スターアライアンスとは?加盟航空会社や特徴、メリットを解説
更新日:2023.04.05
投稿日:2022.09.16
Views: 5375

世界には数多くの航空会社があり、それぞれが独自の特典やサービスを提供しています。海外旅行を計画するときは、就航している路線・料金・日程から航空会社を決めることになりますが、航空アライアンスを意識することで、より快適でお得な旅が実現できます。
トルコ旅行を検討している方には、トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)やANA(全日空)が加盟しているスターアライアンスの利用がおすすめです。スターアライアンスの特徴・メリット・デメリットを知り、賢く活用していきましょう。
Contents
スターアライアンスとは何か
アライアンスとは、「連合」「同盟」を意味する言葉で、航空業界では、複数の航空会社がひとつのグループとして提携することを表します。スターアライアンスは、1997年に設立された世界初の航空連合です。
世界3大航空連合のひとつ
現在、世界の航空連合には「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の3つがあり、世界3大航空連合と呼ばれます。大手航空会社のほとんどが、いずれかのグループに加盟しており、それぞれの航空連合(アライアンス)ごとにコードシェア便の運航など、協力関係を構築しています。
アライアンスを使うメリットはマイル!
同じアライアンスの航空会社を使うメリットとして、効率的にマイルを獲得できることが挙げられます。スターアライアンスに加盟している航空会社同士は、マイレージプログラムを相互提携しています。
従来は航空会社別にマイルを貯める必要がありましたが、アライアンスの仕組みを活用すると、ひとつの航空会社のマイレージプログラムで一括管理が可能となります。マイルを無駄なく獲得・使用したい方は、同じアライアンスの航空会社を利用するのがおすすめです。
ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)の優良マイルサービス「Miles&Smiles」を大解剖
3大アライアンスの比較
スターアライアンス | ワンワールド | スカイチーム | |
---|---|---|---|
設立年 | 1997年 | 1998年 | 2000年 |
加盟社数 | 26社 | 15社 | 19社 |
就航国数 | 190ヶ国以上 | 150ヶ国以上 | 170ヶ国以上 |
本部 | ドイツ | アメリカ | オランダ |
日系の会社 | ANA | JAL | ‐ |
代表的な会社 |
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スターアライアンスの概要
2022年8月時点では、スターアライアンスが加盟社数・就航国数ともに、世界最大規模のアライアンスです。ただし、アライアンスは倒産、合併、提携に伴う脱退や新規加盟が頻繁にあるため、状況は刻々と変化します。
加盟社数 | 正規メンバー26社、コネクティングパートナー2社 |
---|---|
就航空港数 | 1,300以上 |
年間旅客数 | 7億2,762万人 |
保有機材数 | 4,919機 |
代表者 | Jeffrey Goh |
公式サイト | https://www.staralliance.com/ja/web/staralliance/home |
(※2019年10月時点)
スターアライアンスに加盟する航空会社は、「正規メンバー」「コネクティングパートナー」に分類されます。就航空港数は1,300以上で、公式サイトでも「世界中のほぼすべての目的地へ簡単に接続することができる」と紹介されています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界各国で渡航が制限されたため、2020年以降は年間旅客者数が大幅に減少しましたが、徐々にかつての勢いが戻ってきています。
スターアライアンス公式サイト:https://portal.staralliance.com/cms/about/bottom-left/the-star-alliance-network
スターアライアンスのあゆみ
スターアライアンスは、国籍を超えた航空会社同士の連携を目的に1997年5月に世界で初めて結成されました。初期メンバーはエア・カナダ、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空の5社。日本のANAは設立から2年後の1999年10月に加盟しています。
