トルコ旅行・ツアー完全ガイド!人気の都市や世界遺産、グルメ、注意点
更新日:2023.02.27
投稿日:2022.08.24
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世界中から多くの人々が訪れる観光大国トルコ。壮大な遺跡、豊かな自然、おいしいグルメなど見どころがたくさんあるので、旅行の計画を立てるのに苦労することがあるかもしれません。
日本のおよそ2倍の国土をもつトルコは、効率よく観光できるツアー利用がおすすめです。贅沢な世界遺跡周遊ツアーから、短期間でも楽しめるコンパクトなツアーまで、さまざまなプランが用意されています。目的や予算にあわせて最適なプランを選び、エキゾチックな魅力あふれるトルコを満喫しましょう。
トルコ旅行で人気の観光都市・エリア
トルコには、全土にわたって一度は訪れたい人気の観光都市・エリアが存在します。
イスタンブール
イスタンブールは長い歴史の中で何度も名前が変わっていますが、もっとも長く使われた旧名は「コンスタンティノープル」です。
4世紀にローマ皇帝コンスタンティヌス1世が興して以来、東西貿易の要衝として発展を続け、「コンスタンティノープルを制する者が世界を制する」と言われたこともある地です。15世紀半ばからはオスマン帝国の首都として繁栄し、現在もトルコ最大の都市として経済や文化の中心地となっています。
イスタンブールの見どころは、街全体が世界遺産に登録された「イスタンブール歴史地区」です。このエリアでは、ビザンツ帝国の主聖堂を起源とする「アヤソフィア」、世界一美しいモスクといわれる「ブルーモスク」、オスマン帝国のスルタンが暮らした「トプカプ宮殿」など、トルコを代表する歴史的な建造物を目にすることができます。
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カッパドキア
カッパドキアはトルコの中央部に位置する地域です。イスタンブールからは飛行機で約1時間10分ほどの距離で、奇岩群、洞窟教会、地下都市など見どころが盛りだくさんの人気観光地となっています。
洞窟教会はキリスト教徒が迫害から逃れるために造られたもので、壁面に描かれたフレスコ画は必見です。地下都市は「カイマクル地下都市」「デリンクユ地下都市」の2つが有名で、それぞれ数万人が居住していたと言われています。
カッパドキアは観光スポットが点在しているため、効率よく回れるツアーの利用がおすすめです。
カッパドキアはトルコの人気世界遺産!観光名所と旅行ツアーの楽しみ方
パムッカレ
パムッカレは、トルコ語で「綿の城」を意味します。真っ白なお城のように美しい石灰棚の上には、「ヒエラポリス」と呼ばれる古代遺跡が残っています。
ヒエラポリスは、紀元前2世紀に建設された都市で、ローマ帝国の支配下にあった時代の「野外円形劇場」、クレオパトラも立ち寄ったとされる「アンティークプール(遺跡温泉)」が見どころです。
パムッカレ-ヒエラポリスはがっかり世界遺産じゃない!観光の見どころ解説
エフェソス
エフェソスはトルコ西部に位置する古代都市です。紀元前1世紀~紀元後1世紀にかけて全盛期を迎え、ローマに次いで世界で2番目に大きな都市だったと考えられています。キリスト教とも密接な関わりのある地域で、聖母マリアもエフェソスに移り住んだと言われています。
キリスト教の一派であるネストリウス派を異端とした公会議もエフェソスで開催されました。エフェソスには、「聖母マリアの家」「聖ヨハネの教会」など、キリスト教の聖地であったことがうかがえる遺跡が残っています。
トロイ
トロイはトルコ北西部に位置する古代都市です。ヨーロッパとアジアの境界をなすダーダネルス海峡付近にあったことから、古代ギリシア王国の連合軍とトロイア王国との間で起こった「トロイア戦争」の舞台となりました。
戦争は10年も続きましたが、トロイの木馬作戦によってギリシア軍の勝利に終わりました。
トロイは紀元前3000年前より人々が居住していましたが、相次ぐ地震で5世紀には廃墟と化してしまいました。現在のトロイ遺跡は、ドイツ人の考古学者、ハインリヒ・シュリーマンによって発掘されたものです。
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イズミル
イズミルはトルコの西部に位置する都市で、エフェソスから車で1時間ほどの場所にあります。イスタンブール、アンカラに次ぐトルコ第3の都市で、「エーゲ海の真珠」と呼ばれる美しい港町です。
