころは?

ヘレニズム時代から温泉郷として愛されてきたヒエラポリス-パムッカレ。古代遺跡を体感できる温泉施設としての魅力や、野外劇場、考古学博物館などの見どころを紹介します。

クレオパトラも浸かった!遺跡の温泉「アンティーク・プール」

トルコ温泉 パムッカレ アンティークプール

ヒエラポリス遺跡の入口には、サーマル(温泉)プールがあります。36℃ほどの天然温泉が湧き出す古代ローマの温泉で、なんとクレオパトラも泳いだと伝えられています。

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青く見える水の中には、西暦692年の地震で崩壊した神殿の柱など、本物の遺跡が横たわっています。

ミネラルたっぷりの微炭酸水は、肌や健康にも良い効果を期待できますよ。「アンティーク・プール」とも呼ばれる場所で、古代ロマンに想いを馳せてみては?

入場時間 3/1~5/31、10/1~10/31 (08:00~20:00)
6/1~9/30 (08:00~21:00)
11/1~2/29 (08:00~18:00)
入場料 100 TL (プールに入らず見学のみの場合は無料)

パムッカレの石灰棚

パムッカレ ヒエラポリス アナトリア

パムッカレの石灰棚を作り上げたのは、ミネラルが豊富な温泉水です。弱酸性の雨水が石灰岩に浸透し、地熱により温泉となっています。

真っ白な石灰棚にブルーの水が張った画が有名ですが、一年中見られるわけではありません。雨の状況によっては、きれいな水面反射が表れないときもあるので注意しましょう。おすすめのシーズンは初夏や秋。現在では景観保護のため入場制限が設けられていますが、裸足で石灰棚を歩いたり、人肌温度の温泉に足を浸したりと十分に楽しめます。

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ヒエラポリスの野外劇場

ヒエラポリス遺跡

ヒエラポリス遺跡の目玉ともいわれる大規模な野外円形劇場。正面に長さ100m・50段の座席を有し、約1万4,000人を収容できました。聴衆席は半円以上の広がりを見せ、中央部にはロイヤルボックスが設けられています。

この劇場は、2世紀頃の14代ローマ皇帝・ハドリアヌス帝の時代に造られました。1354年に大地震に遭ったものの、保存状態が非常に良いローマ劇場として知られています。ギリシャ神話の彫刻にも注目してみましょう。

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エフェソス遺跡 円形劇場 大劇場

ヒエラポリス-パムッカレ周辺にある古代遺跡の1つ「エフェソス遺跡」にも、ローマ時代の野外劇場があります。紀元前11世紀頃にエーゲ海沿岸で栄えた古代都市の遺跡で、2015年に世界遺産に登録されています。

2万5000人を収容できた大劇場は圧倒的なスケール。現代でもオペラなどのイベントが開催されています。ヒエラポリスからのアクセスは車で約2時間半なので、2つの劇場を見比べてみるのもおすすめです。

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考古学博物館

ローマ時代の大浴場跡を修復し、博物館化した施設。一般的なツアーではなかなか入場できないスポットです。石造りのドーム状の外観が特徴で、2世紀後半に造られた浴場の壁などがそのまま活用されています。

館内に展示されているのは、ヒエラポリスから出土したレリーフや石棺など。ギリシャ神話に登場するメデューサやエジプト神話の女神・イシス、神聖な怪物・スフィンクスといった、見ごたえのある彫刻が良質な状態で保管されています。

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ヒエラポリス‐パムッカレへの行き方は?

今回紹介した見どころ以外にも、ヒエラポリス遺跡にはローマ時代の門や建築物が良好な状態で残っています。最後に、ヒエラポリス遺跡群とパムッカレ石灰棚への具体的なアクセス方法を紹介します。

ヒエラポリス-パムッカレ遺跡へは、大都市からの直通バスは運行していません。そのため、デニズリのバスターミナルを経由して行くのがベストです。デニズリから「ドルムシュ」というミニバスに乗り、パムッカレまで約30分。乗車料は約5TLです。早朝6:30~23:30の営業で、夏季は15~20分間隔で運行しています。

イズミル・バスマネ駅からデニズリへの直通列車は、1日に数本運行されています。所要時間は約4.5時間です。

名称 Hierapolis-Pamukkale(ヒエラポリス‐パムッカレ)
住所 20190 Pamukkale/Denizli, トルコ
入場時間 3/1~5/31、10/1~10/31 (08:00~20:00)
6/1~9/30 (08:00~21:00)
11/1~2/29 (08:00~18:00)
※南門は朝06:30にオープンします。
入場料 80 TL
服装のアドバイス 遺跡内は足場が悪いので、運動靴をおすすめします。石灰棚の温水には靴を脱いで入るため、靴を入れる袋と足を拭くタオルを用意しましょう。脱衣所はないため、タイツ・ストッキングを履いていると温水に足をつけられません。注意しましょう。

ヒエラポリス-パムッカレで古代から続く温泉・歴史を味わおう

ヒエラポリス

古代都市と自然が作った絶景を一度に見られるのは、トルコ・ヒエラポリス-パムッカレならでは。長い時を経て形成された白い石灰棚が、目の前に広がる光景はまさに圧巻です。

世界遺産ということもあり、ツアーでも定番となっているほどトルコに行ったら絶対に訪れるべき場所の1つ。周辺にはエフェソス遺跡など、古代やローマ時代に栄えた遺跡も多く、見どころがたくさんあります。ぜひ併せて足を運んでみてください。

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