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「ノアの方舟」の物語は実話だった?!旧約聖書の隠された“真実”とは?

更新日:2023.04.05

投稿日:2022.06.03

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ノアの箱舟 洪水

大洪水の伝説を語った物語の中で最も有名な「ノアの方舟」は、旧約聖書の最初の書であり、キリスト教、ユダヤ教の聖典の一つ「創世記」6~9章のお話です

簡単にあらすじを説明しましょう。

人類の創造主である神様が、悪い人間が増えたことを悲しみ、人類を滅亡させようと大洪水を起こします。しかし、人類の中で唯一清く正しい心を持った「ノア」だけが、神様に生き残りを許され、方舟を作り家族や動物たちと洪水を乗り切りました―。

このエピソードは旧約聖書に記されているものですが、その他に「ギルガメッシュ叙事詩」や「シュメールの洪水神話」などにも、同じような洪水のお話がいくつかあります。

ここでは、ノアの方舟をはじめとする洪水伝説や方舟が辿り着いたといわれるトルコの山などについて解説いたします。

「ノアの方舟」のあらすじを分かりやすく解説

ノアの方舟 ノアの箱舟 ノア

創造主である神様は、地上に増えた堕落した人々に悲しみ、彼らを滅ぼすために大洪水を起こす計画を立てました。この計画を神様は、清く正しい心を持った男性・ノアにだけ教え、洪水の被害から逃げられるよう、方舟を造るよう命じました。

聞き入れたノアは、人々から嘲笑を受けながらも方舟造りに没頭することになります。舟はゴフェルの木で造り、さまざまな生き物も乗せるため、3階建てにし多くの小部屋を設けました。ノアは方舟を完成させると、ノアは妻と3人の息子とそれぞれの妻、そしてあらゆる動物のつがいを乗せました。

果たして大洪水が起こり、それは40日40夜続き、地上の生きとし生けるものすべてを滅ぼしました。荒れ狂う水の勢いは地上で150日間も失われず、その後アララト山(現在のトルコにある山)の上に止まりました。

水の勢いが止まった40日後に、ノアは方舟からカラスを放ちました。しかし、留まるところがなかったようでほどなく戻ってきました。さらに、鳩を放してみましたが、同じように帰ってきました。

7日後に、もう一度鳩を放すと、鳩はしばらくしてからオリーブの葉をくわえて戻ってきました。もう7日経ってから再び鳩を放すと、鳩は戻ってきませんでした。それは、地上が生活を送っても安全な状態になったということを示していました。

ノアは神様からも、方舟から出てよいとの指示を受け、家族や動物たちと一緒に方舟を出ました。そして、そこに祭壇を築き、家畜と鳥を焼いて神に感謝を捧げました。

ノアからの感謝を受けた神様は、彼とその家族たちを祝福し、彼らの子孫たち、地上のすべての生物に対し、今後絶滅させるような大洪水は決して起こさない事を約束しました。そして、その証として、空に美しい虹をかけました。

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「ノアの方舟」のその後は…?

ノアの方舟 ノアの箱舟 ノア

旧約聖書の創世記には、ノアたち家族が方舟で大洪水を乗り越えた後のエピソードも記述されています。人類で唯一生き残ったノアとその家族でしたが、ノアはワインを飲んで泥酔して裸で眠った姿を見た息子を呪い、950歳で亡くなったと記されています

「950歳」とは、とんでもない長生きに思えますが、当時と現在では年齢の数え方が違ったそうですから、実際のところは不明です。でも、老いの物哀しさも感じる、なんだかあっけない最期ですね。

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「ノアの方舟」から得られる教えとは

「ノアの方舟」をはじめとする数々の伝説には、たくさんの教訓が含まれているといえます。とらえ方は人により異なるでしょうが、おそらく含まれているであろう教えは「信じるものは救われる」、「日々の行いを顧みてみよう」、「激しい嵐もいつかは終わり、空は晴れて虹がかかる」などが挙げられるでしょう。

「ノアの方舟」の実際の大きさは?