博物館、遺跡、宗教施設の観光はもちろん、下町の雰囲気が漂うローカルなバザールでショッピングを楽しむこともできます。
コンヤ
コンヤはセルジューク朝の首都として栄えた都市で、トルコの中央部に位置します。イスラム神秘主義メヴレヴィー教団の発祥地として知られており、ミステリアスな旋回舞踊「セマー」を見るために多くの観光客が訪れます。
「セマー」は、全身をすっぽりと覆う白い衣装と円錐形の帽子を身に着けて、くるくると回転し続ける踊りです。かつては礼拝の重要な儀式でしたが、現在は観光客向けのショーとして開催されており、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
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アンタルヤ
アンタルヤはトルコ国内や近隣諸国から多くの人々がバカンスに訪れる一大リゾート地です。ビーチ周辺には豪華なリゾートホテルが立ち並び、華やかな雰囲気となっています。ナイトスポットも充実していて、夜遅くまでクラブやカジノで楽しむことができます。
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日本ではまだあまり知られていない、おすすめの穴場観光地です。
トルコ旅行はツアーがおすすめ。選び方は?
トルコの面積は約78.1万平方キロメートルで、日本の国土のおよそ2倍です。数々の世界遺産や観光スポットを巡りたいのであれば、効率よく回れるツアーがおすすめです。パッケージツアーを利用することで、場合によっては個人手配よりも費用を抑えることもできます。
8~10日間のパッケージツアーの利用が主流
トルコは広大で見どころが満載です。イスタンブール、カッパドキア、パムッカレ、エフェソス、トロイなど、世界遺産に登録されているエリアをじっくり観光するのであれば、1週間は滞在したいところ。パッケージツアーも8~10日間のものが主流です。
滞在日数が長くなるほど個人で計画を立てるのは手間がかかります。「トルコを堪能したい」「長い期間滞在したい」と希望される方ほど、パッケージツアーがおすすめです。
日本語ガイドやツアーデスクつきだと安心
観光大国トルコは治安もよく安全に旅行できる国といえますが、トラブルのリスクはゼロではありません。いざというときのために、日本語ガイドやツアーデスクがついたパッケージツアーを選ぶと安心です。熟練の日本語ガイドに案内をしてもらうことで、トルコの文化や歴史への理解を一層深めることもできるでしょう。
ターキッシュエアラインズでの直行便が快適
2022年7月時点で日本とトルコをつなぐ直行便は、ターキッシュエアラインズのみです。深夜発の便なので飛行機の中で睡眠をとって、ゆったりとくつろいでいるだけで、あっという間にトルコに到着できます。費用を抑えたいなら乗り継ぎ便を利用する方法もありますが、直行便の倍近い時間がかかることを知っておきましょう。
ターキッシュエアラインズの評判は?荷物の取扱い・機内食・マイルについて
ツアープランには食事やオプションがどこまで含まれているか確認
同じような旅行コースであっても、催行する会社によってツアー料金は大きく異なります。一見すると安く見えるプランも、オプションを追加していくと高額になることがあるので、食事やアクティビティがどこまで含まれているのかをしっかりと確認しましょう。
個人手配だと食事する場所を探すのに苦労することもありますが、食事が含まれているツアーであればトルコのローカルフードから有名レストランまでバランスよく楽しめるでしょう。
安心の人気おすすめツアーを紹介
数あるパッケージツアーの中から、滞在日数別に2つのプランを紹介します。
主要な世界遺産を巡れるトルコ9日間ツアー
9日間の旅行日程の中で、イスタンブール、トロイ、エフェソス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキア、アンカラと、トルコに行くならぜひ行くべき都市を周遊します。
とくに見どころの多いイスタンブールとカッパドキアは2連泊。イスタンブールでは、ボスポラス海峡のクルージングも楽しめます。世界でもっとも美しい景観のひとつと言われるボラポラス海峡から眺めるイスタンブールの街並みは、トルコ旅行の色あせない思い出となるでしょう。
