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金角湾(イスタンブール)の意味や歴史とおすすめ観光スポット

更新日:2023.10.30

投稿日:2023.10.30

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イスタンブール 金角湾

金角湾は、イスタンブールのボスポラス海峡の入り江です。トルコ語では「Haliç(ハリチ)」、英語では「Golden Horn(ゴールデンホーン)」と呼ばれます。その名の通り、角のような形でイスタンブールのヨーロッパ側を東西に分断しており、北端には2つの川が流れ込んでいます。

世界でも有数の天然の良港で、ビザンチン・オスマン帝国時代から軍事や商業的海運における重要拠点でした。現在、海岸には公園や遊歩道が並んでおり、日没時には夕日に照らされて黄金色に輝く美しい水面を眺めることができます。

金角湾とは?意味と名前の由来

イスタンブール 金角湾

金角湾の名前の由来には、2つの説があります。1つ目は、1453年のオスマン帝国によるコンスタンティノープル(現イスタンブール)征服の際に、侵攻された側のビザンチン人が多くの貴重品を海に向かって投げ込んだため、水面が金色に輝いたというエピソードです。

2つ目は、日が暮れると金色の光が差し込んで水面がキラキラと輝くから。実際、金角湾は美しいサンセットが見られる絶景スポットとして知られていますので、イスタンブール観光に行った際はぜひその目で見てみてください。

19世紀以前は、金閣湾に橋はなく、小さな船が両岸を結ぶ交通手段でしたが、現在は4つの橋で結ばれています。

最も有名なのは、河口付近にある旧市街エミノニュと新市街カラキョイを結ぶガラタ橋です。そこから北上すると、ちょうど真ん中にメトロ(地下鉄)M2線のHaliç駅が設置された橋があり、すぐ隣にはアタテュルク橋があります。さらに北に行くと、高速道路用の橋がかかっています。

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金角湾の歴史

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経済的にも軍事的にも大きな魅力がある金角湾周辺には、少なくとも紀元前7世紀ごろから人々が定住し、都市を築いていました。ビザンチン時代には海軍および交易の拠点として重要な役割を担い、海岸沿いは住宅地として人気がありました。

ビザンチン帝国は、潮の干満がないこのボスポラス海峡の入り江に海軍本部を置いていました。さら、海岸線に沿って城壁を建設し、金角湾の入り口を太い鉄の鎖で塞ぐことで敵船の侵入を防ぎ、長きにわたり鉄壁の守りを誇りました。

難攻不落のコンスタンティノープルをついに攻略したのは、オスマン帝国。時のスルタン・メフメト2世は、海上からの侵攻に苦戦した結果、油を塗った丸太を使って70隻もの船を陸越えさせて金角湾に侵入し、1453年にコンスタンティノープルを陥落しました。

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オスマン帝国時代になると、金角湾周辺はスペインからのユダヤ人移民やアルメニア人、ギリシャ人、ジプシー、トルコ人が混在するグローバルなエリアとなっていました。

18世紀前半には、チューリップ園や公園が集まる緑豊かな金角湾沿岸は富裕層に人気でしたが、1950年代の急速な人口増加と経済発展、都市計画の不備が原因で都市の下水や工場排水などによって汚染が進んでしまいました。1980年代になると、都市の整備や浄化がなされたことで海岸は再び緑あふれる美しさを取り戻し、公園や遊歩道などでのんびり過ごす人が多く見られます。

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金角湾周辺のおすすめ観光スポット

ガラタ橋

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ガラタ橋は、イスタンブールのランドマークともいえる場所です。世界遺産に登録されている旧市街側のエミノニュと、近代的な新市街側のカラキョイを結ぶ欠かせないインフラであるとともに、歴史的・文化的にも重要な役割と果たしてきました。

いつも多くの地元民と観光客で賑わう、イスタンブールで最も活気ある場所で、イスタンブール観光の際には一度は立ち寄ることになるでしょう。美しい金角湾を眺めながら、ぜひ名物グルメのサバサンドを食べてみてください。

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フェネル地区

金角湾の第二の橋「アタテュルク橋」を過ぎた海岸の中腹あたりにあるフェネル地区は、ビザンチン時代の古い木造家屋や教会、城壁の跡などが多く残るエリアです。最大の見どころは、ギリシャ正教のコンスタンティノープル総主教座が置かれている聖ゲオルギウス教会です。海岸をさらに進むと、1896年に造られたブルガリア正教会「聖ステファン教会」が見えてきます。

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エユップ地区

イスタンブール ピエール・ロティ 金角湾

金角湾の旧市街側をさらに北上し、4番目に架けられた高速道路用の橋を過ぎると、オスマン時代の地方建築の様式が見られるエユップ地区があります。ここにある「エユップ・スルタン・モスク」は、預言者ムハンマドの旗手であった「アイユーブ・アル・アンサーリー」の墓がある場所。ムスリムにとってメッカやメディナ、イスラエルなどに次ぐ聖地とされ、世界中から巡礼者が訪れます。

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また、近くの丘の上に位置するピエール・ロティ・カフェは、伝統的なトルココーヒーやチャイ(紅茶)を飲みながら、金角湾を含むイスタンブール市街の景色をゆっくり楽しめる人気スポット。歩いて登ると大変なので、麓から出ているロープウェイで行くのがおすすめです。

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