ガラタ橋とは?イスタンブールの中心にある人気観光名所を紹介
更新日:2023.10.19
投稿日:2023.10.19
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ガラタ橋(Galata Köprüsü)は、トルコ最大の都市・イスタンブールの金閣湾の河口にある長さ490メートルの跳ね橋です。世界遺産に登録されているイスタンブール旧市街のエミノニュと、近代的な新市街のカラキョイを結んでいます。
文化的にも交通的にも重要な場所であるガラタ橋は、多くの地元住民や観光客でいつも賑わっています。人気のアクティビティであるボスポラス海峡クルーズの発着地でもあり、イスタンブール旅行に行ったら必ずといってもいいほど訪れる定番スポットなのです。
ガラタ橋はイスタンブールの文化を象徴するランドマーク
金角湾にガラタ橋の原型となった最初の橋が架けられたのは1845年。その後、橋は異なる地点で5回再建され、現在見られるガラタ橋が開通したのは1994年です。交通量が多く、多くの人々が行き交うにぎやかな場所となっています。ガラタ橋の最上階から地元民が金角湾で魚を釣り、下層では観光客がシーフードを食べているのは、イスタンブールならではの光景です。
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ガラタ橋はイスタンブールの旧市街と新市街を結ぶ重要なインフラの一つであるだけでなく、歴史的な文化のつながりを象徴するモニュメントでもあります。
現在、世界遺産として多くの観光客が訪れる旧市街側は、オスマン帝国の宮殿や主要な宗教的施設があった当時のイスタンブールの中枢でした。一方、対岸の新市街側は住民の大半が非ムスリムで、外国人の商人や外交官たちが働く近代的な地区。ガラタ橋は、この異なる2つの文化をつなぐ役割を果たしてきたのです。
ちなみに、橋の名前は、ビザンチン時代にジェノヴァ人植民地であった新市街側の金角湾近くのガラタ地区に由来しています。
ガラタ橋の歴史的経緯や特徴的な景観はさまざまな物語を想起させ、演劇や詩、小説、絵画など数多の創作作品の題材として登場してきました。
ガラタ橋の場所・アクセス
ガラタ橋は、イスタンブール新市街側のカラキョイと、旧市街側のエミノニュの間に架かっています。橋のデッキの幅は42メートルで、各方向に車線2つと歩道1つがあり、歩いて渡ることも可能です。橋の中央を走るトラム(路面電車)のT1線は、旧市街~新市街を移動するのに便利で、イスタンブール観光では何かとお世話になるでしょう。
南側の旧市街エミノニュ近辺には、エジプシャンバザール(スパイスバザール)やイェニ・ジャーミィ、シルケジ駅などがあります。北の新市街側には、同じくイスタンブールのアイコンとなっているガラタ塔が見えます。
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ガラタ橋付近の船着き場からは、イスタンブールのアジア側に渡るフェリーも出ています。
名称 | ガラタ橋(Galata Köprüsü) |
---|---|
住所 | Kemankeş Karamustafa Paşa, Galata Köprüsü, 34425 Beyoğlu/İstanbul, トルコ |
開通年 | 1994年 |
全長 | 490メートル |
幅 | 42メートル |
ガラタ橋の観光ポイント
ガラタ橋はイスタンブールの人気観光スポットであり、交通の要衝でもあります。イスタンブール観光をしていれば、一度は通ることになるでしょう。
橋の上にずらりと並んだフレンドリーな地元の釣り人と触れ合いながら、美しい金角湾やそこを行き交う船を眺めるだけでも楽しめます。また、ガラタ橋周辺にはさまざまなレストランやカフェがあり、新鮮なシーフードを使ったトルコ料理を堪能できます。
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イスタンブールの名物グルメ・サバサンド
多彩な地元グルメを楽しむのはイスタンブール観光の醍醐味の一つですが、中でも外せないのがサバサンド。ガラタ橋の旧市街側のエミノニュ付近にはサバサンドを売る屋台船が出ており、観光客に人気です。新鮮な焼きサバを少量の野菜と一緒にバゲットで挟んだシンプルな料理で、食べ歩きにもピッタリです。
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ボスポラス海峡クルーズ
ボスポラス海峡クルーズは、イスタンブール観光で人気のアクティビティです。気軽に参加できる定番のショートクルーズは、エミノニュ桟橋から発着しています。気持ちいい潮風に吹かれてボスポラス海峡をクルージングしながら、沿岸にある観光名所を一挙に楽しめます。
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ガラタ橋の歴史
オスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落後、最初に金角湾に架ける橋の建造が計画されたのは1502~1503年。そのときにスルタン・ベヤズィット2世から橋の設計を依頼されたのは、あのレオナルド・ダ・ヴィンチだったといわれています。
画期的な橋の設計を提案したダ・ヴィンチでしたが、技術的な問題からプロジェクトは頓挫。次に同じく偉大な芸術家であったミケランジェロに設計を依頼しますが、これは当人に拒否されてしまいました。
ついに最初の橋ができたのは、1845年。時のスルタン・アブドゥルメシドの母ヴァリデ・スルタンの要請で、現在のガラタ橋と同じあたりに木造の橋が架けられました。
1863年には、ナポレオン3世のイスタンブール訪問に合わせたインフラ整備の一環として、スルタン・アブデュルアズィズの命で第二の木造橋に架け替えられました。
1875年にイギリスのG.ウェルズ社によって長さ480メートル、幅14メートルに及ぶ第三の橋が完成。この橋は老朽化により、1912年にドイツのヒュッテンヴェルク・オーバーハウゼン社によって第四の橋に架け替えられました。長さ466メートル、幅25メートルの可動式で、橋の下部にはバーやレストランがありました。
長らく活躍した第四の橋は、1992年に火災で大きな被害を受けてしまいましたが、その近くですでに新たな橋の建設が始まっていました。1994年に開通したこの5番目の橋が、現在見られるガラタ橋です。
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