メヴラーナ博物館とは?トルコ・コンヤの必見観光名所
更新日:2023.10.25
投稿日:2023.10.25
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メヴラーナ博物館(Mevlânâ Müzesi)は、かつてセルジューク朝の首都であったトルコのコンヤにある人気の観光名所です。もとは、イスラム教神秘主義(スーフィズム)の一派で、独特な旋回舞踊「セマー」で有名なメヴレヴィー教団の総本山でした。
敷地内には教団の創始者ジャラール・アッディン・ムハンマド・ルーミーの霊廟があり、イスラム教徒にとって重要な巡礼地となっています。現在は、トルコで最も多くの観光客が訪れる博物館の一つでもあります。
メヴラーナ博物館の場所・アクセス
メヴラーナ博物館のあるコンヤは、トルコ中部の中央アナトリア地方に位置しています。日本からは、直行便が就航しているイスタンブールに行き、そこから国内線で約1時間半でアクセスできます。アンカラやカッパドキアなど周辺の人気観光地を併せて観光する周遊ツアーを利用するのがおすすめです。
現在は博物館として一般公開されていますが、ムスリムにとって神聖な場所であり、霊廟やモスクもありますので、肌の露出を控えるなど宗教的なマナーに沿って観光しましょう。
名称 | メヴラーナ博物館(Mevlânâ Müzesi) |
---|---|
名称 | Aziziye Mah, Mevlana Cd. No:1, 42030 Karatay/Konya, トルコ |
営業時間 | 9:00~17:00(チケット売り場は16:40まで) |
定休日 | なし |
入場料 | 無料 |
公式サイト | https://muze.gov.tr/muze-detay?DistId=MEV&SectionId=MEV01 |
メヴラーナ博物館の歴史
現在メヴラーナ博物館がある場所は、もともとセルジューク朝の宮殿内のバラ庭園でした。時のスルタン・カイクバードは当時コンヤで宗教活動を行っていたメヴラーナの父バハエッディン・ヴェレドに、埋葬地としてこの場所をプレゼントしました。1231年にヴェレドがこの世を去ったしばらく後、1273年に死去したメヴラーナは、父の隣に埋葬されました。
その後は、オスマン帝国のスルタン・スレイマン1世などによって施設が増設されながら、メヴレヴィー教団の修行の場として利用されました。
1923年にトルコ共和国が成立して以降、初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクが脱イスラム政策を進める中でメヴレヴィー教団は解体され、1926年4月6日にアタテュルクが発布した勅令により霊廟および修道院は博物館となり、1927年3月2日に開館。1954年に正式にメヴラーナ博物館と改名されました。
メヴラーナの命日である12月17日には毎年コンヤで記念式典があり、12月7日~17日までの10日間は旋回舞踊「セマー」を含む催し物が行われ、世界中から信者が訪れます。
スーフィズムをわかりやすく解説!イスラム教との関係や歴史について
メヴラーナ博物館の観光の見どころ
メヴラーナ博物館の正門を通り、噴水のある中庭を抜けて博物館内部に入ると、メヴレヴィー教団の指導者やメヴラーナの家族や子孫の棺がずらりと並んでいます。その最奥、建物を象徴する緑のタイルで覆われたドームのちょうど下にあるのがメヴラーナの石棺です。金色の装飾が施され、金色の布で覆われています。
先に進むと、かつてメヴレヴィー教団の信者たちが旋回舞踊「セマー」を披露していた儀式の間があります。現在は、セマーの際に使われていた弦楽器や打楽器、衣服、写本などが展示されています。メヴラーナが使っていた円錐形の帽子や祈祷用絨毯、息子で後継者のスルタン・ヴェレドの衣服なども見ることができます。
隣接する小さなモスクには、古いコーランや貴重なアンティークの祈祷用敷物のコレクションが展示されています。中央にあるガラスケースには、イスラム教の預言者ムハンマドの聖なる髭と信じられている聖遺物が収められています。
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