トルコの物価は安い?スーパーやレストランなどさまざまな料金を解説!
更新日:2023.02.27
投稿日:2022.08.02
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トルコへの旅行や移住を考えているなら、押さえておきたいのが現地の物価水準です。旅行の場合は航空券やホテルの料金に注目しがちですが、レストランでの食事やお土産の購入、タクシーの乗車など現地で支払う金額も小さくはありません。
ミネラルウォーター1本でも、国によって価格は大きく異なります。本記事ではトルコの物価について、スーパーマーケットやレストランなどの具体例をまじえながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
トルコの物価は安い?高い?
トルコの物価は安いのか高いのか、日本との比較や消費者物価指数、通貨レートといった観点で解説します。
日本と比較すれば圧倒的に安い!
ヨーロッパ諸国の物価は高いという認識の方が多いでしょう。一方、アジア諸国の物価は安く、旅行にも行きやすいというイメージがあるのではないでしょうか。トルコはそんなヨーロッパとアジアにまたがる国です。
結論からいうと、日本と比較すればトルコの物価は圧倒的に安いといえます。トルコのスーパーマーケットで450mlのコカコーラは4.5トルコリラ、日本円で約34円です。500mlのペットボトルの水なら、1~2トルコリラで販売されているため20円以下で買えます。
※1TL(トルコリラ)=7.53円で計算 (2022年7月末時点)
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また食材・食品についても、たとえばトマト1kg(約4~5個)は4トルコリラで約30円、タマネギ1kg(約5個)は2トルコリラで約15円です。トルコ料理の代表格ケバブのパック売り400gは、スーパーで15トルコリラ(約113円)です。基本的な物価相場として、日本と比較すれば相当安いことがわかるでしょう。
ただし消費者物価指数の上昇率は高い
日本と比べて物価の安いトルコですが、消費者物価指数は近年上昇傾向にあります。消費者物価指数とは、消費者が購入する物やサービスの価格を月ごとに測定し、物価の変動を把握する統計指標です。
2018年の物価指数は対前年上昇率が16.33%、2019年は15.18%、2020年は12.28%と上がり続けています。2020年のデータでは、物価上昇率がマイナスだったのは衣料と靴のみで、生鮮食料品や家具、輸送においては20%を超える上昇率となっています。
2020年のトルコの物価指数上昇率は、世界で18番目に高い数値でした。1位はハイパーインフレが続いているベネズエラで2,355.15%の上昇率となっています。物価指数上昇率の上位はアフリカの国が多く、日本は-0.03%で160位となっています。
参考:Turkish Statistical Institute (TURKSTAT)
通貨安が続くトルコ!旅行者にとってもお得な物価
トルコでは物価の上昇が続いていますが、一方で通貨であるトルコリラの価値が下がるリラ安が起きています。2022年7月時点では円安も続いていますが、それ以上にリラ安の影響が大きいといえるでしょう。
日本からの旅行者は円高リラ安の恩恵を受けられるため、現地での価格・料金が変わらなくても日本円換算で支払う金額が小さく済みます。たとえば100トルコリラのサービスを利用する場合、1リラ15円なら1,500円ですが、1リラ7円なら700円で済むといったイメージです。
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新型コロナウィルス感染症が世界に広まる前の2018年、大幅なリラ安になった際にはヨーロッパや中東諸国、中国から多くの観光客がトルコを訪れました。そして、リラ安の恩恵を受けるため高級ブランドショップに行列ができたのです。
新型コロナウィルス感染症が終息し、その後もリラ安の状況が続けば、多くの観光客が再びトルコを訪れ買い物を楽しむことでしょう。
トルコのさまざまな物価をまとめて紹介
ここでは、スーパーマーケットやレストラン、カフェ、交通機関などさまざまなトルコの物価を紹介します。
スーパーマーケットでのお菓子の値段
帰国後にお土産として友人に配るためや、滞在中の空腹を満たすためにトルコのスーパーマーケットでお菓子を買う機会はあるでしょう。現地のスーパーマーケットで販売されているお菓子の料金を紹介します。
板チョコ80g | 4.5リラ(約34円) |
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ピスタチオ入りチョコ80 g | 6.5リラ(約49円) |
チョコレートゴーフレット80 g | 3.3リラ(約25円) |
ビスケット175 g | 3.75リラ(約28円) |
ピスタチオ150 g | 17.75リラ(約134円) |
カシューナッツ150 g | 19.50リラ(約147円) |
ポテトチップス150 g | 4.9リラ(約37円) |
タコスチップス120 g | 5.9リラ(約44円) |
スイカ味の板ガム7枚 | 1.95リラ(約15円) |
グミ130 g | 5.75リラ(約43円) |
なお日本と同様、トルコのスーパーでもレジ袋は有料なため、商品をたくさん買う場合はエコバックの持参がおすすめです。
※1TL(トルコリラ)=7.53円で計算 (2022年7月末時点)
レストランやカフェでの飲食代|マクドナルドはいくら?
