日本最大のモスク「東京ジャーミイ」とは?日本でトルコの雰囲気を味わおう
更新日:2023.04.04
投稿日:2022.05.23
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日本には北海道から沖縄まで、実に100以上ものモスクがあります。モスクとはイスラム教の礼拝所で、日本で暮らすムスリム(イスラム教徒)のために存在しています。中でも最も有名なのが日本最大の大きさを誇る「東京ジャーミイ」です。
無宗教の人が少なくない日本において、モスクはあまり馴染みのない場所といえますが、これから紹介する東京ジャーミイは誰でも予約なしで気軽に訪れることのできます。この記事では東京ジャーミイの魅力から見どころ、見学方法などについて細かく解説していきます!これを読んだらきっと東京ジャーミイへ行きたくなるはずです。
Contents
東京ジャーミイってこんなところ!
「東京ジャーミイ(Tokyo Camii)」は東京都渋谷区、「代々木上原」駅から徒歩5分のところにある日本最大のモスクで、正式名称は「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」です。東京ジャーミイはイスラム教のモスク(礼拝所)で、日々多くのムスリムが訪れる場所であり、日本に住むムスリムにとっての心の拠り所でもあります。
東京ジャーミイは伝統的なオスマン様式の建築物となっているのが特徴で、一歩その中に足を踏み入れると、まるでトルコにいるような気分が味わえる異国情緒あふれる場所です。
イスラムという宗教
まずモスクを知る上で重要なのが「イスラム(イスラーム)」という宗教です。イスラムとは「平和」という意味を持ち、唯一絶対の「アッラー(神)」を信仰します。アッラーが預言者ムハンマドを通じて、人々に啓示した教え「コーラン(クルアーン)」を信じ、従う宗教です。
イスラム信仰の根本には、六つの信仰対象と五つの義務があり、これらを「六信五行」と呼びます。六信はムスリムが何よりもまず信じなければならない対象であるアッラー・天使・啓典・預言者・来世・予定を指します。五行は信仰告白・礼拝(サラート)・喜捨(ザカート)・断食(サウム)・巡礼(ハッジ)で、ムスリムにとって毎日の暮らしの中で実践することが欠かせない行為です。
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モスクの役割とは?
ムスリムにとって欠かせない五行のひとつに「礼拝(サラート)」があります。この礼拝を行う場所がモスクです。イスラム教の礼拝堂は、一般的には「モスク(Mosque)」と呼ばれていますが、これは英語での呼び方になり、イスラム教の言語であるアラビア語では、“ひざまずく場所”の意味を持つ「マスジド(Masjid)」と呼びます。
ムスリムが欠かすことのできない礼拝を行うのは、1日5回です。礼拝は必ず聖地メッカに向かって行い、礼拝を行う方角のことをイスラムでは「キブラ」と呼びます。モスクの内部にはキブラを示す「ミフラーブ」と呼ばれる標し(凹み)が必ずあり、ムスリムはこのミフラーブに向かって礼拝を行う決まりです。
もちろん、東京ジャーミイにもミフラーブはあります。「ジャーミイ(Camii)」はトルコ語で“大規模なモスク”を意味しており、これは「人の集まる場所」を意味するアラビア語を語源にしているとされています。
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東京ジャーミイの歴史
東京ジャーミイの歴史は戦前にまで遡ります。ここでは、東京ジャーミイが日本にいつ頃できたのか、どうして日本にイスラム教の礼拝堂を建てることになったのかを歴史とともに紹介します。
東京ジャーミイの前身「東京回教礼拝堂」
1917年(大正6年)に発生したロシア革命によって、当時ロシアに住んでいた多くのムスリムたちが迫害を受け、海外へ避難せざるを得ない状況となりました。その中にはロシア・カザン州に住むタタール人(トルコ系民族)もおり、彼らは安住の地を求めて、中央アジアを経由して満州から日本へと避難してきたとされています。
その後、タタール人たちは礼拝所を求めますが、その動きが日本政府の協力によって実を結び、1938年(昭和13年)に悲願であった東京ジャーミイの前身となる礼拝所「東京回教礼拝堂」が建てられました。東京ジャーミイは、日本へ避難してきたカザン州のタタール人によって造られた礼拝所だったのです。
以来、礼拝堂は東京に住むトルコ人ムスリムをはじめ、各国のムスリムたちから地元の人々にまで親しまれてきましたが、1984年(昭和59年)に老朽化によって閉鎖され、2年後には取り壊されることとなりました。
