妖精の煙突(キノコ岩)で有名なパシャバー地区の観光の見どころ
更新日:2023.10.12
投稿日:2023.10.12
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トルコの人気世界遺産・カッパドキアは、不思議な形状をした奇岩群が立ち並ぶ圧巻の絶景で知られています。中でも、パシャバー地区(Paşabağ)は「妖精の煙突」と呼ばれる見事なキノコ岩が見られる必見の観光スポットの一つです。
かつて、この地でキリスト教の修道士が隠れ住んで静かに信仰を深めた歴史から、「修道士の谷(Monks Valley)」とも呼ばれています。
パシャバー地区の妖精の煙突(キノコ岩)はどうやって出来た?
パシャバー地区にあるキノコのような形状をした円錐形の奇岩は、高さ40メートルに達するものもあります。火山の噴火によってできた柔らかい凝灰岩が、数千年にわたる自然の浸食によって根元だけ削られて、このような不思議な形状になったのです。帽子を被ったようにも見えるキノコ岩はカッパドキア以外にも世界各地に存在し、日本でも福島県の浄土松公園で見られるキノコ岩が有名です。
カッパドキアには、先史時代から人々が暮らしており、さまざまな文明がその足跡を残してきました。ローマ帝国時代には、異教徒の迫害を逃れた初期キリスト教徒が多く住んでいたことでも知られており、岩をくり抜いて造った洞窟教会をはじめとする歴史的遺産が数多く残されています。
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パシャバー地区にも、かつて初期キリスト教の修道士たちが隠れ住んでいた洞窟住居や礼拝堂が残されています。中でも有名なのが、聖シメオンに捧げられた礼拝堂です。複雑な彫刻が施され、見事なフレスコ画が残るこの礼拝堂の内部は見学できます。
パシャバー地区は起伏が多く、のんびりハイキングしながら高台に登って妖精の煙突を眺めることもできますが、足場が悪い箇所もあるため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。夏は暑く乾燥するため、こまめな水分補給も忘れずに。
妖精の煙突(パシャバー地区)の場所・アクセス
妖精の煙突が見られるパシャバー地区は、カッパドキア観光の中心となるギョレメから10kmほどの場所にあり、車で気軽にアクセスできます。入場チケットは、隣接しているゼルヴェ野外博物館と共通です。近くには、らくだ岩で有名なデヴレント渓谷、アヴァノスなどがありますので、併せて観光するのがおすすめです。
名称 | 妖精の煙突/パシャバー地区(Paşabağları Müze ve Örenyeri) |
---|---|
住所 | Zelve Yolu, 50500 Çavuşin/Avanos/Nevşehir, トルコ |
営業時間 | 8:00~17:00(チケット売り場は16:15まで) |
入場料 | 280TL(ゼルヴェ博物館と共通) |
公式サイト | https://muze.gov.tr/muze-detay?DistId=ZPO&SectionId=ZPO01 |
※2023年10月時点の情報。
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