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トルコ音楽を知ろう!特徴や有名な曲、宗教音楽から軍楽メフテルまで徹底紹介

更新日:2023.04.04

投稿日:2022.04.08

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エフェソス遺跡 コンサート

古代遺跡や博物館から、美味しい料理まで、トルコには見どころがたくさんあります。音楽もまた、トルコの魅力の1つです。

しかし、日本では「トルコをモチーフにした曲」のほうがよく知られているかもしれません。クラシックならモーツァルトやベートーヴェンの「トルコ行進曲」。歌謡曲なら、江利チエミさんの「ウスクダラ」や、庄野真代さんが歌う「飛んでイスタンブール」なども有名ですね。

「本場のトルコ音楽ってどんなもの?」と、首をかしげる人も多いのではないでしょうか。今回は、トルコ音楽の特徴や有名な楽曲を紹介します。異国情緒あふれるトルコ音楽の世界に、ぜひ触れてみましょう。

トルコの音楽の特徴

カーヌン トルコ 楽器

現在のトルコがあるアナトリア半島は、多種多様な文明が行き来した「文明の交差点」と表現されます。また、トルコ人の祖とされる「トルクメン人」は、周辺民族と関わりながら、中央アジアから西へと移動しました。

このような経緯から、「トルコ音楽」の定義を非常に広く捉える見方もあります。なかには「バルカン半島から北アフリカ、インドまでの広範囲に存在する音楽」という見解もあるほどです。

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トルコの音楽は、大きく以下のように分類されています。

  • 古典音楽(芸術音楽)
  • 軍楽
  • 宗教音楽
  • 民族音楽
  • ポピュラー音楽

トルコ音楽は、現代に至るまで西洋音楽の影響を多少は受けているものの、色濃く残っている点が特徴です。トルコの伝統的な音楽には西洋音楽と以下のような違いがあります。

  • 西洋音楽の1音を、さらに9分割した「微分音」を使用している
  • 西洋音楽の旋法が主に長調、短調であるのに対し、トルコ音楽には無数の旋法が存在する
  • 西洋音楽の記譜法が伝わる以前は、すべて口伝で曲を継承していた
  • 即興の要素が強い
  • リズムが複雑で、変拍子も多い

トルコ音楽 セマー メヴレヴィー教団

トルコ音楽の特徴を語る上で欠かせないのが「微分音」です。アラブ諸国では、「マカーム」と呼ばれる、微分音を用いた独自の旋律を使用しています。なかでも、トルコの微分音は非常に細かく、はじめは聞き取れないという人もいるほど。西洋音楽の平均律とは異なる独特な音程感が、トルコ音楽ならではの情緒を生み出しているのです

なお、トルコ音楽に用いられるマカームは100種類以上。マカームを使って行う即興演奏「タクスィーム」も、トルコで生み出されました。

そしてトルコ音楽の伝統楽器も、実に多様性に富んでいます。祭礼音楽や軍楽など、さまざまな場面で登場し、トルコ音楽を彩る重要な存在です。

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トルコ音楽のリズム

トルコ音楽 ダウル 打楽器

トルコ音楽のリズムは、2拍子から124拍子まで、非常にたくさんの種類があります。

よく知られているのが9拍子(アクサクウスール)。ターキッシュロマ(移動性民族)の音楽では、「ローマン」「ドクズセキズ」などと呼ばれる9拍の重要なリズムがあり、また、ロマの影響を受けたトルコスタイルのベリーダンスにも、9拍のリズムが多く見られます。

9拍子といっても、全てが均等なわけではありません。強拍と弱拍に分かれてリズミカルに演奏されます。このような独特な拍子感は、トルコ民族舞踏のステップとも密接につながっているのです

また、トルコのリズム楽器は主に2種類です。1つは、ベンディールやエルバーネといったフレームドラム。フレームドラムとは、世界で広く使われている片面太鼓です。西洋楽器のタンバリンやティンパニもこちらに分類されます。

もう1つは、ダラブッカなどのゴブレットドラム。文字通り、ゴブレットのようなボディを持つ太鼓です。アラブ諸国だけでなく、アフリカやタイでも似た形のものがあります。

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トルコの代表的な音楽の歴史

軍隊音楽:メフテル(メフテルハーネ )

メフテル オスマン帝国

かつて、オスマン帝国は強大な軍事力を持っていました。なかでも先鋭部隊として重要な位置にいたのが、親衛歩兵軍団「イェニチェリ(Yeniçeri)」です。スルタン(君主)の護衛や首都の警備をつとめ、さまざまな特権を有し、時には体制に影響を及ぼすこともあるほど有力なエリート集団でした。

