IKEAで有名なスウェーデンのミートボールはトルコ発祥！？人気おすすめレシピや食べ方を紹介

IKEAは日本でも10店舗以上を構えるスウェーデン発祥の大型家具店です。店内にはレストランがあり、家具の購入以外に、スウェーデン料理を楽しむのも人気です。

そんなIKEAレストランの人気メニューの1つが、スウェーデン風ミートボール。食べやすく、おいしいことから老若男女に親しまれています。このミートボール、実はトルコ発祥の料理であるのはご存じでしょうか。今回の記事では、トルコ発祥であることを含め、ミートボールのおすすめレシピや食べ方を徹底解剖します。

IKEAでも大人気のミートボールはスウェーデンの代表的なメニュー

ミートボールは、スウェーデンの家庭料理における代表的なメニューです。IKEAのレストランでも大人気で、フードコートを利用する多くの人が注文しています。あまり甘くないリンゴンベリー（コケモモ）のジャムも良いアクセントになっているようです。家でも食べたいと冷凍ミートボールを買っていく人もたくさんいます。

しかし、実はこのミートボール、スウェーデン発祥ではありません。スウェーデンからはるか遠く離れたトルコが、ミートボールが生まれた国です。

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スウェーデンのミートボールのレシピ（IKEA風）

スウェーデンのミートボールのレシピ（IKEA風）を紹介します。材料は以下の通りです。

＜ミートボールの材料＞

• 合いびき肉：750g
• 玉ねぎ：1個
• にんにく：1片
• パン粉：100g
• 卵：1個
• 牛乳：25cc
• 塩コショウ：適量

＜クリームソースの材料＞

• バター：40g
• 小麦粉：40g
• ブイヨンもしくはコンソメ：300cc
• 生クリーム：150cc
• 醤油：小さじ2
• マスタード：小さじ1（あればディジョンマスタード）

＜作り方＞

ミートボールの材料をすべてボウルに入れて混ぜ、タネを作ります。その後、タネを小さく丸めて皿に並べ、2時間冷蔵庫で寝かせてください。寝かせたら、フライパンで焼色をつけましょう。焼いたミートボールを耐熱皿に入れ、オーブン（180度）で30分焼きます。

クリームソースは材料をすべて鍋に入れ煮込めば出来上がります。焼きあがったミートボールにかけて食べましょう。

IKEAの冷凍ミートボール

IKEAには、スウェーデンフードマーケットという、食品、飲み物の販売コーナーがあります。

IKEAの冷凍ミートボールもここで購入可能です。正式名称は「KOTTBULLAR/ショットブッラァル ミートボール」で、899円（税込、500g入り）です。原材料が「食肉（牛肉・豚肉）、玉ねぎ、パン粉（小麦を含む）、全卵、食塩、砂糖、香辛料、揚げ油（なたね油）」とシンプルなので、食材としても利用できます。

スウェーデンのミートボールの食べ方

スウェーデンではミートボールにマッシュポテトとクリームソース、リンゴンベリー（コケモモ）のジャムを添えて食べます。IKEAのカフェテリアでミートボールプレートを頼んでも、同じ付け合わせで出てくるくらい一般的です。

ちなみに、マッシュポテトとクリームソースの素、リンゴンベリーのジャムも、IKEAで購入できます。マッシュポテトには冷凍された小さなかたまりがたくさん入っています。使う分だけ取り出して水か牛乳を加え、温めれば出来上がりです。

また、クリームソースの素は生クリームで粉を溶きのばすだけで出来上がります。ミートボールを温める手間を考えても、15分もあれば立派な一皿が完成するでしょう。

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実はミートボールはトルコ発祥

今ではすっかりスウェーデンの料理として親しまれているミートボールですが、実はトルコが発祥の地です。プファルツ王朝のスウェーデン国王・カール12世は、1697年に即位後、オスマン帝国の支配下にあった都市・ベンデル（現在のモルドバ共和国ベンデルイ）に数年間滞在していました。その後、1715年にスウェーデンに帰国する際に、当時のミートボールのレシピなど「トルコならではのもの」を持ち帰ったとされているのです。

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発祥の地トルコのミートボール「キョフテ」

発祥の地・トルコでは、ミートボールはキョフテという名前で親しまれています。オスマン帝国においては重要な宮廷料理の1つとして位置づけられてきた、とても由緒ある料理です。

なお、キョフテという名前はペルシア語の“kûfteh”（叩かれる、潰される）に由来しています。その名の通り、叩いたり、潰したりした食材を使って作る料理で、古くはひよこ豆を潰したものを使ったキョフテ料理もありました。

しかし、現在では主にひき肉を使った「トルコ版ミートボール／ミニハンバーグ」を指す言葉として広く用いられています。高級ホテルのレストランやショッピングモール内のチェーン店など、色々な場所で食べられるので、トルコを訪れた際はぜひ試してみましょう。

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トルコ風ミートボール「キョフテ」のレシピ

もっともシンプルなキョフテが「ウズガラ・キョフテ」です。日本でも手に入る材料で作れます。

＜材料＞（20〜24個分）

• 玉ねぎ：1個
• イタリアンパセリ：1パック（5本程度）※パセリでもOKです。
• にんにく：1片（チューブの場合2cm程度）※気にならない方はぜひ入れてください。
• 牛ミンチ：500g　※脂多めがジューシーでおすすめです。
• 卵：1個
• オリーブオイル：小さじ1
• クミンパウダー：小さじ1
• 胡椒：小さじ1
• パン粉：大さじ2　※トルコでは「細かく千切ったパン」を使うのが一般的です。
• 塩：小さじ１