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現在の東京ジャーミイ
東京回教礼拝堂の取り壊し後、その跡地は東京トルコ人協会によって、“ジャーミイ再建”を条件にトルコ共和国に寄付され、再建をトルコ政府に委託します。ジャーミイ再建にあたり、1997年(平成9年)にトルコ共和国宗教庁のもと「東京ジャーミイ建築基金」が設立され、トルコ全土から寄付金が集められました。
新しい礼拝所の設計は現代トルコ宗教建築の代表的な建築家「ムハッレム・ヒリミ・シェナルプ」が担当し、建設にあたってはトルコ本土から100名もの技術者や工芸職人が来日して、建物本体や内装工事に従事したとされています。さらに、建築資材は水とセメント以外、全てトルコ本国から送られたもので造られたというから驚きです。なお、施工は日本の鹿島建設が請け負いました。
こうして、1998年(平成10年)6月に着工し、2000年(平成12年)6月に、現在のオスマン様式の東京ジャーミイへと生まれ変わったのです。日本とトルコ関係者の尽力によって2年あまりでの完成でした。東京ジャーミイは新たな礼拝所として、また人々が集う場所として現在も多くの人々が訪れています。
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東京ジャーミイの魅力と見どころ
イスラム教では偶像崇拝が禁じられているため、東京ジャーミイに限らず全世界にあるモスクには、教会やお寺などにあるような神を象徴する像や絵画などは置かれていません。その代わり、モスク内部には幾何学模様にアラビア文字、植物などを描いた装飾が施されており、東京ジャーミイにも日本ではなかなかお目にかかれないデザインがたくさん詰まっています。ここでは、そんな美しい東京ジャーミイの見どころを紹介します。
伝統的なオスマン様式の建築
東京ジャーミイは何と言っても、伝統的なオスマン様式が採用された建物である点が魅力です。異国情緒あふれる外観は、眺めているだけでもトルコを訪れたかのような錯覚を起こしますが、内部には光が差し込むステンドグラスや幾何学模様が施された壁と天井、開放感あふれるドーム型の空間など、日本とは思えない別世界が広がっています。
なお、トルコ・イスラム芸術のギャラリーや、伝統的なトルコ民家の応接間なども再現されており、中に入ったからこそ感じられる趣がありますよ!
さらには、東京ジャーミイの内部にある椅子やテーブル、本棚、照明など、目に入るほとんどのインテリアはトルコ本国から送られたものであり、東京ジャーミイは細部に至るまでこだわり尽くされています。
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礼拝堂内の繊細で優美な装飾
東京ジャーミイの礼拝堂があるのは2階です。1階から階段を上がると2階はバルコニーとなっており、その先に礼拝堂があります。礼拝堂の入口にある重厚な扉を開けて中に入ると、そこには別世界が広がっています。
礼拝堂の中に入ると、思わず天井を見上げてしまう人が多いでしょう。なぜなら、ドーム状の天井にはいくつもの幾何学模様や植物文様が描かれ、トルコの世界観が詰まった美しい風景が広がっているからです。天井は1つの大きなドームを6つの半ドームで支えている造りとなっており、開放感あふれる広い造りとなっています。なお、天井は宇宙をイメージしており、中央にはコーランの一節のカリグラフィが描かれているのも見どころです。
天井の大ドームの中央から吊るされているシャンデリアも、カリグラフィでデザインされています。礼拝堂を訪れた際には、ぜひこのシャンデリアを真下から見てみてください。真下からシャンデリアを見ると、雪の結晶のような六角形になっており、また違う姿を見せてくれます。
また、礼拝堂の至るところに施されたステンドグラスも東京ジャーミイの見どころです。礼拝堂の壁一面にはアラベスク文様があしらわれた色鮮やかなステンドグラスがいくつもあり、ミフラーブの上のステンドグラスにはカリグラフィが施されています。天井や壁には他にも幾何学模様や植物文様が描かれており、礼拝堂の一面に広がる繊細で優美な装飾の数々は、息をのむほどの美しさです。
東京ジャーミイならではの天井装飾やステンドグラスをさらにじっくり楽しみたい場合は、ぜひ3階にある女性専用の礼拝堂を訪れてみてください。女性専用の礼拝場所は、天井やステンドグラスをより間近に見ることができます。
チューリップ模様