創世記に記されているこの方舟の大きさは「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」で、「3つのデッキがある」とあります。このサイズは現在のメートル法で換算すると、おおよそ長さ133.5m、幅22.2m、高さ13.3mもの大きさで、今の船に例えると5万トン級のタンカーに相当します。ノアは方舟にすべての種の動物のつがいを乗せましたが、当時の種類数は約1万種と考えられていますので、計算からするとつがいで2万匹入るにも十分なスペースがあったようです。

「ノアの方舟」とオリーブの関係

ノアの方舟 鳩 オリーブ

「ノアの方舟」の物語では、洪水の後に外に放った鳩が、オリーブの枝をくわえて帰ってきたことで、ノアは陸地が近くにあることを察知しました。このエピソードから、鳩とオリーブの枝は平和のシンボルととらえられています。

古代のオリンピックでは、勝者に与えられる冠はオリーブの葉でできていました。オリーブの葉冠を戴いたアスリートがそれぞれの都市へと帰ることで、祭典後も平和が続く事が祈念されていたのです。この慣習には、勝利の褒美を獲得し、持ち帰ること以上に重い意味が込められていたといえます。

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ノアの方舟が辿りついたトルコの「アララト山」とはどんな山?

アララト山 トルコ ノアの方舟

ノアたちの方舟が、洪水の後に辿り着いた場所だと考えられている「アララト山」は、トルコの東端にある標高5,137mのトルコ最高峰の成層火山です

創世記によると、「アララトの山々」は古代アルメニアの地域にある山だと記されています。このことから、トルコのアララト山がノアたちの方舟の終着点だという説が一番有力ですが、イランかイラクとする説もあります。

ノアの方舟の残骸を発見?!神話は本当だったのか?

宇宙飛行士でもあったアメリカ人のジェームズ・アーウィンも、アララト山に赴いた探検家の一人です。彼は方舟の軌跡を発見しようと、1980年代に2度の遠征をしましたが、方舟らしきものは発見することができませんでした。

その後2010年には、香港の探検チームがアララト山の頂上付近で4800年前の木造船の一部の遺跡を見つけたと主張しましたが、それが実際の「ノアの方舟」だと証明することはできませんでした。とはいえ、古い木造船の遺跡がアララト山で見つかったことから、「ノアの方舟は実在したかもしれない」という夢が膨らむ発見となりました。

ちなみに、トルコにはこのアララト山より南方のイランの国境付近にも、ノアの方舟の痕跡が見られる有名な場所があります。トルコ語でNuhun Gemisiと呼ばれ、まるで巨大な方舟のような不思議な地形が確認でき、ちょっとした観光スポットになっています。

トルコの伝統的スイーツ「ノアの方舟プディング」って知ってる?

アシュレ ノアのプディング

トルコには、ドライフルーツやナッツを甘く煮た「アシュレ(Aşure)」という伝統的なお菓子があります。温かいまま食べても、冷やして食べても美味しいスイーツです。

アシュレは、洪水を乗り越えてアララト山にたどり着いたノアたち一行が限られた食料を寄せ集めて作った食べ物とされ、別名「ノアの方舟プディング」と呼ばれています

トルコでは、イスラム教の重要な行事である「クルバン・バイラム(犠牲祭)」の際にアシュレを食べるのが通例となっていますが、この時期以外でもスイーツ店などでアシュレを食べることができます。

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実物大「ノアの方舟」のレプリカ

ノアの方舟 レプリカ オランダ

「ノアの方舟のレプリカを作ろう!」。こんな決意をし、成し遂げてしまったのが、オランダ在住の実業家、ヨハン・ハウバース氏です。彼はある日、オランダが大洪水に襲われる夢を見て、これをきっかけに方舟を再現するという壮大な計画を実行し始めました。

2012年に完成した方舟の大きさは、長さ約125m、幅約29m、高さ約23m。デッキの数は5つで一度に5,000人を収容できる規模を誇ります。方舟の建築には4年2ヶ月という歳月がかかり、費用の総額はなんと約4憶3,000万円でしたが、彼は大手建築会社のオーナーを務める資産家で、資金が潤沢にあったため、金銭面では苦労することなく無事完成させることができたそうです。

船の内部にはゾウやキリンなどのつがいになった動物たちの模型に加え、山羊やウサギなど本物の動物も飼われ、展示室やアトラクション、カフェなどが設置され一般公開されていました。