1999年にはオセアニアからニュージーランド航空とアンセット・オーストラリア航空も加わりましたが、アンセット・オーストラリア航空は2001年に運航停止のため脱退しています。
2006年に南アフリカ航空、2008年にトルコ航空とエジプト航空が加盟したことで、アジア・アメリカ・ヨーロッパ・オセアニア・中東・アフリカ地域をカバーするアライアンスへと成長しました。
2022年8月時点では、アジアの航空会社は8社が加盟しており、他のアライアンスと比較してアジア地域の路線網が充実しています。2021年にはシンガポールに子会社を管理する会社が設立されて、さらなる利便性の向上が期待されています。
今後、スターアライアンスに加盟する可能性がある航空会社
今後スターアライアンスに加盟する可能性がある航空会社として、スターアライアンス加盟航空会社と関係を強化しているアズールブラジル航空(ブラジル)、マンゴー航空(南アフリカ)の名前が挙がっています。スターアライアンスの加盟航空会社はこれまで大手航空会社が中心でしたが、今後は中小規模の会社もグループに加わることが予想されています。
2022年には鉄道会社も加盟
航空会社のみで構成されてきたスターアライアンスに、2022年8月1日付で「ドイツ鉄道」が加盟しました。ドイツ鉄道は1982年からルフトハンザドイツ航空と提携関係にある会社です。ドイツ鉄道がインターモーダルパートナーとして加盟したことで、航空券とドイツ鉄道チケットのセット購入、マイレージの提携などが行われることになります。インターモーダルパートナーという新しいパートナーシップが結ばれたことで、スターアライアンスへ加盟できる企業の幅が大きく広がりました。
スターアライアンスの加盟航空会社とエリアごとの特徴
スターアライアンスの加盟航空会社について、アジア・アメリカ・ヨーロッパ・オセアニア・中東・アフリカごとの特徴を紹介します。
加盟航空会社(正規メンバー)
2022年8月現在、加盟航空会社(正規メンバー)は26社です。内訳としては、以下のとおりです。
アジア | 8社 |
---|---|
アメリカ | 4社 |
ヨーロッパ | 9社 |
オセアニア | 1社 |
中東 | 1社 |
アフリカ | 3社 |
正規メンバーは、世界トップクラスの航空会社から各国の地域密着型の航空会社まで多種多様です。それぞれの航空会社は独自のポリシー・アイデンティティを維持しながら、アライアンスによる協力関係を築き、快適な旅をサポートしています。スターアライアンスのゴールド会員であれば、正規メンバーのどの航空会社でも、優先チェックイン、ラウンジ利用、手荷物許容量の追加などの特典を受けることができます。
アジア
アジア地域の航空会社は以下の8社です。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
タイ国際航空※ | タイ | 1997年 |
全日本空輸※ | 日本 | 1999年 |
シンガポール航空※ | シンガポール | 2000年 |
アシアナ航空※ | 韓国 | 2003年 |
中国国際航空※ | 中国 | 2007年 |
深圳航空※ | 中国 | 2012年 |
エバー航空※ | 台湾 | 2013年 |
エアインディア※ | インド | 2014年 |
(※)日本に就航している航空会社
スターアライアンス設立初期から、タイ・日本・シンガポール・韓国の航空会社が加盟しており、アジア地域のネットワークに強みがありました。その後、中国・台湾・インドの航空会社が加わったことで、利便性は大きく向上しました。アジア地域のスターアライアンスグループの会社は、すべて日本に就航しています。
アメリカ大陸
アメリカ大陸の航空会社は以下の4社です。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
エア・カナダ※ | カナダ | 1997年 |
ユナイテッド航空※ | アメリカ | 1997年 |
コパ航空 | パナマ | 2012年 |
アビアンカ航空 | コロンビア | 2012年 |
(※)日本に就航している航空会社
設立メンバーにカナダ・アメリカの航空会社が含まれていることから、スターアライアンスにはアメリカ大陸を起点とするネットワーク強化が期待されていました。一時はUSエアウェイズ(アメリカ)、TAMブラジル航空(ブラジル)、メキシカーナ航空(メキシコ)などが加わり、アメリカ大陸の各空港を結んでいましたが、ワンワールド加盟航空会社との合併などでいずれも脱退。現在は設立メンバーの2社と中米・パナマの1社、南米・コロンビアの1社、計4社の航空会社が加盟しています。
ヨーロッパ
ヨーロッパの航空会社は以下の9社です。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
ルフトハンザドイツ航空※ | ドイツ | 1997年 |