日数が多くなる場合は、旅の疲れを癒すホテル選びも重要なポイント。カッパドキアでは幻想的な洞窟ホテル、トロイに近いリゾート地アイワルクでは五つ星のリゾートホテル、温泉が有名なパムッカレではラグジュアリーな温泉スパ付きホテルなど、各地の趣向を凝らしたホテルに泊まれるといいでしょう。
イスタンブール&カッパドキアをめぐる5日間ツアー
トルコ国内をコンパクトに巡りたい方や、まとまった休暇が取れないという方には、イスタンブールとカッパドキアを5日間で回るプランがおすすめです。忙しい方も参加しやすくなっています。
イスタンブールではトプカプ宮殿、ブルーモスク、グランドバザールなどの観光スポット巡りを楽しみ、カッパドキアでは人気の洞窟ホテルに宿泊したり、ベリーダンスショーを楽しんだりもできます。
ツアーはオーダーメイドもカスタムもOK
- 「ツアーの中に訪れたいスポットが含まれていない」
- 「自分たちのペースでゆっくりと回りたい」
という場合には、オーダーメイドで「世界にひとつだけのトルコ旅行」を組み立てる方法もあります。また、「イスタンブールで訪れたいショッピングスポットがある」「カッパドキアにある話題のレストランでトルコ料理を食べたい」といった場合には、希望に沿ったスケジュールにカスタマイズすることも可能です。
トルコ旅行の楽しみ方
歴史的な観光スポットはもちろん、雄大な自然を感じられるアクティビティ、一生に一度は泊まってみたいユニークなホテル、絶品のローカルフードなど、トルコ旅行にはいろいろな楽しみ方があります。
世界遺産を巡る
トルコ旅行では、世界遺産を中心に観光するのがおすすめです。イスタンブール、カッパドキア、トロイをはじめ、トルコには19ヶ所の世界遺産があります。
ユネスコ世界遺産リスト(トルコ):https://whc.unesco.org/en/statesparties/tr
数々の歴史の舞台となったトルコ
トルコは紀元前からヨーロッパとアジアをつなぐ拠点として重要な役割を果たしてきました。特に、トルコ最大の都市であるイスタンブールは、かつてビザンティオン、コンスタンティノープルと呼ばれ、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国の首都として繁栄しました。
歴史的な要所であったイスタンブールは、東西の文化が混ざり合った唯一無二の都市で、「イスタンブール歴史地域」として広いエリアが世界遺産に登録されています。
エーゲ海に面した他の地域も、たびたび歴史の舞台に登場します。「トロイの木馬」「エフェソス公会議」は世界史の教科書にも出てくるほど有名なので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
トロイはイスタンブールから南西に約330キロ、エフェソスはイスタンブールから南に約160キロに位置しており、悠久の歴史を感じられる観光地として人気があります。
トルコの世界遺産全19ヶ所を大紹介!イスタンブール歴史地域からカッパドキアまで
自然の造形美
トルコには、文化遺産と自然遺産の条件を満たす、世界でも数少ない複合遺産が2つもあります。一つは「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」、もう一つは「ヒエラポリスとパムッカレ」です。奇怪な岩が雄々しくそびえたつカッパドキアは、トルコ有数の観光地です。
パムッカレは長い年月を経て形作られた石灰棚で、自然の造形美が魅力のスポットです。
パムッカレと言えば、雪のように白い石灰棚と空の色が反射した青色の水面をイメージするかもしれませんが、茜色に染まる夕暮れ時の景色も格別です。
石灰棚の中には足湯を楽しめる場所もあります。靴や靴下を脱いで石灰棚を歩くこともできるので、「世界遺産を裸足で歩く」という貴重な経験をしてみてはいかがでしょうか。
歴史的建造物
トルコには数多くの歴史的建造物が存在します。その中でも、「セリミエ・モスクと複合施設群」と「ディヴリーイの大モスクと病院」は、世界の建築史においても高く評価されている建造物です。
セリミエ・モスクは16世紀に活躍したオスマン帝国の建築家、ミマール・スィナンによって建てられました。イズニック・タイルの装飾が美しいセリミエ・モスクは、イスラム建築の最高峰とも言われ、トルコリラ紙幣の裏面に描かれていたこともあります。
セリミエ・モスク|トルコ・エディルネにあるオスマン建築最高傑作の世界遺産