2016年の夏には方舟をリオデジャネイロオリンピックに合わせてブラジルへ運ぶ計画があり、クラウドファンディングで資金を募集しました。そして、オリンピック開幕前の8月上旬の到着を目標に5月下旬にオランダを出発しました。

しかし、“ブラジルの直面している政治・経済・安全等の問題を考慮すると主要サポーターがリオデジャネイロに行くのが不安になった“という理由から、オランダを出港したもののブラジルに辿り着くことはなく航海は終わってしまいました。

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ノアの方舟と類似した古くから伝えられる洪水伝説

ノアの方舟 アララト山

「ノアの方舟」に代表される大洪水が起こったというお話は、古代オリエントにもある「大洪水伝説」に関係する粘土板の記述にもいくつか見られるものです。ここでは、代表的なものをご紹介いたします。

シュメール語の洪水物語

紀元前1600年頃と思われる、シュメール語による洪水の物語は、当時栄えた都・シュルッパクが洪水で滅亡するお話です。しかしこの伝説は実話のようで、考古学的にもシュルッパク周辺は紀元前2800年頃に洪水被害に遭ったことが判明しています

そのため、1,000年以上口承で伝えられたと考えられ、この粘土板に書かれた模様が他の類似した洪水伝説につながる粘土板の物語の起源とは断定できませんが、何らかの史実が下敷きになっている可能性が高いとされています。

この物語に登場する主神・エンリルは、自身が守っているエリドゥ、バトゥティビラ、ララク、シッパル、シュルッパクという5つの都市を、それぞれ5人の神である王たちに治めさせていました。これは、シュメール王名表における洪水以前の5つの都市と一致しています

文化が栄えるにつれ、神々は、人類の発する騒音により睡眠を妨げられることに不満を募らせ(不満の理由は諸説あり)、大洪水をもたらして人類を滅ぼす計画を立てました。

しかし、エリドゥを治めていた水の神エンキは、情け深い性格なこともあり、シュルッパクの王の息子であるジウスドゥラに船を造って洪水から逃れるよう啓示しました。ジウスドゥラはエンキの啓示に従い、巨大な船を建造して7日7晩の大洪水を乗り切りました。

その後、船に窓を切り抜くと太陽の光が差し込んできたので彼は外に出て、神々に家畜を焼いて祭り事を行い、平伏しました。

それを受けた主神のエンリルと天の神アンは、動物と人類の種を救済したジウスドゥラに、神のような永遠の命を授けて、ディルムンの山に住まわせました。

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「アトラ・ハシース叙情詩」にある洪水の記述

アトラ・ハシース叙事詩 洪水伝説 粘土板

紀元前1635年頃のアッカド語で記された「アトラ・ハシース叙情詩」は、3枚の粘土板に書かれた文書で構成されています。この物語には、当時の神々の位についての記述があります。

「アトラ・ハシース叙情詩」によると、太古の昔には、位の高い神々アヌンナキと、下位の神々イギギがいました。下位の神々は地上での労働を請け負い、上位の神々を支えていました。

しかし、40年にも及ぶ重労働により下位の神々が反乱を起こし、高位の神々の神殿を包囲しました。主神エンリルは神々を集め会議を開き、水と知恵を司る神であるエンキの助言によって、人間を創造して下位の神々の代わりに仕事をさせることで和解しました。

しかし、1,200年後には人類の人口が思った以上に増加したため、騒音で神々の眠りを妨げるようになりました。そのため、主神エンリルは、疫病のような病を撒いて、とりあえず人類を激減させてみました。

でも人口は増え続けるばかり。エンリルは1200年おきに、大干ばつ、更にその1200年後には飢餓と、人類の減少化を企てました。ついに、さすがに増え続ける人類に手の施しようがなくなったと感じたエンリルは、大洪水をもたらして人類を根本から滅亡させる計画を立てました。

主神エンリルのそんな計画を知ったのは、憐みの心が強い水の神エンキでした。人類を救うため、アトラ・ハシースという名の賢人で知られる王に「住処を壊してその代わりに舟を造り、上下に覆いをつけ、防水せよ」と啓示しました。

