アタテュルク廟とは?トルコ初代大統領が眠るアンカラの観光名所
更新日:2023.11.13
投稿日:2023.11.13
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アタテュルク廟(Anıtkabir)は、トルコの首都アンカラにある、トルコ共和国の創始者であり初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟です。1938年11月10日にアタテュルクが逝去した後、1953年に完成しました。
750,000平方メートルの広大な敷地内には、アタテュルクの眠る荘厳な霊廟のほか、彼の遺品が展示された博物館も併設されており、トルコ共和国の歴史や初代大統領の生涯を学べる必見の観光名所となっています。
Contents
アタテュルク廟の場所・アクセス
アタテュルク廟の入り口は2か所ありますが、メトロ(地下鉄)のアナドル駅の南側から入るのが一般的です。ここから、「ライオン・ロード」と呼ばれる参道を歩いた先にアタテュルクの霊廟があります。
アタテュルク廟は、トルコおよび海外のさまざまな地域から集められた苗木が植えられた平和公園の中にあります。この公園には、アフガニスタン、アメリカ、ドイツ、オーストリア、ベルギー、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、インド、イラク、イギリス、スペイン、イスラエル、イタリア、日本、カナダ、キプロス、エジプト、ノルウェー、ポルトガル、ユーゴスラビア、ギリシャなどから、100種類以上の樹木や植物が植えられています。
トルコの国民の祝日とアタテュルクの命日である11月10日には、アタテュルク廟で公式記念式典が行われます。また、トルコ共和国の祝日およびその前日午後は入場できない可能性があるので事前に確認しましょう。
名称 | アタテュルク廟(Anıtkabir) |
---|---|
住所 | Yücetepe, Akdeniz Cd. No:31, 06570 Çankaya/Ankara, トルコ |
営業時間 | 9:00~17:00(チケット売り場は16:00まで) ※12:00~13:00までは昼食のため閉館。 |
入場料金 | 無料 |
アタテュルク廟の観光の見どころ
ライオン・ロード
入り口の門からは、両脇にヒッタイト様式で造られた24体のライオン像が並ぶ262メートルの参道が続いています。ライオン・ロードの入り口には、両脇に記念碑的な塔が建っています。
右手にある独立記念塔には、両手で剣を持った青年と、鷲のレリーフが刻まれています。青年は独立を守るトルコ民族を表しており、鷲はトルコの伝統的な芸術における権力と独立の象徴です。
左手にある自由の塔には、「独立宣言」と記された紙を持った天使の像と馬が描かれています。天使は独立の神聖さを、馬は自由と独立をそれぞれ表現しています。また、塔の前には、民族衣装を着た女性たちの像と、トルコの兵士・トルコの若者と知識人・トルコの農民を意味する男性の像があります。
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中庭(式典エリア)
ライオン・ロードを行った先には、129メートル×84.25メートル、15,000人を収容できる中庭に出ます。記念式典が行われるこの場所は、黒、赤、白の大理石を使った美しいキリム模様で装飾されています。
中庭に入って右側、平和の塔と勝利の塔の間の中央には、アタテュルクの戦友であり、トルコ共和国第2代大統領でもあったイスメト・イノニュ将軍の慰霊碑があります。1973年12月25日に死去したイスメト・ イノニュの石棺は、この下に埋葬されています。
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アタテュルクの霊廟
中庭に入って左手に進み、中央に演説壇のある42段の階段を登った先にあるのがアタテュルクの霊廟です。建物は72メートル×52メートル×17メートルの長方形で、大理石で造られた荘厳な雰囲気です。
青銅の門を抜けて「名誉の殿堂」に入ると、右側にトルコ軍へ向けたアタテュルクの最後のメッセージ、左側にアタテュルクの死去に伴う第2代大統領イスメト・イノニュの弔辞が記された碑文が刻まれています。いずれもアタテュルク生誕100周年にあたる1981年に書かれたものです。
正面にある窓の前には赤大理石で造られた石棺が置かれており、アタテュルクはこの下に眠っています。内部は幾何学的なモチーフのモザイクで装飾されているなど、セルジューク様式とオスマン様式の建築的特徴が見られます。
霊廟の前で行われる衛兵交代も観光の見どころの一つです。
トルコの初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの生い立ちと偉業
博物館・ギャラリー
中庭の周りは回廊で囲まれており、さまざまな記念碑や見事な装飾、歴史的な展示が見られます。中庭の東側には博物館があり、アタテュルクの遺品や記念品、公用車などが展示され、アタテュルクの生涯について知ることができます。
博物館の向かい側はアートギャラリーになっており、アタテュルクの個人蔵書やアタテュルクと外国の政治家が一緒に描かれた油絵などが展示されているほか、トルコの歴史やアタテュルク廟に関するドキュメンタリー映画が上映されています。
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