タヒニはトルコ料理に欠かせないゴマペースト!おすすめアレンジレシピもご紹介
更新日:2023.02.28
投稿日:2022.09.25
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「タヒニ(Tahini)」とは、トルコや中東諸国の料理には欠かせないゴマのペースト。栄養豊富な調味料として知られ、健康志向の人からの注目も高まっています。
この記事では、タヒニの使い方や練りゴマとの違い、またタヒニを使った坦々麺風のアレンジレシピなどをご紹介します!ぜひ参考にして、トルコの万能調味料であるタヒニの魅力に触れて下さい。
Contents
美容にも効果的!中東の調味料「タヒニ」とは?
そもそも「タヒニ」とは、一体どんな調味料なのでしょうか?まずは中東諸国の料理には必需品ともいえるタヒニがどんなものなのか、詳しくご紹介します。
世界的に注目が集まるタヒニ
「タヒニ」はゴマをペースト状にした調味料です。生の白ゴマから作られているので、ゴマそのものの濃厚な味わいを感じられるのが特徴的。アジア圏ではまだあまり知られていませんが、タヒニはトルコや中東諸国でよく食べられている伝統食材です。
ヘルシーで栄養価が高いこともタヒニの魅力。最近ではヘルシー志向の人から高い注目を集めており、中東諸国だけでなく、欧米をはじめとした世界各国で人気が高まっています。
栄養豊富で美容にも効果的
タヒニは生ゴマをすりつぶしてペースト状にしたものなので、栄養価が高く美容にも効果的。実はゴマの栄養素は、そのまま食べるよりもすりつぶして摂取した方が吸収率は高いんです。
タヒニにはビタミンB群、ビタミンE、ミネラル、タンパク質、ポリフェノール、食物繊維、アミノ酸、オメガ3脂肪酸など、体に嬉しい豊富な栄養成分が贅沢に含まれています。
ゴマ特有の成分であるセサミン、そしてビタミンEは血流促進作用があり、高い抗酸化作用を持つことから美肌づくりや疲労予防に役立つ成分として知られています。
タヒニの使い方は?
タヒニはこの後紹介するトルコの伝統料理「フムス」に使われますが、その他にもさまざまな料理に応用できます。
とくにソースやドレッシング、ディップなどに使うのがおすすめ。いつものレシピにタヒニを少し加えるだけで、濃厚なゴマの風味と香ばしいコクが食材の旨味を引き立て、料理に深みを与えてくれます。タヒニを使うことで、誰でも簡単に料理のレパートリーを広げることができますよ。
タヒニには2種類ある?練りごまとの違いは?
一口に「タヒニ」といっても、タヒニは作り方によって種類分けができます。次はタヒニにはどんな種類があるのか、また日本でいう練りゴマとどのように違うのか、詳しくご紹介します。
作り方で味が変わる!
タヒニは作り方の違いによって、下記の2種類に分けることができます。
- 外皮を取ってから作ったもの
- 白ゴマを皮付きのまま作ったもの
皮を取ってから作ったタヒニは、舌触りが滑らかで食べやすいのが特徴的です。一方、皮付きのまま作ったタヒニは、わずかに苦味を感じるものもあります。しかし、ゴマは皮にも栄養が多く含まれているのが魅力。より高い栄養効果を期待する場合は、皮付きのまま作ったタヒニを選ぶのがおすすめです。
練りごまとの違いは?代用できる?