東京ジャーミイの壁や天井には植物文様が多く描かれていますが、よく見るとチューリップが多く描かれていることがわかります。チューリップはオスマン美術において欠かせない存在で、昔から装飾模様として多く描かれてきました。
チューリップは1本の茎に一輪のみ花を咲かせることから、「一神教の花」としてイスラム教を象徴する花とされています。600年以上続いたオスマン帝国最盛期のスルタン・スレイマン1世も、儀式用の衣装にチューリップを施すほど、チューリップをこよなく愛していたそうです。
ちなみに、あまり知られていませんが、実はチューリップはトルコが原産でトルコの国花でもあります。東京ジャーミイを訪れた際は、ぜひ東京ジャーミイ内にある様々なチューリップを見つけてみてください。
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遠くからでも目立つ白い塔
東京ジャーミイの外部には1本の尖塔があります。遠くからでも目立つこの尖塔は「ミナレット」と呼ばれ、礼拝の時間を告げるアザーンが行われる塔です。ミナレットは基本的にどこのモスクにもあり、もちろん東京ジャーミイにもオスマン様式で造られたミナレットがあります。
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イスラム諸国であれば毎日ミナレットからアザーンが流されていますが、日本では残念ながらミナレットからアザーンが流されることはありません。その代わり、東京ジャーミイでは礼拝時間が近づくと、館内放送でアザーンが流されています。
ちなみに、ミナレットの数はひとつのモスクにつき1~2本というところが一般的ですが、トルコのイスタンブールにあるブルーモスクにはミナレットが6本もあり、より壮大な景色が見られるでしょう。
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また、世界最多のミナレットを保有しているモスクはイスラム教の聖地メッカにある「ハラム・モスク」で、その数は13本にもなっています。
トルコ・イスラム芸術にも注目!
東京ジャーミイではオスマン様式の異国情緒あふれる建築物のほか、多くの芸術作品も見ることができます。トルコ・イスラム文化の概念と、美的感覚を併せ持つトルコ・イスラム芸術には、人とアッラーとのつながりを象徴するメッセージが込められており、東京ジャーミイを訪れた際にはぜひ注目していただきたいポイントです。ここでは、東京ジャーミイで見られるトルコ・イスラム芸術も紹介します。
アラビア書道・カリグラフィ
東京ジャーミイには外壁から扉、礼拝堂内の天井や壁など、随所にわたって流麗なアラビア語書体のカリグラフィの装飾が施されています。
カリグラフィとは文字を美しく見せるための手法で、イスラムにある美しい文字を書く芸術「ヒュスヌ・ハット(アラビア書道)」は、聖典コーランをより美しく書きたいという敬神の念から生まれました。東京ジャーミイで見られるカリグラフィには、スルス体、ナスフ体、タアリーク体など、様々な書体を見ることが可能です。
東京ジャーミイにあるカリグラフィには、イスラム教の聖典であるコーランやハディースからとった様々な言葉が簡潔な文章で書かれています。その文章の内容をほんの一部だけ紹介します。
1階の正面玄関上
「東京ジャーミイは神の館 この地にあまねく永遠の聖なる光を」
2階の礼拝堂入口の上 三角形のカリグラフィ
「本当に礼拝堂とはアッラーのもの。それゆえアッラーと共に他の何ものにも祈ってはならない」(コーラン72章18節)
礼拝堂内ミフラーブ上 青で書かれたカリグラフィ
「あなたがたがどちらを向こうと、そこにアッラーの御顔がある」(コーラン2章115節)
ヒルイエ・シェリフ
ヒルイエ・シェリフは礼拝堂を入って、向かって左側の壁にかけられている作品です。イスラム教の聖地であるサウジアラビアのメディナにあるムハンマドの墓廟をムハンマドの象徴として使い、預言者ムハンマドに対する親愛と尊敬の念を表現したとされています。
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石と大理石の装飾
東京ジャーミィで必ず見るべきなのは、礼拝堂内のミフラーブやミンバル(説教壇)、そして外壁に取り付けてある「鳥の宮殿(巣箱)」の彫刻です。東京ジャーミィの主な建材である石と大理石の装飾は、オスマン朝時代に芸術として発展しました。鳥の宮殿はオスマンの建築や芸術でよく見られるもので、イスラムの教えである動物への慈悲を表現しています。
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東京ジャーミイの見学は自由!見学ツアーもある!