そのイェニチェリが有していたのが「メフテル(メフテルハーネ)」。きらびやかな衣装に身を包み、行進しながら演奏する軍楽隊です。

メフテルは、トルコ系民族のルーツとされる中央アジアや、現在のトルコがある西アジアの伝統の音楽を元に、オスマン帝国にて独自に発展したものです。戦争に同行し、演奏で敵を威嚇して、味方の士気を上げる役割を担っていました。平時には、宮廷での儀式や祭礼の際にも用いられています。

メフテルの楽曲で有名なのは「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」。行進の足並みに沿う、規則正しい4拍子系のリズムや、勇猛なメロディが特徴です。実は、NHKドラマ「阿修羅のごとく」のオープニングテーマにも使用されていました。

そしてメフテルには、重要な楽器がいくつかあります。その1つが「キョス」です。2つで一組の大型の太鼓で、現在のティンパニの原型でもあります。キョスは、ラクダや象の背中に置いて演奏されていました。ある戦場には数百ものキョスが持ち込まれ、迫力のある低い音で敵を震撼させたと伝えられています

メフテルに多用される打楽器には、ほかにもシンバルの祖先「ズィル」や「ダウル」「ナッカーレ」などがあります。なお、ズィルは、トルコスタイルのベリーダンスでも非常に重要な存在です。

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オーボエやチャルメラの祖先でもある木管楽器「ズルナ」も、メフテルには欠かせない楽器です。ラッパとよく似た「ボル」と共に、メロディを担当しています。

ハルビエ軍事博物館

ハルビエ軍事博物館 イスタンブール

トルコ・イスタンブールにあるハルビエ軍事博物館。オスマン帝国時代をはじめとする、歴代の武器や武具が数多くおさめられています。

目玉イベントは、ほぼ毎日行われるメフテルのコンサート。トルコに訪れた際には、ぜひ本物のメフテルを見ておきましょう。

名称 ハルビエ軍事博物館(Harbiye Askeri Müze)
住所 Halaskargazi, Vali Konağı Cd. No:2, 34367 Şişli/İstanbul, トルコ
公式サイト https://askerimuze.msb.gov.tr/ing/index.html

宗教音楽

トルコでは、国民の多くがイスラム教徒です。そのため、イスラム教に関連した宗教音楽も発展しています。

代表的なのは、イスラム教神秘主義「メヴレヴィー教団」の旋回舞踏(セマー)。白い衣装を広げながら回り続け、神との一体感を得るという神秘的な舞踏です。開祖はメヴラーナ・ジェラール・ウッディーン・ルーミー。さまざまな文化・宗教が交差するトルコの地で、対話や共存を説きました。セマーの回転は、天体の動きをあらわし、メヴラーナの教えを表現するものだとされています

メヴレヴィー教団は、1923年に終結したトルコ革命以降、近代化政策のなかで宗教的活動の制限を余儀なくされました。しかし、歴史的文化価値が見直されるようになってから、復権を果たします。2008年にはセマーがユネスコ無形文化遺産に登録され、現在では観光客向けにも披露されるようになりました。

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セマーに欠かせないのがトルコの笛「ネイ」や打楽器「クデュム」。朗唱と共に、ネイの柔らかくまろやかな音色が響き渡ります。

イスラム教の伝統的なクルアーン(聖典)朗唱やアサーン(礼拝を知らせる声)も、音楽性が長年注目されています。これらは、厳密には、イスラム教信者には音楽と捉えられていません。しかし11世紀以上前から、有識者による研究が受け継がれています。

メヴラーナ博物館

トルコ・コンヤはメヴラーナ教団が創始され、拠点とした地です。開祖メヴラーナ・ジェラール・ウッディーン・ルーミーの霊廟には、現在メヴラーナ博物館が置かれています。ここでは、セマーに使われる楽器を実際に目にすることができます。

名称 メヴラーナ博物館(Mevlana Müzesi)
住所 Aziziye Mah, Mevlana Cd. No:1, 42030 Karatay/Konya, トルコ
公式サイト https://turkishmuseums.com/museum/detail/2131-konya-mevlana-museum/2131/4

民謡・民族音楽

トルコは、さまざまな民族が住む多民族国家。そのため、民族音楽も地方ごとに違いが生じます。それらをまとめ「トルコの民族音楽」として確立したのが、トルコ共和国となった初期に行われた近代化政策です