「ゴマペースト」と聞くと、日本の「練りゴマ」を連想する方も多いと思いますが、タヒニと練りゴマはそれぞれ異なる調味料です。
まずは製造方法と風味。タヒニは生の白ゴマをすり潰しペーストにして作られますが、練りゴマは白ゴマを煎ってから作られます。練りゴマはタヒニより香ばしい風味が強く、色もタヒニより濃くなります。
一方で栄養価はタヒニの方が高いのが特徴。ゴマに含まれているビタミン類やポリフェノールは、加熱すると減少し脂肪酸が酸化を起こすため、生のゴマから作られるタヒニの方が栄養価は高いとされています。
とはいえタヒニの代わりに練りごまを使っても問題ありません。味や香り、食感に若干の違いは出てきますが、それぞれの特徴を理解した上で、自分なりのアレンジを楽しんでみて下さい。
タヒニの作り方
自宅で手軽にタヒニを楽しみたい方は、タヒニを手作りしてみましょう。手作りしたタヒニは市販のタヒニに比べ、フレッシュでクリーミーな味わいを楽しめます。
手作りタヒニのレシピは、下記を参考にして下さい。
- フライパンでゴマを3〜5分ほど乾煎りする
- 煎ったゴマを皿の上に広げ、人肌まで冷ます
- ゴマをフードプロセッサーで5〜10分ほど混ぜる
- ゴマがそぼろ状からバター状に変化してきたら、必要に応じてオイルを加える
- 好みのテクスチャになったら完成
タヒニを使った絶品トルコ料理3選
タヒニは世界3大料理の一つであるトルコ料理には欠かせない調味料です。次は、タヒニを使った代表的なトルコ料理3選をご紹介します。
ひよこ豆を使った「フムス」
トルコの定番料理であるフムスは、「メゼ」と呼ばれるトルコの前菜料理の一つ。特に有名なのは、タヒニとひよこ豆をペーストにしたフムスです。
ひよこ豆とタヒニ、オリーブオイル、すりおろしニンニク、レモン汁をペーストにしたシンプルな料理ですが、パンや野菜につけて食べたり、メインの料理に添えたりと、万能でとても美味しい一品です。
また、タンパク質やビタミン類、カルシウムや鉄分、食物繊維などの成分が豊富に含まれており、健康・美容にも嬉しい料理として現地で愛されています。
フムスの簡単レシピ
フムスは自宅で手作りできるトルコ料理です。下記のレシピを参考にして、ぜひトルコの味を楽しんでみて下さい。
【材料】
- ひよこ豆(乾燥)…200g ※水煮の場合は440g
- レモン汁…大さじ1
- オリーブオイル…大さじ2
- タヒニ(白練りゴマでも可)…50g
- 塩…小さじ1
- ひよこ豆のゆで汁…50~60ml
- にんにく(すりおろし)…1~2片
- パプリカパウダー、クミンパウダー(お好みで)
【レシピ】
- ひよこ豆は一晩たっぷりの水に浸けておく
- ひよこ豆をザルにあげ、約3倍量の水でアク抜きをしながら柔らかくなるまで煮る
- 茹で上がったひよこ豆をザルにあげ、一粒ずつ薄皮を取り除いて粗熱を取る(ゆで汁は後から使うので捨てないこと)
- ゆで汁以外の材料をフードプロセッサーに入れて攪拌する
- 豆が潰れたら、ゆで汁を何回かに分けて加え、好みの固さになるまで攪拌する
- 皿に盛り、お好みでオリーブオイルやパプリカパウダー、クミンパウダーを振って完成
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ナスと混ぜ合わせた「ババガヌーシュ」
「ババガヌーシュ」は焼きナスとタヒニをペースト状にした料理。中東近辺でよく食べられており、トルコでは「パトゥルジャン・サラタス」と呼ばれています。
とろりとしたナスならではの食感とタヒニのクリーミーさが合わさって、パンや白ワインとの相性は抜群。国や地域でアレンジが異なるのも特徴の一つです。
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ババガヌーシュの簡単レシピ
ババガヌーシュのレシピは国ごとに様々なバリエーションがありますが、こちらでは代表的な基本レシピをご紹介します。
【材料】
- ナス…3~4本(250g)
- レモン汁…大さじ1
- タヒニ…大さじ2
- オリーブオイル…大匙1
- ニンニク…1片
- 塩…小匙1
【レシピ】
- ナスは皮付きのまま直火で炙る(オーブンや魚焼きグリルでの代用可)
- ナスの皮が真っ黒になり、中がしっとり柔らかくなったら搾って水分を出す
- ナスの皮を剥いで、ザク切りにして冷ます
- スライスしたニンニクと全ての調味料をフードプロセッサーに入れて攪拌し、ペースト状にする
- お好みでオリーブオイルやパプリカパウダー、パセリなどを添えて完成
トルコの伝統的なお菓子「ハルヴァ」
「ハルヴァ」はタヒニと砂糖を混ぜて作った、トルコの伝統的なお菓子。プレーン味やチョコレート味、またピスタチオなどのナッツ類を混ぜ込んだものまで、味のバリエーションが豊富なのもハルヴァの魅力です。
見た目は四角いチーズの塊のようで、ザクっとした噛み応えと、口のなかでほろっとほどける食感が特徴的。ほどよい甘さとゴマの濃厚な後味を楽しむことができ、ヘルシーでありながら食べ応えも抜群です。