アトラ・ハシース王はこの啓示に素直に従って方舟を造り、家族とあらゆる動物たちを乗せて扉を閉じました。ほどなく地上には、嵐と雷の神アダドによって大雨と土砂崩れが引き起こされました。

この後洪水は7日7晩続きましたが、アトラ・ハシース王たちが乗った方舟は乗り越えることができました。アトラ・ハシース王たちは生き残ったものの、この惨事に人間の創造者である母神ニンフルサグは人類への大打撃と滅亡を悲しみ、主神エンリルに不満を述べました。

水の神エンリルはエンキに人間を逃したことを怒りますが、人口過剰を解決するために人間の寿命を短くすることで折り合いをつけ、和解をしました。

ギルガメシュ叙事詩

ギルガメシュ叙事詩 粘土板 洪水伝説

紀元前1300~紀元前1200年に書かれたとされる「ギルガメシュ叙事詩」は、12枚の粘土板で構成されており、「ノアの方舟」に類似する洪水の話は11番目の粘土板に記述されています

主人公のギルガメシュは、ウルクの王であり、皆から尊敬を集める英雄でした。彼は戦友エンキドゥの死をきっかけに、永遠の命を求めて旅に出ます。そして、かつて大洪水を免れて永遠の命を手に入れたといわれている賢人、ウトナピシュティムの元を訪ねました。彼はギルガメシュに永遠の命を受けた秘密と洪水のいきさつを次のように語りました。

天の神アヌ(アン)と主神で大気の神でもあるエンリル、軍神ニヌルタ、嵐と雷の神エンヌギ、水と知恵の神エア(エンキ)は会議を開き、大洪水によって人類を滅亡させることを決めました。

しかし、水の神エアだけは人類を救うためにウトナピシュティムに啓示し、方舟を造るように命じました。完成した方舟は長さと幅が同じで、9部屋を持つ7階建てでした。舟が完成すると中にあらゆる生き物を乗せました。そして、人間とすべての動物が舟に乗り込むと、ほどなく7日7晩洪水が続きました。

7日後、嵐が静まると、ほどなく方舟はニムシュの山(ニシル山)に漂着しました。ウトナピシュティムは、舟からまず鳩を放ちました。続いてツバメを放ちました。鳩もツバメも舟に戻ってきました。しかし、最後に放ったワタリガラスは戻って来ませんでした。

ウトナピシュティムたちは舟の外に出て、神々に犠牲を捧げました。主神エンリルは人類が生き残ったことに憤慨しますが、怒りを受けた水の神エアはエンリルにこう切り返しました。「私は彼に夢を見せただけである。その夢の内容は、彼自身の知恵で悟ったのです」。

それを聞いたエンリルは人類の知恵に感服し、結局ウトナピシュティムと彼の妻を祝福して、河口へ住まわせることにしました。

世界各国の洪水伝説

このように、大洪水の話は世界中に存在し、その数は200を超えるともいわれています。ここでは、異なる時代や異なる国に存在する洪水伝説をご紹介いたします。

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ギリシャ神話にある洪水伝説

ギリシャ神話 ギリシャ 神々

ギリシャ神話にも、象徴的な洪水伝説があります。主人公はデウカリオン(デウカリオーン)という人物で、父は人類に火をもたらしたプロメテウス神です。彼の妻ピュラは、プロメテウス神の弟エピメテウスを父に持ち、母は「パンドラの箱」のお話で有名な人類最初の女性パンドラです。

2人が生きていた時代、人類は堕落した生活を送っていました。これに怒った最高神ゼウスは、大洪水を起こして人類を滅ぼす計画を立てます。

デウカリオンの父であるプロメテウス神は、息子とその家族を助けるために「方舟を造って必要なものを乗せ、妻のピュラと一緒に洪水を逃れるように」と忠告します。

父の助言に従ったデウカリオンは方舟を造り、食糧などの生活必需品を積み込んで、妻のピュラと一緒に方舟に乗り込みました。その後、ゼウスによる大雨が起こり、地上はあっという間に大洪水に飲み込まれました。