「ディヴリーイの大モスクと病院」は13世紀のセルジューク朝時代に作られた複合宗教施設で、1985年に世界遺産として登録されました。建築家、ミマール・スィナンによって建てられたモスクと病院は、レースの様な繊細な石細工で装飾されており、イスラム建築の代表作のひとつとされています。
古代遺跡
トルコの遺跡で、とくに観光客から人気が高いのが「トロイ」「エフェソス」「ギョベクリ・テペ」です。
「トロイの木馬」で有名なトロイの古代遺跡は、ホメロスの叙事詩『イリアス』で描かれたトロイア戦争の舞台になった地で、9つの時代の都市層で構成されています。
「エフェソス公会議」で知られるエフェソスの遺跡は、古代ローマ時代に建設された大規模な図書館、世界七不思議の一つにも数えられるアルテミス神殿などが見どころです。
ギョベクリ・テペは2018年に世界遺産登録された遺跡で、「世界最古の宗教施設」の可能性があることから、世界中の注目を集めています。まだまだ多くの謎に包まれているギョベクリ・テペですが、観光地としての人気は急上昇中です。
ギョベクリテペ遺跡とは?謎多き世界最古のトルコの遺跡【世界遺産】
世界三大料理・トルコ料理を味わう
トルコ料理は、フランス料理、中華料理と並んで世界三大料理のひとつに数えられます。キッチンカーで目にすることも多い「ケバブ」、かつて大流行した伸びるアイスクリーム「ドンドゥルマ(トルコアイス)」など、日本人になじみ深い料理もありますが、現地にはトルコの歴史と文化を感じられる、本場のグルメがたくさんあります。
お肉や野菜を豪快に刺した串料理「シシカバブ」、お店によって味の違いが楽しめるトルコ風ハンバーグ「キョフテ」、オスマン帝国の時代から親しまれてきた国民的なパン「シミット」をはじめ、魅惑のトルコ料理の数々を味わい尽くしましょう。
トルコ料理は世界三大料理!ケバブなど定番有名メニューを徹底紹介
買い物を楽しむ
トルコでは、バザール、スーパー、空港などで買い物を楽しむことができます。
エキゾチックな雰囲気や現地の人との交流が楽しめるバザールは、旅行中に一度は訪れておきたい観光スポットです。
幻想的な色合いが美しい「トルコランプ」、目玉のような魔よけのお守り「ナザール・ボンジュウ」、異国情緒を感じられる「チャイグラス」など、トルコ旅行の思い出になる品を、ぜひ探してみてください。
スーパーでも買えるばらまき用のお土産としては、トルコのお菓子メーカー「ウルケル(Ülker)」や「エティ(Eti)」のチョコレートがおすすめです。女性へのお土産であれば、手ごろな値段の「オリーブオイル石けん」や「ローズウォーター」などもあります。
ただし、荷物が増えすぎると移動が大変になるので、旅行の序盤で買い込みすぎないように注意しましょう。
洞窟ホテルに泊まる
カッパドキアの自然を生かして作られた洞窟ホテルは、まるでファンタジーの世界に迷い込んだような幻想的な空間が広がっています。洞窟をそのままくり抜いているため、設備面に不安を感じる方がいるかもしれませんが、バス・トイレ付きなのはもちろん、豪華なスイートルームのように設備が整った部屋もあります。
ホテルのグレードによって設備やサービスは変わってくるので、「予算」「雰囲気」「立地」などを考慮しながらホテルを選んでみましょう。テラスから外の景色を見渡せる高台のホテルに宿泊すると、カッパドキアの絶景を独り占めしたような贅沢な気持ちを味わえます。
カッパドキアの洞窟ホテルで非日常の体験を!魅力や選び方、おすすめを紹介
カッパドキア気球ツアーに参加する
カッパドキアは奇岩群が壮大なスケールで広がっています。主要な観光スポットがある範囲だけでも約1500平方キロに及ぶため、空から気球で見渡せる「カッパドキア気球ツアー」が人気です。
カッパドキアの気球に乗りたい!魅力やツアーの内容、注意点などを紹介
限られた時間でカッパドキアを満喫できるだけでなく、気球から見下ろす景色は、まさに絶景。長い年月をかけて自然が作り出した幻想的な自然美に、圧倒されることでしょう。360度の視界に、奇岩群が連なっていく景色を空から堪能できる気球ツアーは、忘れがたい貴重な経験になるはずです。
トルコ旅行を検討している人が気になること
旅行を計画するうえでは、現地の治安状況のほか、独自の文化とルールについてしっかり知っておくことが大切です。ここからは、トルコ旅行を検討している人が気になるポイントについて、詳しく解説します。
トルコまでの行き方
