シルケジ駅とは?オリエント急行の終点だった駅舎は博物館として観光可能
更新日:2023.10.30
投稿日:2023.10.30
Views: 616
シルケジ駅は、イスタンブールにある1890年開業の歴史的な鉄道駅です。かつては、パリ~イスタンブールを結んだ豪華列車・オリエント急行の終着駅でした。現在も、趣のある駅舎は当時の姿のままその場所に建っており、栄華を誇ったコンスタンティノープルの歴史を今に伝える博物館として内部を見学できます。
シルケジ駅の場所・アクセス
シルケジ駅は、金角湾の旧市街側沿岸、ガラタ橋の近くに位置しています。本来の名称はイスタンブール駅ですが、トプカプ宮殿やブルーモスクなどの有名観光名所が集中しているスルタンアフメット地区とエミノニュ地区の間の一帯を指すエリア名から、シルケジ駅の名で親しまれています。
駅舎のすぐそばにはトラム(路面電車)T1線の停留所があります。また、現在シルケジ駅は、ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネル「マルマライ」の停車駅となっており、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側・ユスキュダル駅とを結んでいます。
シルケジ駅の観光の見どころ
現在、シルケジ駅の歴史ある駅舎は、トルコ国鉄(TCDD)が運営するイスタンブール鉄道博物館になっています。145㎡の館内には、鉄道部品や標識、事務用品、ナンバープレート、駅時計、駅ベル、写真、文書、オリエント急行の車内で使用していたカトラリーなど300点近い展示品が見られます。入場は無料ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
イスタンブール観光のモデルコース|1日でおすすめ観光名所を巡るプラン
また、かつてオリエント急行が停車していた1番線ホームには1890年開業のオリエント・エクスプレス・レストラン(Orient Express Restaurant)があります。店内は当時の趣を残したクラシックな雰囲気で、ゆっくりと美味しいトルコ料理を楽しめます。
シルケジ駅の歴史
シルケジ駅は、ドイツ人建築家アウグスト・ヤハムントの設計で建築され、1890年のアブデュルハミド2世の治世に開業しました。
1883年にオリエント急行が開通してからは、その終着駅としてヨーロッパから多くの貴族や富豪、著名人を迎えました。駅構内に開店したレストランは、作家やジャーナリストの交流の場にもなったそうです。
オリエント急行は1977年に全面廃止され、イスタンブール発の列車は5月22日が最終列車となりました。現在、引退したオリエント急行の客車を復元したベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(VSOE)が運行していますが、ロンドンからパリ経由でヴェネチアに行くのが基本ルートです。
1955年からは、イスタンブールのハルカリ駅(Halkalı)とシルケジ駅を結ぶB1近郊列車が運行していましたが、ボスポラス海峡を横断する海底鉄道「マルマライ」の完成に伴い2013年8月に廃止。2013年10月29日、シルケジ駅はマルマライの停車駅として新たに開業しました。
関連記事
更新日:2023.11.29
Views: 3484
更新日:2023.11.29
Views: 664
更新日:2023.11.29
Views: 793
更新日:2023.11.20
Views: 655
更新日:2023.11.20
Views: 651
更新日:2023.11.20
Views: 740