デウカリオンとピュラは洪水の水が引くまで9日9夜、方舟の中で耐え、パルナッソス山に流れ着き、再び地上に降りることができました。

方舟から降りた2人が、自分たちを結果的に生かしてくれたゼウスに感謝の生贄を捧げると、それを受けたゼウスは願いを何でも叶えると約束しました。2人は、「人類を再び誕生させてほしい」と願いました。

ゼウスは願いを叶えることにし、デウカリオンに石を頭越しに後ろに投げるように指示しました。そうすると男たちが生まれました。同じく妻のピュラが石を投げると、今度は女たちが生まれました。

こうして人類は再び地上に生まれて繁栄し、デウカリオンとピュラの間に生まれた「子どもたち」は、ギリシャ人の祖先になりました。

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インドの洪水伝説

洪水伝説 インド マツヤ

古代インドのヴェーダ文献の一つ「シャタパタ・ブラーフマナ」にも、洪水伝説が記されています。

主人公は“人間”という意味の名前を持った「マヌ」という男性で、インド神話では現在の人類の先祖とされています。彼の父は創造神であるブラフマー、母は最高の女神と賞されるサラスヴァティといわれています。

マヌが手を洗っているときに、魚が手の中に入ってきて、「数年経つと大洪水が発生し、人類は滅びる」と告げました。そして、「自分を成長するまで飼ってくれたら、大洪水のときに助けてやろう」と持ちかけてきました。マヌはその言葉に従い、魚を飼うことにしました。

その後、魚が成長し、マヌは海に放しました。魚はその時に「7日後に大洪水がくる。舟を用意して、すべての生物と植物の種、7人の聖仙(インドにおける修行をつんだ賢者、聖人のこと)を乗せて避難するように」と告げてマヌと別れました。

果たして魚の予言通りに大洪水が起こり、マヌは助言に従って作った舟に乗り込みます。そこに巨大な姿へと変身した魚が現れ、頭に生えた角に舟を繋いで北の山(ヒマラヤとされています)へ導きました。

陸につき、マヌを舟から降ろしましたが、一緒に乗った聖仙も生物も波にのまれてしまい、この洪水で助かったのはマヌだけで、彼はたった一人の人類となってしまいました。

マヌは子孫を作ろうと神に願い、苦行を始めました。魚と自分をつないだ存在である水を祀り続けました。すると1年後、水の中から一人の女性が出現しました。マヌは彼女を妻とし、その後たくさんの子孫を作りました。それが人類の祖先となったとされています。

なお、この物語に登場する魚(サンスクリット語で「マツヤ」)は、ヒンドゥー教3大神の一人、ヴィシュヌ神の化身とされています。

ノアの方舟の映画

ノアの方舟 ノアの箱舟 ノア

世界中に存在する洪水伝説の中でも有名な「ノアの方舟」をテーマにした、映画やアニメ作品があります。それらをご紹介いたします。

『ノア 約束の舟』

『ノア 約束の舟』(原題:Noah)は、ラッセル・クロウが主演を務め、『ブラック・スワン」で一躍有名になったダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとった、壮大なスケールで描かれたスペクタクル歴史ドラマです。

アンソニー・ホプキンスやエマ・ワトソン等の豪華実力派スターも共演しています。2014年に公開し、初週末3日間で約4,370万ドルの興行収入となりました。これは、公開初週末成績としてはアロノフスキー監督の映画史上最高額で、ラッセル・クロウの出演作としても過去最高額の公開初週末成績だとか。

アロノフスキー監督が幼い頃から心酔してきた「ノアの方舟」に独自の解釈を加えた、壮大な映像作品です。

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『ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟』

『ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟』は、ドイツで作られ2015年に公開された、動物版「ノアの箱舟」のアニメ映画です。

“世界の終わりがやってきたとき、もしノアの箱舟に乗れなかったら?”というストーリー設定で、地球上のさまざまな動物や、架空の動物たちが登場し、それぞれ個性豊かなキャラクターとして活躍します

あえて架空の動物を主人公にすることでファンタジー感を一層高め、観る人の好奇心をかきたて、子どもから大人までワクワクする内容となっています。最新のCGアニメーション技術を駆使した、クオリティの高いアニメ作品で、世界各国で公開され大ヒットを記録しました。

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