日本からトルコまでは、飛行機でアクセスします。羽田空港からイスタンブール空港までは、直行便で約13時間です。ターキッシュエアラインズの羽田~イスタンブール便は2022年の7月時点では毎日運航していて、2023年4月からは関西国際空港~イスタンブールの直行便も就航予定となっています。航空券の代金はフライトが近くなるほど高くなっていくので、早めの購入がおすすめです。
トルコのイスタンブール空港、乗り継ぎからホテル、お土産まで全解説
治安
トルコの治安は比較的良好です。外務省が発表している『海外安全情報』においても、大部分の地域が危険レベル1~4のいずれにも該当しておらず、安全に観光することができます。
ただし、シリア、イラクとの国境付近は危険レベルが高く、「レベル3:渡航中止勧告」「レベル4:退避勧告」が出されているので、決して近づかないようにしてください。一般的なツアーでは、治安がよくないトルコ南東部エリアを訪れることはありません。
トルコ最大の都市イスタンブールは、外国人観光客を狙った窃盗・詐欺などの犯罪が起こる可能性もあるため注意しましょう。「バザールではスリに気を付ける」「暗い夜道は通らない」「親しく話しかけてくる人をすぐに信用しない」など、少し意識するだけで、犯罪に巻き込まれるリスクを軽減できます。
服装
トルコ国民の大半はイスラム教徒(ムスリム)です。イスラム教では「女性は肌や髪などを身内以外の男性に見せてはいけない」とされているので、旅行で訪れる際も露出を控えた服装が無難です。
過度に露出していると入場できない観光スポットもあるため、腕や足が隠れる服を身につけましょう。モスクや教会を訪れる場合は、男性もタンクトップや短パンなどのラフな服装は避けてください。
イスラム教には戒律を厳格に守る地域と、寛容な地域があります。トルコは後者なので、宗教施設以外の場所では、外国人観光客の服装に対して目くじらを立てることはあまりありません。
写真撮影
トルコでは宗教上の理由と文化財保護の観点から、撮影禁止の場所が多くあります。許可されているモスクであれば撮影はできますが、女性のイスラム教徒を勝手に撮ることがないように注意してください。
観光スポットとして有名なモスクであっても、イスラム教徒にとっては礼拝を行う神聖な場です。現地の人の邪魔にならないよう注意しながら見学しましょう。礼拝中は私語や写真撮影は慎んでください。
イスラム教のモスクとは?一度は行ってみたい世界各国のモスク13選も紹介!
また、テロ防止策として、軍事施設・空港・鉄道・橋などは基本的に撮影が禁止されています。
イスラム教の行事
ラマダンの断食はほぼ1か月にわたって行われます。イスラム教社会で使われているヒジュラ暦に基づいているため、現代の暦では毎年日付が変わります。
ラマダンの期間中は日の出から日没まで食事ができないため、日中に営業するレストランの数が減ります。外国人観光客に断食を強制することはありませんが、ラマダン以外の時期と比べると日中の食事の選択肢は少なくなるかもしれません。
ラマダンとは?本当の意味や断食する理由、1日の過ごし方などを解説
砂糖祭(シェケルバイラム)はラマダンのあとに開催される3日間のお祭りです。日本のお正月のようなもので、多くの人が帰省や旅行で移動します。
犠牲祭(クルバンバイラム)は羊・山羊・牛などの生贄を神に捧げて祈るお祭りです。ムスリムにとって神への信仰をあらわす大切な行事で、祝日にもなるため交通機関が非常に混雑します。
現地の人とのコミュニケーション
トルコは世界屈指の親日国で、日本人に親しみをもって話しかけてくることがあります。観光地やバザールなどでは、店員の簡単な日本語を耳にすることも多いでしょう。トルコ国民の多くは善良で、旅行者に優しく接してくれますが、ごくまれに騙す目的で近づく人もいます。不自然なコミュニケーションだと感じる相手は、ぼったくりなどのトラブルにつながる可能性もあるため、すぐに信用しないよう注意してください。
ベストシーズン
トルコ旅行のベストシーズンは5~6月または9~11月です。トルコは日本と同じように春夏秋冬の四季があります。5~6月は春から初夏、9~11月は晩夏から秋の時期となり、雨が少なく過ごしやすい気候です。
ただし、トルコは国土が広大なため、訪れる場所によってベストシーズンが異なります。たとえば、アンタルヤなどのリゾート地を訪れる場合は、6~8月のサマーシーズンが人気です。
トルコの気候を解説!季節別の服装や観光地のベストシーズンも紹介!
