カイセリのおすすめ観光スポットや人気のグルメ・お土産を紹介
更新日:2023.11.20
投稿日:2023.11.20
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カイセリ(kayseri)は、アナトリア中央部のカッパドキアの東端にある人口140万人ほどの都市です。歴史ある古都で、壮大な城塞や美しいモスク、メドレセなど、12世紀ごろのセルジューク朝時代の印象的な建築と芸術が数多く残っています。
雄大なエルジェス山の麓、標高1,000メートルを超える自然豊かな高原に位置しており、南側にあるエルジェス山はスキーリゾートとして有名。トルコ屈指の人気世界遺産であるカッパドキアや、トルコ東部へのアクセスにも便利です。
カイセリのおすすめ観光スポット4選
カイセリ城塞
カイセリの街の中心部にある保存状態の良い石造りの城塞は、カイセリで最も古い建造物のひとつです。ローマ時代に建造されたといわれていますが、長い歴史の中でセルジューク朝時代やオスマン帝国時代に増改築が繰り返されており、現在見られるのは15世紀ごろのもの。城塞への入場は無料です。
城内には新石器時代やヒッタイト時代に関する展示が見られる考古学博物館も併設されています。また、城の南西には伝統的なバザール(市場)や大モスク(ウル・ジャーミィ)があります。
セルジューク朝時代のキャラバンサライ
カイセリの郊外には、シルクロードの時代に使われたセルジューク朝の壮大なキャラバンサライが残っており、トルコの歴史を肌で感じられる史跡として観光客に人気です。
カイセリからシヴァスへ向かう街道沿いにある、13世紀初頭にセルジューク朝のスルタン、アラエッディン・カイクバード1世によって建設されたスルタンハン・キャラバンサライは、特におすすめのスポットです。
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フナト・ハトゥン複合施設
13世紀にセルジューク・トルコ人によって建てられたメドレセ(神学校)、モスク、ハマム、霊廟で構成される複合施設です。メドレセは現在、民族学博物館となっています。セルジューク朝の主要都市であったカイセリは、学問の中心地でもあったため、現存する歴史的建造物の中には多くのメドレセがあります。
エルジェス山のスキーリゾート
冬にカイセリを訪れるなら、エルジェス山にあるスキーリゾートもおすすめです。標高3,916メートルの死火山であるエルジェス山はトルコの中でも指折りの人気スキー場として知られ、素晴らしい景色を眺めながら迫力あるコースでスキーを楽しめます。
カイセリのおすすめ絶品グルメ・お土産
マントゥ
マントゥは、水餃子のようなトルコの伝統的な家庭料理です。さまざまなバリエーションがありますが、カイセリの郷土料理であるカイセリ・マントゥは特に人気の一品。小ぶりのマントゥにヨーグルトやトマトペーストに絡めたオイル、スパイスをかけて提供するのが特徴です。
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パストゥルマ
パストゥルマは、牛肉を塩やスパイスに漬けて天日干しさせたトルコの伝統的な保存食です。パストラミの原型とも呼ばれています。パストゥルマの製造に適した気候のカイセリは古くから名産地として知られ、現在でも名物グルメの一つになっています。
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トルコ絨毯・キリム
伝統的なトルコ絨毯やキリムなどの織物は、その質の高さで世界的に有名で、トルコのお土産の定番にもなっています。トルコの中でもカイセリはカーペットやキリムの最も有名な産地の一つです。
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カイセリの場所・行き方・アクセス
カイセリのエルキレット国際空港までは、イスタンブール空港から国内線が就航しています(約1時間半のフライト)。カイセリからカッパドキアまでは車で1時間ほどでアクセスできるため、カッパドキア観光の玄関口としても知られています。カイセリ市内からは、カッパドキア方面へのバスも運行しています。
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カイセリの歴史
カイセリから北東へ数キロ、キュルテペのシヴァス街道沿いでは、紀元前3000年ごろの古代都市カネシュの遺跡が発掘されています。調査の中で、トルコで最古の文書記録の一つである楔形文字で刻まれた数万枚の粘土板が出土しており、この付近では古くから文明があったことがわかっています。
カイセリには、紀元前にはカッパドキア王国の王様の居城がありましたが、紀元1世紀初頭にはローマ帝国カッパドキア州の首都および帝国造幣局としてカエサリアの名で呼ばれていました。4世紀にはキリスト教の中心地となり、聖バジル大帝が街の北東に教会堂を建てたといわれています。
1080年ごろにセルジューク朝の支配下となり、街の名はカイセリと改名されました。その後、モンゴル、オスマン帝国、カラマン朝トルクメン、マムルーク朝など支配者が入れ替わりますが、1515年に再びオスマン帝国が奪還しました。
トルコ共和国成立後の現在のカイセリでは近年急速な工業化が進み、砂糖、セメント、繊維製品、家電製品、航空機部品、金細工、絨毯などの製造業が盛んです。
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