スカンジナビア航空※ | スウェーデン・デンマーク・ノルウェー | 1997年 |
オーストリア航空※ | オーストリア | 2000年 |
LOTポーランド航空 | ポーランド | 2003年 |
クロアチア航空 | クロアチア | 2004年 |
TAPポルトガル航空 | ポルトガル | 2005年 |
スイス航空※ | スイス | 2006年 |
ブリュッセル航空 | ベルギー | 2009年 |
エーゲ航空 | ギリシャ | 2010年 |
(※)日本に就航している航空会社
ヨーロッパはスターアライアンスに加盟している航空会社の数が最も多い地域です。東西南北とバランスよく航空会社が配置されていますが、一部で日本に就航していない航空会社もあります。
オセアニア
オセアニアの航空会社はニュージーランド航空のみです。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
ニュージーランド航空※ | ニュージーランド | 1999年 |
(※)日本に就航している航空会社
かつてはアンセット・オーストラリア航空(オーストラリア)も加盟していましたが、2001年に倒産したため、現在はニュージーランド航空のみとなっています。
中東
中東の航空会社はターキッシュエアラインズ(トルコ航空)のみです。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)※ | トルコ | 2008年 |
(※)日本に就航している航空会社
トルコ航空はスターアライアンスのネットワークを支える重要な役割を果たしており、日本の羽田空港にイスタンブールへの直行便が就航しています。
アフリカ
アフリカの航空会社は以下の3社です。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
南アフリカ航空 | 南アフリカ | 2006年 |
エジプト航空※ | エジプト | 2008年 |
エチオピア航空※ | エチオピア | 2011年 |
(※)日本に就航している航空会社
南アフリカ航空は1997~1999年にかけて関西国際空港に就航していましたが、現在は廃止されています。
加盟航空会社(コネクティングパートナー)
スターアライアンスに加盟している航空会社は、「正規メンバー」と「コネクティングパートナー」に分類されます。コネクティングパートナーは、マイルの加算・特典の条件が正規メンバーとは異なります。
コネクティングパートナーとは
コネクティングパートナーの航空便を利用すると、正規メンバーの航空会社を乗り継いで利用した場合に限って、優先チェックインやラウンジ利用、手荷物許容量の追加などの特典が受けられます。
正規メンバーであれば、スターアライアンスのゴールド会員になると、特別な条件なくメリットを享受できます。一方、コネクティングパートナーは、必ず「正規メンバー+コネクティングパートナー」のフライトを予約しなければなりません。
コネクティングパートナーは、マイルの取り扱いも正規メンバーと異なります。正規メンバーはすべての航空会社間でマイルを貯めたり使ったりすることができますが、コネクティングパートナーはマイレージプログラムを相互提携している航空会社が限定されます。
エアライン
コネクティングパートナーの航空会社は以下の2社です。
航空会社名 | 国籍 | 加盟した年 |
---|---|---|
吉祥航空※ | 中国 | 2017年 |
タイ・スマイル | タイ | 2020年 |
(※)日本に就航している航空会社
吉祥航空は上海に本社を置く独立した航空会社、タイ・スマイルはタイ国際航空の完全子会社です。
各エリアの特徴
スターアライアンスは、アジア・北米・ヨーロッパを中心に強固なネットワークを築いています。ただし、エリアによっては「ワンワールド」「スカイチーム」の方が利便性に優れている場合もあります。エリアごとに詳しく見ていきましょう。
アジア
アジア地域は、スターアライアンスに最も多くの国が加盟しています。2020年に「タイ・スマイル」がコネクティングパートナーに名を連ね、2021年にシンガポールで管理会社が設立されるなどしていて、今後もネットワークの強化と拡大が予想されます。
JALが加盟しているワンワールドは、香港・日本・マレーシアの路線に強みがあり、中国・台湾の航空会社が加わる可能性も示唆されています。スカイチームは、韓国・ベトナム・台湾・中国の航空会社を中心にグローバルなネットワークを築いていますが、日本の航空会社は含まれていません。
北米
北米のスターアライアンス加盟航空会社は「エア・カナダ」と「ユナイテッド航空」の2社ですが、いずれも設立メンバーであり、世界トップクラスの航空会社です。特に、カナダで航空連合に加盟しているのはエア・カナダのみのため、北米へのアクセスにはスターアライアンスが便利です。
