トルコ入国・出国に必要な手続き・書類・フライト等をまとめて紹介!
更新日:2023.02.27
投稿日:2022.08.12
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ブルーモスクやトプカプ宮殿、アヤソフィア大聖堂など美しい歴史的建造物の多いイスタンブールや、古代都市の眠る神秘的な歴史地区カッパドキアなど、一生に一度は訪れてみたいスポットが目白押しのトルコ。旅行で訪れる場合、トルコへの入国手続きは比較的簡単です。
この記事では初めてトルコを訪れる人のために、入国・出国に必要な手続きを解説するとともに、知っておきたいポイントを紹介します。
Contents
トルコへ入国するための手続き・必要書類
まずはトルコへ入国するために必要な手続きや書類を見ていきましょう。
パスポートの準備
パスポートは、トルコ入国時に150日以上の残存期間が必要です。トルコへ行くことが決まったら、パスポートの残存期間を必ずチェックしましょう。パスポートを持っていない人は取得の手続きをします。なお、パスポートの取得の管轄は外務省ではなく、各都道府県が窓口となります。住民登録をしている都道府県で申請してください(※)。東京であれば、新宿・有楽町・池袋・立川にパスポートセンターがあります。
※例外として、東京都に住民登録をしていなくても、海外からの一時帰国者や学生、単身赴任等で東京都内に一時的に居住している場合は、東京都で申請できる場合があります。
パスポート取得に必要な書類と費用
パスポートを取得するときは、必要書類を持参のうえ、住民票のある都道府県のパスポート申請窓口で申請します。通常1週間程度(土・日・休日を除く)で発行されます。
パスポートを受け取るときは、申請時に渡される受理票のほか、申請手数料が必要です。
<必要書類>
- 一般旅券発給申請書(事前にダウンロードして入力するか、窓口で記入する)
- 戸籍謄本または抄本(6カ月以内のもの)
- 住民票の写し(必要な人のみ)
- 写真
- 本人確認ができる書類
住民票が必要なのは、住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望しない人と、住民登録をしていない都道府県で申請する人のみです。
またパスポートの写真には国際民間航空機関(ICAO)の勧告により国際規定が定められています。写真のサイズや背景、服装、髪型など、さまざまな規定があるので確認しておきましょう。
<費用>
申請手数料として、都道府県収入証紙および収入印紙を用意します。都道府県によっては収入証紙ではなく現金払いとするケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
なお、都道府県収入証紙や収入印紙は、パスポート申請窓口やその近くで販売しているケースが多いので、事前にチェックしておくと安心です。
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計 |
---|---|---|---|
10年間有効な旅券(18歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
年間有効な旅券(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効な旅券(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
パスポートの残存有効期間
空港に到着し、いざ航空会社のカウンターでチェックインという段になって、パスポートの残存有効期間が足りないことが発覚して渡航をあきらめる……こんな悲しい事態を避けるために、パスポートの残存有効期間はしっかり確認しましょう。
必要とされる残存有効期間は国や滞在期間、目的等によってさまざまですが、多くの場合3~6カ月とされています。トルコの場合、必要な残存有効期間は150日以上です。有効期限が切れそうな場合は、パスポートの更新を忘れずに行いましょう。
パスポート査証欄の余白ページ
トルコに入国する場合、パスポート査証欄は見開き2ページ以上と右側の裏⾯の余白が必要です。査証欄の残りページ数を必ず確認しましょう。なお査証欄とは、出入国のスタンプを押したり、ビザを添付したりするページのことです。
残りが少ない場合は、パスポート1冊につき1回まで、ページ数を増やす手続きができます。そのほか、パスポートの切替申請をすることも可能です。詳しくは各都道府県のホームページなどで確認してください。
ビザは不要
トルコに入国する場合、滞在が90日以内ならビザ(査証)は必要ありません。トルコと日本の間には査証が相互に免除される取り決めがあるからです。
トルコのビザ・滞在許可証について
トルコにおいてビザなしでの滞在が許可されるのは、次の要件を満たした場合です。
- 観光や親族・知人訪問、短期商用などを目的としていること
- 滞在期間が90日以内(180日間のうちの合計が90日間まで)
- 入国時、パスポートの残存有効期間が150日以上あること
- 入国時、パスポートに見開き2ページ以上+右側の裏⾯の余白の未使用査証欄があること
入国カードの記載は不要
トルコ入国時に、入国カード(パスポートとともに入国審査の際に出すカード)の提出は不要です。入国審査は基本的に、係官へパスポートを提示するだけです。
ただし、これは日本国籍の方が観光のために短期入国する場合に限ります。日本国籍以外の方は条件が違うため、事前に大使館や領事館に確認してください。
トルコ入国要件(COVID-19関連)は解除
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかわるトルコ入国要件はありません。そのため、ワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明なども不要です。
トルコの国営航空会社・ターキッシュエアラインズの公式サイトには、以下のように記載されています。