一連の流れで重要な役割を果たしたのが、ラジオの存在です。その影響力に着目した政府によって、1936年頃から急速に普及が推進されました。1937年からは国営ラジオが放送開始。サーディ・ヤーヴェル・アタマンやタムブラジュ・オスマン・ペフリヴァンといったトルコの音楽家たちが、民族音楽番組を担当しました。これらは大変な人気を呼び、その後もラジオは、トルコの民族音楽普及の担い手となっています。

一方で、この時期のトルコ政府は、西洋音楽の導入・普及にも積極的でした。トルコ音楽と西洋音楽が融合した結果、新たな合奏形態も誕生しています。代表的なのが、合奏団「ユルッタン・セスレル・コ口ス(YurttanSesler Korosu)」。トルコの西洋化と民族主義の狭間で、“正しい民族音楽”の継承を掲げ、民族音楽の近代化に貢献しました。

また、トルコでは、結婚式などのお祝い事や祭礼で、盛んに民謡が歌われてきました。トルコの民謡は大きく分けて2種類あります。

1つが、装飾をふんだんに加えながら朗々と歌う「ウズン・ハワ(uzunhava)」。こぶしをきかせた歌いまわしが特徴で、拍子も曖昧です。

対して、装飾が少なく、はっきりとしたリズムを持つのが「クルク・ハワ(kirik hava)」。その多くが踊りと共に歌われます。

オスマン古典音楽

オスマン帝国時代に体系化された宮廷音楽。アラブやペルシャ、東ローマ帝国の影響を受けながら発展しました。トルコ音楽特有の微分音も多用されています

イスラム神秘主義の教団の一つ「メヴレヴィー教団」とも深く関わり、宮廷内での演奏の多くも、教団の人が担っていました。

ところがトルコ共和国の建国後、ムスタファ・ケマル・アタテュルク初代大統領による近代化政策の一環で、一時期は排斥されかけてしまいます。

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しかし、1943年にフセイン・サーデッティン・アレルの提言により、イスタンブール市立音楽学校にトルコ音楽科が開設。その後も、歴史的文化価値の観点から、再評価が進んでいます

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伝統的なトルコ音楽が与えた影響

オスマン帝国 メフテル 軍楽隊

アラブ・イスラム世界の音楽をルーツとするトルコの音楽。長い歴史の中で、宗教音楽・オスマン宮廷音楽・メフテル・民族音楽が、それぞれ並行して発展しました。また、トルコ共和国の建国以降は、伝統的な音楽と西洋音楽が融合。近代音楽を独自に広げたという経緯があります

そして、トルコの伝統音楽はヨーロッパにも大きな影響を与えました。16世紀~18世紀には、「トルコ趣味(テュルクリ)」が流行。トルコを題材にした音楽も、ヨーロッパの宮廷や劇場で盛んに演奏されています。

ここからは、トルコの伝統音楽の変遷や、国内外への影響を見ていきましょう。

ポリフォニー

音楽は、旋律(メロディ)の数によってもいくつかの種類に分けられます。

  • モノフォニー…旋律が1つ
  • ポリフォニー…旋律が複数
  • ホモフォニー…旋律が1つ、残りの声部は和音を構成する
  • ヘテロフォニー…旋律は1つだが、個々の装飾が異なる

西洋音楽とトルコ音楽の違いは、しばしばホモフォニーと、モノフォニー・ポリフォニーの違いとして語られています。西洋音楽にも、モノフォニーやポリフォニーはありますが、時代が進むにつれてホモフォニーが主流となりました。

ホモフォニーは、端的に言うと「メロディと伴奏」で構成される音楽です。「和音(コード)の移り変わり」が曲の骨子を支えています。これは、しばしば「縦の動き」と称され、合奏でも違う楽器が協力して和音を奏でています。

トルコ 楽器 ウード

対して、民族音楽に代表されるトルコの伝統音楽を構成するのは、「横の動き」である旋律です。合奏でも皆が同じ旋律を奏でるモノフォニーが基本でした。また、合奏で奏者同士の音がぶつかったりずれたりしても、あまり問題にしません。むしろ、そのずれを楽しみながら演奏していました。

加えて、トルコの民族音楽では即興性も特徴です。そのため、同じ旋律を演奏しながら、個々が違った即興を加える「ヘテロフォニー」も多々発生しました。

トルコ共和国の建国以降は、複数の旋律が共存するポリフォニー音楽が広まりました。留学や、専門家の招聘が積極的に行われ、1936年にはアンカラ国立音楽学校が設立。トルコ民族音楽と西洋音楽が融合した、トルコ独自の音楽体系が作られていったのです

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こうして発展したトルコの近代音楽を世界に広めたのが、トルコ・アンカラを拠点とするトルコ国立大統領交響楽団です。オスマン帝国時代の1826年に創立され、トルコで最も歴史があるオーケストラですが、トルコ特有のポリフォニー音楽に意欲的に取り組み、海外からも高い評価を得ています。