観光ツアーに参加する場合でも、各自レストランなどで食事をする機会は多いでしょう。屋台やカフェ、レストランなどトルコで外食をする場合の料金を紹介します。
屋台のキョフテサンド | 20リラ(約151円) |
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屋台のトルコアイス | 17リラ(約128円) |
大衆食堂(ロカンタ)での食事1品 | 25リラ(約188円) |
一般的なレストランの3コース | 80リラ(約602円) |
マクドナルドのビッグマック | 12.99リラ(約98円) |
ケンタッキーのフライドチキン | 7.99リラ(約60円) |
カフェのコーヒー | 10リラ(約75円) |
カフェのソフトドリンク | 6リラ(約45円) |
パブのビール | 20リラ(約151円) |
※1TL(トルコリラ)=7.53円で計算の場合 (2022年7月時点)
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ちなみにトルコにチップの文化はないため、すべてのレストランやカフェでチップを渡す必要はありません。ただし、少し高級なレストランや特別なサービスを受けた場合などはチップを渡すとスマートな印象になるでしょう。
公共交通機関の料金
トルコ滞在中に使える交通機関の料金相場を紹介します。トルコは日本に比べタクシー料金が安いため、観光で訪れた場合は土地勘が必要なバスや地下鉄よりもタクシーでの移動がおすすめです。
タクシーの初乗り | 6リラ(約45円) |
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タクシー15分乗車 | 20リラ(約151円) |
イスタンブールの市バス | 5リラ(約38円) |
イスタンブールの路面電車 | 7リラ(約53円) |
イスタンブールの地下鉄 | 7リラ(約53円) |
イスタンブールカードというICカードが10リラ(約75円)で販売されており、このICカードを使うとバスや電車などの公共交通機関の料金が割安になります。
※1TL(トルコリラ)=7.53円で計算の場合 (2022年7月時点)
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スマートフォンのSIMカード料金
トルコ旅行の際には、お店やホテルの情報を調べるのにスマートフォンが使えると便利でしょう。日本でも浸透し始めているSIMフリーのスマートフォンなら、海外旅行先で現地のSIMカードを購入して差し替えることで使用が可能になります。
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トルコの大手通信企業Turkcell社は、旅行者用にツーリストウェルカムパックというSIMカードを販売しています。最大30日間利用可能で、20GBのインターネット利用と200分の無料通話がついており、料金は169リラ(約1,273円)です(2022年7月時点)。10日ほどのトルコ旅行なら、通信量としては十分でしょう。街中にあるTurkcellのショップで、パスポートを提示すればSIMカードの購入が可能です。
トルコで買うと得するもの・損するもの
物価の安いトルコですが、他国の相場と比べて買うと得するものもあれば損するものもあります。
トルコでとくに安いもの
トルコは食料自給率が100%を超えているため、スーパーマーケットなどで新鮮な国内産の野菜を安く買えます。たとえば、トルコ料理でよく使われるナスは1kgあたり9.9リラ(約75円)、ズッキーニは1kgあたり8.9リラ(約67円)です。ナス1kgは、通常サイズのナスが約6本分なので日本と比べればかなり安いことがわかるでしょう。
2020年におけるトルコの1世帯あたり平均可処分所得は3万3,428リラであり、日本円に換算すると約25万円です。2019年からは17.2%の増加となっていますが、それでも日本やヨーロッパ諸国と比べると低い水準です。
トルコは基本的に人件費が安いため、欧米の自動車メーカーやファッションブランドの工場などが多く建設され、世界中に製品を輸出する拠点となっています。
喫煙者が多いトルコではたばこの値段も安く、マルボロのたばこ1箱は12リラ(約90円)です。トルコでは屋内での禁煙化が実施され、喫煙者数は徐々に少なくなっています。たばこの税金は価格の60%以上を占めるなど非常に高いですが、たばこ自体の大幅な値上げは近年行われていません。
買うと損?トルコで比較的高いもの
日本と比較して全般的に物価が安いトルコですが、一部の商品は割高になっています。
たとえばお酒は、小売店で販売されている500mlのビールが13リラ(約98円)、ボトルワインが60リラ(約452円)、ボトルウィスキーが220リラ(約1,657円)です。リラ安の状況もあり日本円換算では十分安い価格ですが、水が20円ほどで販売されていることを考えればお酒の価格は割高だといえるでしょう。
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また、世界中から観光客が訪れるホテルや観光名所、人気レストランなどでは、トルコの物価水準よりは高い価格設定になっています。サマーバケーションの時期になると、リゾート地にあるホテルにはロシアやヨーロッパから多くの観光客が来るため、宿泊料が高く設定されています。
そのほか、人気のお土産であるトルコ絨毯は質が高く、作るのに手間もかかるため価格は安くありません。
憧れのトルコ絨毯の基礎知識!賢く購入するために知っておきたい情報を伝授
アップル社のスマートフォンiPhone 13 Pro(128GB)は、トルコでは1万9,999リラ(約15万593円)です。日本と比べても値段が高く、トルコはブラジルと並んで世界一iPhoneが高い国といわれています。
さらに、トルコは世界一自動車が高い国ともいわれており、とくに排気量の大きい自動車は非常に高額です。排気量2000cc以上のエンジン車には特別消費税が220%課税されるほか、付加価値税(日本の消費税のようなもの)が18%発生します。輸入関税などを含めていない段階でもすでに高額であることがわかるでしょう。そのため、トルコでは乗用車の96%が特別消費税の比較的低い1600ccの車となっています。
通貨安が続くトルコの物価は安い!海外旅行におすすめ
本記事では、トルコの物価事情をまとめて解説しました。トルコの物価は日本と比較すると圧倒的に安く、旅行しやすい国であるといえるでしょう。スーパーマーケットでの買い物や屋台、レストラン、カフェでの飲食など、あまりお金をかけずに現地のグルメを思いっきり堪能できるはずです。
リラ安の続いている今のうちに、ぜひ一度トルコを訪れてみましょう。
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