ウフララ渓谷とは？歴史的芸術と自然が共生するカッパドキアの穴場スポット

ウフララ渓谷は、カッパドキアにある全長14キロメートル、深さ120メートルの渓谷です。この地を流れるメレンディス川が長年にわたって大地を深く切り開き、壮大で美しい景観を生み出しています。

また、ここは歴史上人々が生活していた世界最大の渓谷で、初期キリスト教徒が隠れ住むために岩を掘って造った居住スペースや教会が数多く残されています。豊かな自然・植生と歴史・文化・芸術が共存する、カッパドキアでも稀有な魅力を持つ穴場観光スポットです。

ウフララ渓谷の特徴と歴史とは？

ウフララ渓谷は、イフララ渓谷は、地殻変動と火山の噴火によって崩壊した箇所を流れるメレンディス川が、何千年もの歳月をかけて浸食して形成されました。かつてこの地は、ペリストレンマ（Peristremma）と呼ばれていたそうです。

ウフララ渓谷の壁のように切り立った深く狭い谷の底を流れる川辺は、自然豊かな植物の楽園です。周囲から隔絶された谷底はカッパドキアの大陸性気候とはまた異なる気候となっており、多種多様な植生が見られます。

また、4世紀以降、ウフララ渓谷は初期キリスト教の重要な拠点の一つとなりました。自然が生み出したウフララ渓谷の地理的特性は、キリスト教徒が密かに信仰を深めるのにうってつけだったのです。渓谷には岩を削って造られた多くの何百もの教会や数千の住居が残されています。

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ウフララ渓谷の観光の見どころは？

ウフララ渓谷には、エウリタシュ教会、アーチャルトゥ教会、コカル教会、ユランル教会、クルクダマルトゥ教会など、数多くの教会・修道院が残されています。これらの教会には貴重なフレスコ画が残されており、イエスの誕生、マリアへの受胎告知、エジプトへの逃避、最後の晩餐、聖なる洗礼、昇天などの場面が描かれています。

また、かつてカッパドキアでは古代エジプトと同じような埋葬が行われており、ウフララ渓谷ではこれまでに合計17体のミイラが発見され、アクサライ博物館などに展示されています。

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ウフララ渓谷の場所・アクセス

ウフララ渓谷は、アクサライ県ギュゼリョルト郡イフララ町、ハサン山の北東に位置しています。アクサライまでは40キロ、ギュゼリョルトまで7キロほどです。ウフララ渓谷を抜けた北側には、妖精の煙突が立ち並ぶエリアや、有名な修道院のあるセリメ村もあります。

カッパドキア観光の中心となるギョレメからは離れており、個人でアクセスするのは難しいため、ツアーに参加するのがおすすめです。一般的にグリーンツアーと呼ばれる現地ツアーでは、ウフララ渓谷やカッパドキア最大の地下都市・デリンクユ地下都市がルートに含まれますが、実際の内容はツアー会社によって異なるため、事前によく確認しましょう。