2022年6月2日より、COVID-19関連のトルコ入国要件はすべて解除されました。
トルコ入国にあたり、ワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明など、COVID-19関連書類の提示は不要です。
なお、トルコを経由して第三国へ渡航される場合、引き続き最終目的地が求める書類の提示が必要となります。
(引用:日本在住のお客様へ|ターキッシュエアラインズ)
トルコへ入国するときの流れ
旅の準備が整ったら、いざトルコへ! 続いては、日本からの玄関口となるイスタンブール空港を例に、トルコに入国する際の流れを見ていきましょう。
1.日本からの出国手続き
日本からトルコへ向かう際の搭乗手続きは以下のような流れです。
- チェックイン/手荷物を預ける
- 保安検査
- 出国審査
- 搭乗
国際線を利用する際に、一般的に空港には、出発時刻の2時間前には到着しておくことが推奨されています。余裕を持って行動しましょう。ですが日本からの出発なので、特に難しいことはありません。出国審査もパスポートと航空券を見せるだけです。なお日本人の場合、日本の出入国カードは必要ありません。
ターキッシュエアラインズの直行便を利用すると、トルコ(イスタンブール)へは乗り換え不要です。初心者の方は、乗り継ぎのない直行便がおすすめですよ。
トランジットとは?トランスファーとの違いや荷物や入国など乗り継ぎを紹介
2.トルコでの入国審査
12時間超のフライトを終え、いよいよトルコに入国です! 飛行機を降りたらブリッジを通ってターミナルへ向かい、「Passport control(入国審査カウンター)」の表示に従って進みましょう。
入国審査カウンターでは「Other Nationalities」に並び、入国審査官にパスポートを提示して入国審査を受けてください。
3.荷物の受け取り
入国審査が終わったら、表示に従って「Baggage reclaim(手荷物受取所)」に向かいます。
モニターで便名を確認して、どのターンテーブルから荷物が出てくるか確認しましょう。
続いてクレームタグ(預け荷物の引替証)を確認して、間違いのないように自分の荷物を受け取ります。
4.ガイド・ドライバーと合流
添乗員が同行しないツアーを申し込んだ場合、空港出口でガイド・ドライバーが迎えてくれます。トルコ・イスタンブール空港の出口は一つだけなので、迷う心配はありません。
出口正面のミーティングラウンジにてガイドやドライバーと合流したら、送迎車で目的地やホテルへ移動します。
トルコから出国するときの流れ
トルコを出国する際も、入国のときと同じく手続きは簡単です。空港には搭乗時刻の2時間前までには到着しておきましょう。
1.チェックイン/手荷物を預ける
まず空港入口で荷物のX線検査を受けます。続いて航空会社のチェックインカウンターでパスポートとEチケットの控えを提示し、搭乗券を受け取りましょう。
機内に持ち込まない手荷物はここで預けます。
2.保安検査
危険物の持ち込みがないことを確認します。イスタンブール空港には2カ所の保安検査場があり、X線検査機やサーモカメラ、探知器による検査が行われます。
3.出国審査
入国時と同様、出国審査官にパスポートを提示するだけで、特に難しい質問はされません。簡単な審査のあと、出国スタンプの押されたパスポートが返却されます。
出国手続きはこれで完了なので、出発まで免税店での買い物などを楽しみましょう。免税店で買い物する際は、搭乗券の提示を求められます。
また搭乗口には出発時刻の30分前には到着する必要があるため、買い物に夢中になって時間を忘れないようにご注意を!
4.搭乗/税関チェック
日本に入国・帰国するすべての人は、テロや密輸防止のため、税関に「携帯品・別送品申告書」を提出しなければなりません。
紙の携帯品・別送品申告書は空港に置いてありますが、税関ではスムーズな手続きと新型コロナウイルス対策のため、「税関申告アプリ」等を利用した電子申告を推奨しています。
また、おみやげが免税の範囲を超えた場合は、到着後に税金の支払いが必要です。規定範囲を超える量の酒類、たばこ、香水(オーデコロン、オードトワレ含まない)、1個で20万円を超えるブランド品などには、品物に応じた税率で課税されます。
税関とは
税関とは輸出入される品物をチェックしたり、関税・消費税等を徴収したりする役所のことで、全国の空港や港にあります。
関税は海外から持ち込まれる品物にかかり、おみやげも例外ではありません。ただし海外旅行者の携帯品・別送品(帰国後6か月以内に輸入するもの)のうち、個人的に使用すると認められるものは、決められた範囲まで関税が免除されます。
入国(帰国)時における「携帯品・別送品申告書」の提出について(税関)
海外旅行者の免税範囲(税関)
日本へ入国
日本に入国する際は、検疫手続きが必要です。検疫手続きにはスムーズな入国が可能となる「ファストトラック」を使うことができます。ファストトラックとはMySOS Webまたはアプリ上で、あらかじめ検疫手続きの一部を済ませておく仕組みのこと。
滞在した国や3回目のワクチンを接種したかどうかによって、検疫の措置は変わります。事前に以下のページから確認しておくことをおすすめします。
日本へ入国・帰国する皆様へ(厚生労働省・入国者健康確認センター)
また滞在した国にかかわらず、日本に入国するすべての人は「出国前72時間以内に検体採取した検査の陰性結果の証明書」の提出を求められます。この検査証明書に不備があれば、たとえ日本人でも帰国の飛行機に搭乗できません。
帰国前に宿泊ホテルやレストランなどでPCR検査を行ったり、日本政府指定のフォーマットで証明書を発行してくれたりするツアー会社なら安心です。
日本からトルコ旅行へ行くために
トルコへの入国手続きは比較的簡単ですが、初めての旅であれば不安に思う人もいることでしょう。より安心・快適な旅行にするためのポイントを紹介します。
初心者はトルコツアーがおすすめ!