物価
2022年7月時点で1TL(トルコリラ)=約8円です。近年は諸外国と同様にインフレ傾向にありますが、日本と比較すると、物価は安いのが魅力です。たとえば、500ミリリットルのミネラルウオーターはスーパーだと3TL(約24円)で購入することができます。物価は上昇しているものの、通貨レートが観光客にとって有利なため、旅行しやすいタイミングといえるでしょう。
トルコのお金、トルコリラ。お得な両替方法やキャッシュレス事情は?
食費、飛行機代、宿泊費、観光費…トータルの旅行費用は?
「せっかくトルコを訪れるなら長期で滞在したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。トルコは観光スポットがたくさんあるので、1週間以上かけて国内を周遊するツアーが人気です。
一方、滞在日数が長くなるほどトータルの旅行費用は高くなります。日本と比べて物価の低いトルコですが、何にどのくらいの費用がかかるかを事前に確認しておくことで、予算に応じた旅行計画が立てやすくなるでしょう。
食費
食費は1日あたり3,000円前後、アルコールを飲む場合は1日あたり5,000円前後を用意しておきましょう。
各国の物価を比較するひとつの指標としてビッグマック指数(BMI)と呼ばれるものがあります。トルコのマクドナルドではビックマックが22TL(2022年7月時点のレートで約176円)で販売されています。日本のマクドナルドでは390円なので、トルコの方が割安であることがわかります。
屋台や大衆食堂であれば日本と比べて安く済みますが、高級レストランで食事をしたい方は余裕をもって準備しておくと安心です。
飛行機代・交通費
羽田空港からイスタンブール空港への直行便の航空券代は10万円前後です。乗り継ぎ便だと航空券代は安くなりますが、乗り継ぎ便は移動が24時間を超えるスケジュールになることも珍しくありません。現地で余裕をもって過ごしたい方は、直行便がおすすめです。
トルコ国内の交通費としては、タクシー(初乗り)が6TL(約48円)、地下鉄が7TL(約56円)となっています。タクシーで移動する際は、配車アプリを使うと、ぼったくりや道に迷うといったトラブルを防げます。
宿泊費
旅行費用の中でも大きな割合を占めるのが宿泊費です。スタンダードクラスは5,000~8,000円、スーペリアクラスは8,000~1万5,000円、デラックスクラスは1万5,000円以上が相場です。
滞在期間中、すべて同じグレードにする必要はないので、コスパを重視するホテルに泊まる日、ラグジュアリー感を追求するホテルに泊まる日、などと、メリハリをつけて選ぶといいでしょう。
トルコの物価は安い?スーパーやレストランなどさまざまな料金を解説!
観光費
観光費とは施設の入場料やオプショナルツアーの料金です。イスタンブールのトプカプ宮殿は320TL(約2,560円)、カッパドキアのカイマクル地下都市は50TL(約400円)で入場することができます。博物館や遺跡は1,000円あれば入場できるところが大半ですが、カッパドキアの気球ツアーをはじめオプショナルツアーは費用が高くなる傾向です。
トルコ旅行は安心できるツアーを使って満喫しよう
魅惑の国トルコには、世界遺産や歴史的な建造物をはじめ、見どころがたくさんあります。トルコ旅行は、安心・安全に観光ができるパッケージツアーの利用がおすすめです。
日本語ガイド付きのツアーを選ぶことで、トルコの歴史・文化への理解を深めたうえで観光スポットを巡ることができるでしょう。滞在日数や訪れるエリアを比較しながら、ぴったりのツアーを見つけてくださいね。
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