一方で、ワンワールドにも、北米に多くの路線を持つ「ブリティッシュ・エアウェイズ」「アメリカン航空」「アラスカ航空」の3社が加盟しており、羽田からアメリカへの直行便数は最多です。
中米
中米の航空会社は、そもそもの数が少ないため、どのアライアンスにとっても貴重な存在です。スターアライアンスはコパ航空(パナマ)、スカイチームはアエロメヒコ航空(メキシコ)が、それぞれ加盟しています。ワンワールドは、かつてメキシカーナ航空(メキシコ)が加盟していましたが、2014年に脱退して以降、中米国籍の航空会社はありません。
南米
スターアライアンスはアビアンカ航空(コロンビア)、スカイチームはアルゼンチン航空(アルゼンチン)が加盟しています。ワンワールドは、かつてLATAM チリ(チリ)・LATAM ブラジル(ブラジル)が加盟していましたが、2020年に脱退して以降、南米国籍の航空会社はありません。
ヨーロッパ
ヨーロッパはどのアライアンスも豊富な路線を維持しています。スターアライアンスは、ヨーロッパから9社の航空会社が加盟しており、北欧から中東欧まで広く分布している点が強みです。スカイチームも全19社のうち6社がヨーロッパ地域にあります。ワンワールドはヨーロッパ主要国へのネットワークは確保していますが、加盟している航空会社が3社のみとなっており、スターアライアンスやスカイチームより規模は小さくなります。
オセアニア
スターアライアンスはニュージーランド航空(ニュージーランド)、ワンワールドはカンタス航空(オーストラリア)が加盟しています。スカイチームにオセアニア国籍の航空会社はありませんが、アルゼンチン航空などが路線をカバーしています。
中東
設立当初は、どのアライアンスも中東をカバーできていませんでしたが、2000年代後半から徐々にメンバーに加わる航空会社が増えてきました。現在では、スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームすべてのアライアンスに、中東の国が加盟しています。
アフリカ
アフリカは観光資源の豊かなエジプト・南アフリカ・モロッコなどの国を中心に、各アライアンスに加盟しています。中でも南アフリカ航空、エジプト航空、エチオピア航空の3社が所属するスターアライアンスは、より充実したネットワークを構築しています。
スターアライアンスの独自特典
アライアンスの魅力はマイレージプログラムの相互提携だけではありません。各航空会社のサービスに加えて、スターアライアンスの独自特典を上手に活用することで、ラグジュアリーな旅行を楽しむことができます。
ラウンジ
空港での待ち時間をラウンジで過ごす方も多いのではないでしょうか。スターアライアンスでは、世界各地に1,000ヶ所以上の専用ラウンジが用意されています。
利用資格
ラウンジが利用できるかは、マイレージクラブのステータスや搭乗クラスによって決まります。スターアライアンスのゴールド会員は、スターアライアンスゴールドのロゴが入ったすべてのラウンジが使えます。ゴールド会員でなくても、国際線ファーストクラス・ビジネスクラスに相当する航空券を持つ乗客はスターアライアンス加盟航空会社のラウンジに入れます。
スターアライアンスのラウンジ紹介:https://www.staralliance.com/ja/lounges
設置されている空港
スターアライアンスには、「各加盟航空会社のラウンジ」と「スターアライアンスブランドの専用ラウンジ」の2つがあります。スターアライアンスの専用ラウンジは2022年8月時点で6ヶ所です。各加盟航空会社のラウンジは、路線に応じて世界各国に設置されています。以下に設置されている空港の一部を紹介します。
各加盟航空会社のラウンジ | スターアライアンスの専用ラウンジ |
---|---|
・成田空港 ・羽田空港 ・関西国際空港 ・金浦空港(韓国) ・スワンナプーム空港(タイ) ・サンフランシスコ空港(アメリカ) ・シャルルドゴール空港(フランス) ・イスタンブール空港(トルコ) ・カイロ空港(エジプト) |
・アムステルダムラウンジ ・ローマラウンジ ・リオデジャネイロラウンジ ・ブエノスアイレスラウンジ ・パリラウンジ ・ロサンゼルスラウンジ |
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ラウンジの特長
加盟航空会社のラウンジは、それぞれの空港ごとにサービスや設備が異なります。ビジネスクラスラウンジの場合、ビュッフェカウンターなどの食事サービス、シャワールームなどの設備が整っており、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