＜作り方＞

1. 玉ねぎはすりおろし、西洋パセリはみじん切りにする。にんにくを入れたい場合はすりおろす。
2. 材料を全部ボウルに入れ、粘りが出るまでこねる。
3. 粘りが出てきたら、タネにラップをして30分寝かせる。
4. クルミ1つ分くらいのタネを手に取り、一度丸めてから潰して1センチくらいの厚さにする。
5. フライパン、グリルパンなどで両面をしっかり焼く。

ここで紹介した以外にも、揚げキョフテの「クル・キョフテ」やコロッケみたいな「イチリ・キョフテ」などさまざまなキョフテがあります。

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キョフテの食べ方

キョフテは、サルチャと呼ばれるトマトペーストをベースにして作ったソースか、ヨーグルトソースを付けて食べるのが一般的です。ヨーグルトソースは、プレーンヨーグルトにみじん切りのミント、おろしにんにく、塩、オリーブ油を混ぜて簡単に作れます。

また、付け合わせはピラウ（ピラフ）が定番です。バターやチキンコンソメを入れて炊いたご飯で、トルコではキョフテやケバブなど、肉料理の付け合わせとして広く親しまれています。

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ミートボールのレシピ

ミートボールは、トルコからスウェーデンを含め世界各地へ広がっていきました。世界各地に広がっていく中で、現地の人の好みに合わせたさまざまなレシピが生み出されたようです。

そこでここでは、いろいろなミートボールのレシピを紹介します。「これ食べてみたいな」と思えたレシピがあったら、ぜひ試してみてください。

基本のミートボールのレシピ

基本のミートボールのレシピを紹介します。材料（36個分）は以下の通りです。

＜材料＞（36個分）

• 合挽き肉：400g
• 玉ねぎ：1/4個
• パン粉：30g
• 牛乳：60cc
• 卵：1個
• ナツメグ：お好みで少々
• 塩：4g

＜作り方＞
先にパン粉と牛乳は合わせておきましょう。みじん切りにした玉ねぎをフライパンで透き通るまで炒め、別皿で冷まします。玉ねぎが冷めたら、ボウルにすべての材料を入れてよく練りましょう。まとまったら、タネを大さじ1程度手に取り、転がすように丸めます。その後、170度に予熱した油に入れて、約2～3分揚げてください。

揚げないミートボールのレシピ

上記のレシピで作ったミートボールは、揚げる代わりにゆでたり、焼いたりしてもかまいません。ゆでる場合は、お湯を沸かした鍋にミートボールを入れ、2～3分ほどゆでましょう。肉の余分な脂が取れるため、さっぱりとした仕上がりになります。スープに入れる場合や、ミルク系のソースと合わせたい場合におすすめです。

一方、焼く場合は、あらかじめ熱したフライパンに油をひいて、ミートボールを入れましょう。テフロン加工の場合はひかなくて構いません。その後、フライパンをゆすってコロコロと転がし、肉全体に焼き色がつけばOKです。

ミートボールのトマト煮のレシピ

焼いたミートボールでトマト煮も作れます。以下の材料を用意しましょう。

＜材料＞

• 基本のミートボール：18個分
• しめじ：60g
• 玉ねぎ：1/4個
• にんにく：小さじ1/2
• トマト缶：1/2缶（200g）
• A　水：1/4カップ
• A　砂糖：小さじ1/2
• A　ウスターソース：小さじ1
• A　塩：少々
• A　黒こしょう：少々
• 粉チーズ、パセリ（みじん切り）　適量

＜作り方＞
しめじはほぐし、フライパンで炒めて別皿に取ります。フライパンにサラダ油とにんにくを入れて炒め、香りがしたらみじん切りの玉ねぎを加え、さらに5分ほど炒めます。トマト缶を加えて5分ほど煮詰めたらAを入れて味を調えてください。ミートボールとしめじを入れ、蓋をして5分ほど煮たら完成です。

中華風ミートボールのレシピ

洋食よりも中華が好き、という人におすすめなのが中華風ミートボールです。以下の材料（4人分）を用意しましょう。

＜材料＞（4人分）

• 合びき肉：400g
• 卵：1個
• 玉ねぎ：1/2個
• しょうが（みじん切り）：1かけ
• 小麦粉：適宜
• 揚げ油：適量
• A　鶏ガラスープの素：小さじ1
• A　オイスターソース：大さじ2
• A　砂糖：大さじ3
• A　酢：大さじ3
• A　しょうゆ：大さじ2
• A　水：1と1/4カップ
• 香菜：適量

＜作り方＞
合いびき肉、卵、玉ねぎ、しょうが、小麦粉大さじ3を入れて粘りが出るまでよく混ぜ、タネを作ります。タネをピンポン玉位に丸め、小麦粉適量をまぶして中温（170度）で揚げましょう。Aの調味料などを混ぜて煮立ててタレを作り、揚がった肉団子に絡めます。皿に盛りつけて香菜を乗せれば完成です。

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ミートボール発祥の地「トルコ」で元祖ミートボール「キョフテ」を味わってみませんか？

ミートボールは、いまやスウェーデンや日本を含め、世界中で親しまれる料理になりました。

現地の食生活に合わせた食べ方、レシピもたくさんあります。しかし、発祥の地・トルコで食べるミートボール＝キョフテのおいしさは格別です。名門ホテル・レストランはもちろん、庶民的なチェーン店でもおいしいキョフテを堪能できます。旅行の楽しみは食事！という人は、ぜひ一度、トルコにキョフテを食べに足を運んでみてください。