東京ジャーミイは誰でも見学が可能で、気軽に訪れることができるモスクです。毎週土日祝日の14時30分からは無料の見学ツアーが開催され、予約不要で誰でも参加できます。見学ツアーの所要時間は60分ほどで、東京ジャーミイについて様々な説明をしてくれるので、トルコやイスラム教について詳しくない方にもおすすめです。
見学ツアーに参加したい場合は、ツアー開始時間前までに1階のエントランスに集合するだけで参加できます。見学に関してはいくつかの注意事項があるので、参加される際には公式サイトの説明もご確認ください。
▶ガイド付き見学について:https://tokyocamii.org/ja/visit/
毎週金曜日は「集団礼拝の日」見学は事前に時間の確認を!
ムスリムが日常的に行なっている礼拝は、必ずしも毎回モスクへ訪れる必要はありません。ただし、金曜日は「集団礼拝の日」として、なるべくモスクで礼拝することが奨励されています。なお、どのモスクで礼拝をあげるかまでは指定されていません。
そのため、毎週金曜日になると、ムスリムの人々が集団礼拝のために東京ジャーミイに集い、アッラーに祈りを捧げます。礼拝後、人々はお互いに旧交をあたため、近況を報告し合うのが一般的です。金曜日は礼拝が終わるまで見学はできないので、金曜日に東京ジャーミイを訪れる場合には事前に礼拝の時間を確認しておくといいでしょう。
モスク入場のマナー
東京ジャーミイはあくまでも宗教施設になるため、礼拝堂の見学は誰でも可能ですが、入場にはルールがあります。複合施設については特段制限がありませんが、礼拝堂内に入る際はマナーに注意が必要です。
礼拝堂に入ってから注意しなければならないのは、私語・礼拝中のムスリムがいた際の通る場所・写真撮影です。ここでは、東京ジャーミイの礼拝堂に入る際のマナーや注意点を紹介します。
服装|露出の多い格好はNG
東京ジャーミイを訪れる際に、一番大事なのが服装です。男女問わず、ノースリーブや半ズボン、ミニスカートといった露出度の高い服装では入場できませんので注意してください。また、女性はスカーフやストールなどで頭髪を覆い隠さなければなりません。礼拝堂の入口ではスカーフの貸し出しも行われていますが、持参すると安心です。
大声での私語は慎む
礼拝堂内では大声での会話は控え、静粛にしましょう。
礼拝中のムスリムがいた際のマナー
礼拝中のムスリムがいた場合、その人の前を横切ることは絶対にしてはいけません。ムスリムの礼拝は、アッラーと自分の間に何も存在しないというのが原則で、その間を横切る行為は、その関係を断つという意味になってしまうので注意してください。
写真撮影は厳禁
モスクはあくまでも礼拝の場なので、ムスリムたちの妨げにならないように行動には気を付け、礼拝中は写真撮影も控えるのが望ましいです。
東京ジャーミイへの行き方
東京ジャーミイの最寄り駅「代々木上原」は、小田急線と東京メトロ千代田線が通っており、新宿から最短5分で着く好立地です。東京ジャーミイは代々木上原駅の改札を出たら井の頭通りに出て、小田急線の高架下を通って5分ほどの場所にあります。
名称 | 東京ジャーミイ・ディヤーナト・トルコ文化センター |
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住所 | 〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19 |
営業時間 | 10:00~18:00(金曜日のみ14:00~18:00) |
休館日 | なし |
公式サイト | https://tokyocamii.org/ja/ |
東京ジャーミイ周辺のカフェ・お土産屋さん
東京ジャーミイはモスクとしての機能だけではなく、カフェやお土産屋さんが併設されているのはご存知ですか?オスマン帝国時代、モスクを中心にしてマドラサ(神学校)や病院、市場などといった公共性の高い複合施設が造られていました。こうした複合施設のことをトルコ語では「キュッリエ(Külliye)」と言い、東京ジャーミイも、このキュッリエの役割があります。
例えば、ラマダンと呼ばれるイスラム教の断食を行う月の日没後の夕食会(イフタール)や、講演会などの催事が行われる多目的ホール、図書室などが代表的です。
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また、隣接するトルコ文化センターには講堂、ハラールマーケットやカフェなどもあります。ここでは、東京ジャーミイに複合している施設についても紹介します。
