知っておきたいトルコの水・トイレ事情!水道水は飲める?トイレは有料?
更新日:2023.04.03
投稿日:2022.03.23
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トルコに旅行に行くのであれば、事前に現地の水事情について知っておきたいですよね。本記事ではトルコの飲み水に関する情報や、トルコのトイレ事情について詳しく解説します。水にまつわる観光名所もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
【トルコの水事情】飲み水はミネラルウォーターを買おう
飲み水は、基本的にミネラルウォーターを購入しましょう。一般的にトルコの水道水は塩素消毒されており、イスタンブールなど都市部では水管理システムが発達しているため安全性には問題がありません。
しかし、施設・地域によって水質にムラがある場合もあります。シャワーや加熱して料理に使うなど生活用水としては問題なく使用できますが、飲料水として飲むのは控えたほうがよいでしょう。
レストランや食堂でテーブルの上に置かれている瓶入りの水も水道水である可能性があるので、できるだけ飲まないようにし、飲み水が欲しい場合はミネラルウォーターを注文しましょう。
そもそも日本のように水道水を問題なく美味しく飲める国はそれほど多くありません。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、中国や東南アジア、インド、南米など日本人にも人気のある主要な観光地でも、水道水の飲用は推奨されない地域は多々あるのです。
トルコはミネラルウォーターの種類が豊富!
トルコでは各地域で採取された水をそれぞれ異なるメーカーが販売するケースが多いので、ミネラルウォーターの種類が非常に豊富です。
トルコの水は基本的に硬水。メジャーなミネラルウォーターとしては、
- Erikli(エリキリ)
- Hayat(ハヤト)
- Pinar(プナル)
などが挙げられます。そのほかにも様々なメーカーのミネラルウォーターがあり、基本的にはどれも品質には問題ありません。
ミネラルウォーターはスーパーやキオスクなどで気軽に購入できるので、旅行中に飲み水に困ることはあまりないでしょう。
500mlの水の値段は、スーパーであれば約4TL〜、キオスクなら8TLほどで購入できます。日本円に換算すると高くても35〜70円程度。レストランで水を注文する場合は約20TLほどと、お店や地域によって価格に若干の差はありますが、基本的にはどこに行っても良心的なお値段で購入できます。
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【トルコのトイレ事情】洋式?トルコ式?トイレのサインと使い方
トルコでは、トイレのことをTUVALET(トゥワレット)またはLAVABO(ラヴァボ)と言い、
- 男性用トイレはBay(バイ)
- 女性用トイレはBayan(バヤン)
と表示します。日本の和式トイレによく似た「トルコ式トイレ」と洋式トイレが使われています。
都市部・ホテル・観光客の多いレストランなどは、ほとんどの所で洋式トイレが普及しており、信頼できるツアー会社を利用すれば不便を感じることはありません。トイレ事情が不安な方は、ツアー会社経由で旅行予約を取るといいでしょう。
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トルコ式トイレの使い方
洋式トイレが普及しているとはいえ、安宿や大衆食堂のロカンタ、モスクなどは、いまだに和式トイレのようにしゃがんで使用するトルコ式トイレの所が多い傾向があります。トルコ式トイレの使い方も覚えておくと安心です。
トルコ式トイレは和式トイレと異なり、ドア側を向いて使用します。まずは便器の両側にある、ギザギザ型の足置きに両足をスタンバイします。その後排泄物が落ちるように丸くくり抜かれた穴に用を足しましょう。
個室内には水道の蛇口と水を汲む用の小さなバケツが備えてあるので、用を足した後はそれらを使用してお尻の洗浄や排泄物を流します。
公共トイレは有料!小銭を持ち歩こう
トルコではバスターミナルや街中などにある公共トイレのほとんどが有料です。料金は入り口に記載されており、料金は場所によって異なりますが、相場は2TL程度。観光中は小銭を持ち歩きましょう。
なお、有料の公共トイレには管理人がおり、掃除が行き届いている所が多いので比較的清潔です。
トイレットペーパーは流さずゴミ箱に
トルコでは設備の関係で、紙をトイレの中に流してしまうと、排水管が詰まってしまう可能性があります。そのため、洋式・トルコ式どちらの場合も、トイレットペーパーは流さず備え付けのゴミ箱に捨ててください。
なかにはトイレットペーパーが用意されていないトイレもあるので、旅行中は常にポケットティッシュやウェットティッシュを持ち歩くのがおすすめです。
トルコのウォシュレットは日本と仕様が違うので注意
高級ホテルなど、トルコの一部のホテルではウォシュレット付きのトイレが用意されている所もあります。ただし、トルコのウォシュレットは付属の蛇口をひねりながら調整して使用するため、日本式ウォシュレットとは仕様が異なります。
5つ星の高級ホテルの多くは、洋式トイレかつ基本的にウォシュレットが付いています。
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水やトイレにまつわるトルコの観光名所
イスタンブールに水を供給していた「地下宮殿」
世界遺産であるイスタンブール旧市街歴史地区にある観光名所「地下宮殿」では、トルコの水の歴史に触れることができます。
地下宮殿は、イスタンブール旧市街歴史地区の中で最も規模の大きい地下貯水池です。水中から突き出た数々の大理石の柱が宮殿のように見えることから、このような名前で呼ばれるようになりました。
地下宮殿の中に一歩足を踏み入れると、そこには薄暗闇の中に美しくライトアップされた無数の柱が幻想的な空間を作り上げています。貯水槽内には現在も水が溜まっており、その中で静かに泳いでいる魚達が一層神秘的な雰囲気を醸し出します。
トルコにはこの他にも複数の地下貯水池があるので、他の観光名所もあわせて回ってみてはいかがでしょうか。
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古代都市の公衆トイレが残る!世界遺産「エフェソス遺跡」
エフェソス遺跡とは、トルコにある古代都市です。今もなお遺跡の保存状態が良好で、2015年にユネスコ世界遺産になっています。
エフェソス遺跡にはアルテミス神殿や聖母マリアの家、セルシウス図書館といった貴重な遺跡の数々が残っていますが、そのなかでも特に「ローマ時代の公衆トイレ跡」は、面白くも珍しい観光スポットとして旅行客から人気を集めています。
エフェソス遺跡に残る古代の公衆トイレは、驚くべきことに水洗式。大理石で作られた便座が横一列に並んでおり、石が冷たいため当時は奴隷が座って便座を温めてから主人が用を足していたそうです。
このほかにも、トルコには歴史的文化遺産がたくさんあります。ぜひ一度足を運んで、トルコの神秘的な魅力に触れてみてください。
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