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ハルヴァの簡単レシピ
ハルヴァは手に入りやすい材料で、簡単に作ることができます。こちらでは手軽に作れるハルヴァ風のお菓子のレシピをご紹介します。
【材料】
- 無塩のナッツ(カシューナッツ、ピスタチオなど)…カップ1杯
- 有塩バター…25~30g
- グラニュー糖…3分の2カップ
- 牛乳…大さじ3
- シナモン…小さじ半分
- バニラエッセンス…少々
【レシピ】
- 15㎝×10㎝程の四角いバットに、クッキングペーパーを敷く
- ナッツ、砂糖、バター、牛乳、シナモンを、全体がまとまるまでフードプロセッサーにかける
- 生地をフライパンに入れたら弱火で10〜15分焦がさないように炒め、途中でバニラエッセンスを加える
- バットに入れて平らになじませる
- 冷蔵庫で冷やし固めて、サイコロ状に切ったら完成
担々麺や冷やし中華にも!タヒニのアレンジレシピ
タヒニはトルコ料理以外にも、和食などの異国料理との相性も抜群。次はタヒニを使ったおすすめアレンジレシピを紹介するので、ぜひ参考にして料理の幅を広げてみて下さい。
担々麺
作るのに手間がかかりそうな坦々麺も、タヒニを使えば簡単!タヒニに豆板醤を合わせれば坦々風な味わいに。そこに醤油や中華スープ、中華麺を加えれば、あっという間に坦々麺の完成です。
スープを鍋で温めて作る場合は、タヒニを入れた後煮立たせないよう注意しましょう。煮立たせてしまうとタヒニが分離するため、弱火〜中火程度の火力でじっくり煮るのがポイントです。
冷やし中華
夏になると食べたくなる冷やし中華。冷やし中華にタヒニを入れると、よりまろやかで奥深い味わいを楽しめます。濃厚なゴマの風味とコクが、冷やし中華の旨味を一層引き立ててくれますよ。
市販の冷やし中華に混ぜるだけでも美味しくいただけます。ぜひタヒニのお手軽アレンジレシピとして活用してみて下さい。
しゃぶしゃぶ
普段使っているゴマだれを、タヒニに変えてみるのもおすすめです。タヒニは市販のゴマだれよりもヘルシーで栄養価が高いので、ダイエット中の人にもおすすめですよ。
特にゴマの風味をダイレクトに感じやすいしゃぶしゃぶ鍋は、タヒニの旨味を存分に味わうにはぴったり。タヒニにポン酢を混ぜても美味しくいただけます。
その他、豚しゃぶサラダのドレッシングとして活用するのもおすすめです。
タヒニはどこで買える?
タヒニはカルディや成城石井、コストコや業務スーパーなど、輸入食品を多く扱うお店で販売されています。また、ネット通販で気軽に購入できるのも嬉しいポイント。
通販で人気のタヒニを紹介
通販で人気のタヒニにはどんなものがあるでしょうか?こちらでは通販で人気のタヒニを紹介するとともに、それぞれの商品の特徴についても触れていきます。
アリサン タヒニ
有機ごまをペーストにしたオーガニックタヒニ。乳化剤・安定剤不使用で、ヘルシーで体に優しい作りが特徴。
https://item.rakuten.co.jp/yuukiya0097/611397/
ハイトロー セサミペーストタヒニ
ギリシャを代表する伝統的な食品メーカーが手がけるタヒニ。砂糖不使用で、濃厚でクリーミーな味わいを楽しめる。
https://www.amazon.co.jp/dp/B004FBJWL8
アーティサナ 有機タヒニ
添加物を一切使用しない、完全オーガニックタヒニ。濃厚な味わいは、野菜スティックのディップやサラダドレッシングとの相性抜群。
https://www.amazon.co.jp/dp/B015HW5O9M
Kevala オーガニックゴマタヒニ
厳選されたゴマのみを使用した、こだわりの一品。歯触りを楽しむために煎ったゴマを石臼で引いて作っているなど、製造方法にも作り手のこだわりが感じられる。大容量サイズで長持ちするのも嬉しい。
https://jp.iherb.com/pr/kevala-organic-sesame-tahini-16-oz-454-g/30684
タヒニの賞味期限や保存方法は?
タヒニは未開封であれば、直射日光と高温多湿を避ければ1年程常温で保存可能。ただし、開封後はゴマの油分が酸化してしまうため、そこまで日持ちしません。開封したら冷蔵庫や冷暗所で保存し、1ヶ月以内を目安に食べ切るようにしましょう。
また、開封後のタヒニをすぐに使い切らない場合は、冷凍保存しておけば半年程持ちます。大容量サイズを買って食べ切るのが難しそうであれば、小分けして冷凍しておくのがおすすめです。
世界三大料理!トルコ料理を楽しもう
今回紹介した料理やレシピ以外にも、タヒニには色々な使い方があります。ヘルシーで美味しいタヒニを上手に使うことで、世界三大料理の一つであるトルコ料理の味をご家庭で手軽に楽しめるでしょう。
トルコ料理にはタヒニ以外にも色々なものがあるので、現地に足を運んだ際は、ぜひトルコならではの味を思う存分味わって下さいね。
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