スターアライアンスブランドの専用ラウンジは、各国の建築家によって設計された特別な空間に仕上がっています。フライトの待ち時間ではなく、旅行の一部として贅沢なひと時を堪能することができるでしょう。
上級会員制度
スターアライアンスには、「ゴールドステータス」「シルバーステータス」という2つの上級会員ステータスが設定されています。スターアライアンスの上級会員制度は、加盟航空会社の会員ステータスと連動しているので、どこか1社で上級会員になると自動的にスターアライアンスの上級会員資格が付与されます。
スターアライアンスの上級会員は「ゴールド」「シルバー」の2種類ですが、航空会社によっては、2つ以上の会員ステータスを設定している場合もあります。3種類の会員ステータスがあるANAの場合、連動するスターアライアンスの会員ステータスは、以下のとおりです。
ANAの会員ステータス | スターアライアンスの会員ステータス |
---|---|
ブロンズ | シルバー |
プラチナ | ゴールド |
ダイヤモンド | ゴールド |
加盟航空会社の会員ステータスがスターアライアンスのどのランクに該当するかは、スターアライアンスの公式サイトから確認できます。
スターアライアンス公式サイト:https://www.staralliance.com/ja/recognition
スターアライアンスゴールド特典
スターアライアンスのゴールドステータスには、以下の特典があります。
- 空港での優先チェックイン
- 手荷物取り扱いの優先
- 空港ラウンジのアクセス
- 優先搭乗
- 手荷物許容量の追加
- ゴールドトラック
- 優先空席待ち予約
- 空港での空席待ちの優先
チェックイン、手荷物の預かり、搭乗などが優先されるので、空港内の待ち時間を大幅に短縮することが可能です。手荷物許容量の追加は航空会社によって条件が異なりますが、ANAの国際線の場合は、搭乗クラスの無料手荷物許容量をプラス1個無料で預けられます。ゴールドトラックは、世界150ヶ所以上の空港に設置されており、スムーズにセキュリティゲートを通過できます。
スターアライアンスシルバー特典
スターアライアンスのシルバーステータスには、以下の特典があります。
- 優先空席待ち予約
- 空港での空席待ちの優先
空席待ちが優先されるため、何らかのトラブルが発生した際も、スムーズに変更手続きを行うことができます。
各社オリジナルの特典
スターアライアンスの上級会員の特典だけでなく、各航空会社のオリジナルの特典も受けられます。ANAの最高ランクである「ダイヤモンド」では、以下のような特典があります。
- 空港での優先チェックイン
- 手荷物取り扱いの優先
- 空席待ちの優先
- スイートラウンジの利用
- プレミアムメンバー専用サービスデスクの利用
- 国際線手数料の免除
- フライトボーナスマイルの獲得
スターアライアンスの上級会員特典と重複しているものもありますが、手数料やマイルについての優遇は、各社が独自に用意しています。
スターアライアンスのメリットとデメリット
アライアンスを意識することで、マイルを効率的に獲得できるなど特典が受けやすくなるといったメリットがあります。スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームは、それぞれ特徴が異なるため、強みや弱点を知っておくことが大切です。
メリット
スターアライアンスには、4つのメリットがあります。
日本人になじみのANAが加盟している
日本を拠点に旅行する場合、日本の航空会社が加盟しているアライアンスが便利です。スターアライアンスには、日本人になじみのANAが所属していて、アジア諸国・ヨーロッパ・アメリカを中心に多数の路線を運航しています。国内線の利用でもマイルを獲得することができるので、ANAが加盟しているスターアライアンスはおすすめです。一方、JALはワンワールドに加盟しています。
極東アジアに強い
スターアライアンスは、タイ・日本・韓国・中国・台湾・インドの航空会社が加盟しており、アジア全域のネットワークが充実しています。とりわけ極東アジアにおいては、ANA(日本)・アシアナ航空(韓国)・中国国際航空(中国)・エバー航空(台湾)といった各国を代表する航空会社が所属しています。
韓国・台湾からの航空会社が不在のワンワールド、日本からの航空会社が不在のスカイチームと比べると、スターアライアンスが最も手厚い路線を確保できているといえるでしょう。
北米方面に便利
日本から北米方面にアクセスする場合、スターアライアンスはANA(日本)、ユナイテッド航空(アメリカ)、エア・カナダ(カナダ)の3社から選べます。ワンワールドはJAL(日本)、アメリカン航空(アメリカ)の2社、スカイチームはデルタ航空(アメリカ)の1社です。