海外旅行に慣れている場合は、個人で飛行機やホテルを予約して、自由に観光を楽しむ人もいます。しかし海外初心者なら、旅行会社のツアーに申し込むのがおすすめです。航空券やホテル、食事などすべての予約を手配してくれるので、初めてでも安心感があります。
「添乗員が同行するツアー」、「必要に応じて日本語ガイドがつき、その他は自由に行動するツアー」などさまざまなスタイルがあるので、自分に合うものを選びましょう。
日本からトルコへは直行便を利用しよう
トルコ国内には57もの空港がありますが、初心者は日本からイスタンブールへの直行便がおすすめです。
イスタンブールは、アジアとヨーロッパという2つの大陸にまたがるトルコ最大の都市。見どころが多いうえ、主要な観光地へ飛行機やバスなどを使ってアクセスしやすいというメリットがあります。
日本からトルコへのフライト
ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)では、日本からトルコ・イスタンブールまでの直行便を運航しています。
羽田空港⇔イスタンブール(毎日運航)
- TK199便 羽田22:05発→イスタンブール05:15着(翌日) 飛行時間13時間10分
- TK198便 イスタンブール02:20発→羽田19:20着 飛行時間11時間
なお、フライトスケジュールは2022年3月27日~10月29日のものです。詳細は随時ホームページを確認してください。
2022年7月現在運航しているのは羽田~イスタンブールのみですが、関空、成田も順時就航予定です。関空~イスタンブール便は2023年春の就航を予定しています。
ターキッシュエアラインズの評判は?荷物の取扱い・機内食・マイルについて
日本からトルコへ渡航している航空会社
日本発トルコ行きの便を運航している航空会社は複数ありますが、直行便があるのはターキッシュエアラインズ(トルコ航空)のみです。
全日空(ANA)も羽田~イスタンブール便を就航予定です。
- トルコ航空(ターキッシュエアラインズ):羽田~トルコへの直行便がある唯一の航空会社。今後成田空港・関西国際空港からも就航予定。
- カタール航空:ドーハ経由。成田空港、羽田空港から利用可能。
- 大韓航空:ソウル(仁川空港)からトルコへの直行便を就航。成田空港、関西空港、中部国際空港、福岡空港、新千歳空港から搭乗し、ソウルで同日中の乗り継ぎも可能。
- エティハド航空:アブダビ経由。成田空港から利用可能。
- エミレーツ航空:ドバイ経由。成田空港、関西国際空港から利用可能。
エミレーツ航空でトルコ・イスタンブールへ!CAや機内食の評判やマイルの特徴
航空券の相場
日本~トルコの航空券の相場は、直行便で片道10万円ほどです。乗り継ぎ便であれば7万円程度からあります。ただし乗り継ぎ便だと時間がかかるため、トルコでの滞在時間が短くなる点は考慮したいものです。
ゆったりとトルコを満喫するのなら、やはりターキッシュエアラインズの直行便を利用するのがおすすめ。航空券は出発日が近づくほど高くなる傾向があるので、2カ月前までを目安に、なるべく早く購入しておくとよいでしょう。
加えて、航空券の価格は時期によっても変わります。航空券は、旅行客が多い時期は高く、少ない時期は安くなるのが一般的です。航空券が最も高くなるのは、年末年始や夏休み、春休み、ゴールデンウィーク期間です。逆にこれらの時期を避ければ、比較的安く航空券を購入できる可能性があります。
特に10~11月はトルコを訪れる観光客が比較的少ないため狙い目です。トルコでも気温が下がって過ごしやすい時期なので、観光にも適しています。
なお、ツアーの場合は旅行代金に航空券料金も含まれています。個人で飛行機を予約するより安く手配できるためおすすめです。
トルコの入国・出国は意外と簡単! 思い出に残るトルコ旅行を
トルコの入国や出国に、特別難しいことはありません。気になることがあれば、なんでも旅行会社に質問してみましょう。アジアとヨーロッパをつなぐイスタンブールを始め、多くの世界遺産から感じられる古代ロマン、美しく広大な自然、おいしいグルメなど、トルコには言葉では語り尽くせない魅力がたくさん!一度トルコに訪れたら、トルコ沼にはまること間違いありません。悠久の歴史を肌で感じられるトルコの旅をぜひ楽しんでください。
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