ディヤーナト・トルコ文化センター
東京ジャーミイの隣には、地下1階、地上3階からなる「ディヤーナト・トルコ文化センター」があります。地下1階にはターコイズブルーを基調とした講堂があり、2階・3階には教室、事務所、応接間などが設置された建物です。応接間では会議や少人数での授業などが、地下の講堂では演奏会や講義、セミナーなどが行われています。
3階の応接間はオスマン様式で統一され、ディーワーン(肘掛けのない長椅子)が並べられているのが特徴です。文化センターでは他にも、子供教室やコーラン教室、若年層のムスリム向け勉強会および交流会である「ヤングムスリム倶楽部」など、イスラムに関するイベントや講演会、展覧会などが1年を通して行われ、年齢や国籍を問わず様々な人々が交流を深める場となっています。
ハラールマーケット
東京ジャーミイとトルコ文化センターをつなぐ1階の渡り廊下に面した場所には「ハラールマーケット」があります。日本ではハラール食品を入手することが困難なので、日本で暮らす多くのムスリムのためにこのハラールマーケットが用意されました。
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ハラールマーケットではトルコをはじめ、マレーシアやインドネシアなど、様々な国の商品を取り扱っており、その内容は肉やレトルトのカレーや麺、お菓子、調味料など、とにかく種類が豊富です。東京ジャーミイのハラールマーケットは規模が大きいため、日本一のハラールマーケットとも言われています。
トルコの伝統菓子「バクラヴァ」もここのマーケットで買うことができますよ!食品以外に雑貨もあるので、海外旅行に来た気分で、お土産を探すのもいいでしょう。
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名称 | 東京ジャーミイ ハラールマーケット(Tokyo Camii Halal Market) |
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住所 | 〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-16 |
営業時間 | 10:00~19:00 ※礼拝時間中は一時的にクローズとなります。 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://tokyocamii.org/ja/halalmarket/ |
ユヌス エムレ カフェ
トルコ文化センターの2階には「ユヌス エムレ カフェ」があります。東京ジャーミイの2階と連絡通路で繋がっているので、礼拝堂を見学した後に気軽に立ち寄ることもできますよ!
カフェではトルコ料理のランチプレートがありますが、ランチプレートのメニューはその都度変わるので、どんなトルコ料理があるかは行ったときのお楽しみです。他にもトルコのスイーツや軽食もあるので、チャイやトルココーヒーを飲みながら、トルコの食を味わってみるのはいかがでしょうか。
トルコ料理は世界三大料理!ケバブなど定番有名メニューを徹底紹介
名称 | 東京ジャーミイ ハラールマーケット(Tokyo Camii Halal Market) |
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住所 | 〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-16 |
書籍コーナー
東京ジャーミイ1階の書籍コーナーには、トルコのガイドブックやトルコ料理に関する本、イスラム教に関する本、音楽や美術などの本など、日本の書店では売られていない様々な本が並べられています。また、ちょっとした雑貨も置かれており、ミニコーランやポストカードなども入手可能です。向かいのスペースには、無料で配布されている冊子もあり、イスラムの食文化や歴史・音楽・美術などに関して学べます。
東京ジャーミイでトルコ旅行を疑似体験!
イスラム教の文化・歴史・芸術に触れられる東京ジャーミイ。異国情緒あふれる内外装の趣は、一見の価値ありです!訪れる際は服装やマナーに気をつけて、ぜひ礼拝堂だけでなくトルコ料理やお土産探しも楽しんでくださいね。
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