スターアライアンスがもっとも選択肢が多く、便利なネットワークを構築しています。
ターミナル再配置が進んでいる
スターアライアンス加盟航空会社間の乗り継ぎが容易になるよう、現在、一部の空港でターミナルの再配置が進んでいます。たとえば、成田空港では第1旅客ターミナルビル南ウイングにスターアライアンスの航空会社が集約されています。世界各国の空港でターミナル再配置が進んでいけば、乗り継ぎの利便性も大きく向上するでしょう。
世界一周がお得に楽しめる
スターアライアンスでは、全世界に広がるネットワークを生かして、マイル制でリーズナブルな価格の世界一周航空券を販売しています。ワンワールドやスカイチームも同様のサービスを提供していますが、スターアライアンスの世界一周航空券はルールがシンプルで挑戦しやすいのが特徴です。
デメリット
スカイチームにはアエロフロートが加盟していますが、スターアライアンスにはロシアの航空会社が加盟しておらず、ロシアへの直行便がないのがデメリットでした。しかし、2020年にANAが成田―ウラジオストク便を就航。今後は羽田―モスクワ便の就航も予定しています。
日本からトルコに行けるスターアライアンス加盟の航空会社
2022年8月現在、日本とトルコをつないでいる航空会社のうち、スターアライアンスに加盟しているのはトルコ航空(ターキッシュエアラインズ)のみです。同じくスターアライアンス加盟のANAは2020年7月より就航予定でしたが、延期されていて、就航は2023年の予定です。
トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)
トルコ航空(ターキッシュエアラインズ)は、1933年にトルコ国防省の国家航空事業運営部として設立されました。アジア・アメリカ・ヨーロッパ・中東・アフリカの主要な都市はもちろん、トルコ国内線も豊富に運航しています。
ターキッシュエアラインズの評判は?荷物の取扱い・機内食・マイルについて
羽田発着のみ、今後は成田と関空にも拡大
トルコ航空は羽田空港~イスタンブール空港の直行便を毎日運航しています。現在は羽田発着のみですが、今後は成田空港・関西国際空港にも拡大が予定されています。
往路
フライトは羽田22:05発、イスタンブール5:15着です。日本からトルコまでの飛行時間は約13時間となります。飛行機の中でしっかり睡眠がとれるフライトスケジュールなので、リラックスして過ごしましょう。
料金
直行便の航空券代は約11万円です。乗り継ぎ便だと費用は安くなり、トランジット1回で約9万円、トランジット2回で約7万円となります。
ANA(全日空)
日本ではANAとJALの航空大手2社がありますが、スターアライアンスに加盟しているのはANAです。
ANA(全日本空輸)を大解剖!マイレージサービス充実でトルコへの直行便も就航予定
羽田発着は延期されていたが2023年夏に就航予定
もともと2020年7月に予定していた羽田~イスタンブール便の就航は、2023年に予定されています。
就航予定日は変更となる可能性もあるため、必ず航空会社が発表する最新情報を確認した上で旅行のスケジュールを立てましょう。
往路
フライトは羽田8:35発、イスタンブール14:15着です。日本との時差はマイナス6時間になるので、朝方に日本を出発すると夕方にはイスタンブール市内のホテルにチェックインできます。13時間の飛行時間中に仮眠をとっておくと、到着した日も観光・グルメ・ショッピングなどが満喫しやすくなります。
深夜出発のトルコ航空と運航時間帯が大きく異なるので、旅行のスタイルに合わせて最適なフライトスケジュールを選びましょう。
料金
ANAの羽田~イスタンブール便は、184席のボーイング787-8型機の使用が予定されています。一方、トルコ航空は349席のボーイング777-300ER型機です。
新規就航記念ツアーもいっぱい
イスタンブール空港への新規就航を記念して、ANAからパッケージツアーが発表される予定です。今後の情報更新をチェックしておきましょう。
スターアライアンス加盟の航空会社でメリットを楽しもう
これまで航空会社別に貯める必要があったマイルも、スターアライアンス加盟の航空会社間であれば、ひとまとめにして管理できます。マイルを無駄なく獲得・使用するためには、同じアライアンスの航空会社を選ぶことがポイントです。
トルコ旅行におすすめなのは、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)とANAが加盟しているスターアライアンスです。航空会社のサービスに加えて、スターアライアンス独自の特典も活用しながら、快適な旅を楽しみましょう。
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