トルコ音楽

トルコ風の音楽の流行

隆盛を誇ったオスマン帝国は、たびたびヨーロッパに侵攻したことでも知られています。その際、ヨーロッパの人々の印象に残ったのが、軍楽隊が奏でる音楽(メフテル)です。

代表的なのは、モーツァルトやベートーヴェン作曲の「トルコ行進曲」や、ロッシーニのオペラ「アルジェのイタリア女」「イタリアのトルコ人」など。いずれも、メフテルを模倣した、特徴的な作品です

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トルコのポップス(ポピュラー音楽 )やジャズ

トルコ ポピュラー音楽

トルコを代表するポップスには、トルコの伝統音楽から派生したものが多く存在します

古典声楽から発展した「サナート」や民謡をベースとした「ハルク」、アラブ音楽をルーツとする「アラベスク」などが代表的な例です。

各ジャンルのミュージシャンについて、次から詳しく見ていきましょう。

トルコを代表するミュージシャン・音楽家

トルコの貴公子:タルカン・テヴェットール

トルコを代表するポップス歌手。1993年のデビューアルバム「Yine Sensiz」が70万枚のヒットを記録し、国際的に活躍する大スターになりました。

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有名な音楽家:バルシュ・マンチョ

1995年には来日ツアーも果たした人気歌手。トルコの伝統楽器を交えたり、スクラッチ・ノイズや打ち込みをしたりと、新しいサウンドに挑戦しています。残念ながら、1999年に56歳という若さで亡くなりましたが、現在も多くのファンに愛されています。

トルコのポップスの女帝:セゼン・アクス

トルコのポップス界を牽引する、シンガーソングライター兼プロデューサー。民謡やアラベスクなど、トルコ固有の音楽をベースとした独創性あふれるサウンド作りで、高い人気を得ています。タルカン・テヴェットールを育てたのも、セゼン・アクスです

トルコのピアニスト:ファジル・サイ

クラシックを基点に、ジャンルにとらわれない多彩な活躍ぶりで知られる、鬼才ピアニストです。モーツァルト作曲の「トルコ行進曲」を、ユニークにアレンジした演奏でも知られています

これまでに数えきれないほどの音楽賞を受賞し、国内外の演奏団体とも精力的に共演。2019/2020年シーズンからは、オーストリアの室内オーケストラ「カメラータ・ザルツブルク」のアーティスティック・パートナーに就任しています。

ジャズシンガー:エリフ・チャーラル

トルコを代表する女性ジャズシンガーです。イスタンブール・ビルギ大学音楽学部でジャズを学んだ後、渡米。これまでに、数多くのジャズフェスティバルに出場しています。代表作は、英語の歌詞から作曲、アレンジすべてを手がけたアルバム「M-U-S-I-C」です。

有名なトルコの音楽と言えば

トルコ行進曲

トルコにインスパイアされた楽曲でよく知られるのが「トルコ行進曲」。特に有名な楽曲を紹介します。

まず1つが、モーツァルトの「ピアノソナタ第11番」。今でも盛んに演奏されている人気曲です。穏やかなメロディからはじまり、第3楽章「トルコ風ロンド」では、メフテルのリズムを模した行進曲が、勇ましく演奏されます

ベートーヴェンが作曲した劇付随音楽「アテネの廃墟」の第4曲も、「トルコ行進曲」と題されています。こちらも、単体で演奏されることが多い有名曲です。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、大変な多作家としても有名です。遺した交響曲は106曲にものぼり、その多くには愛称が付けられています。ハイドンの交響曲第100番「軍隊」では、曲中でトライアングルやシンバル、バスドラムが登場。

メフテルの襲来を思わせる、激しい曲調が印象的です。モーツァルトやベートーヴェンのトルコ行進曲は曲全体が影響を受けているのに対し、ハイドンの軍隊は楽曲の一部にトルコ風のエッセンスが使われています

なお、弟のミヒャエル・ハイドンも「トルコ行進曲 Op.54」を作曲しています。4つの楽曲を聞き比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

飛んでイスタンブール

「飛んでイスタンブール」はシンガーソングライター・庄野真代さんの代表曲。日本で海外旅行が身近になりつつあった1978年に、リリースされたヒットソングです。

曲が持つエキゾチックなイメージが反響を呼び、累計60万枚を超える大ヒットを記録。トルコ最大の都市・イスタンブールの、日本における知名度向上にも一役買いました

ウスクダラ

日本でもよく知られる、トルコ民謡を基にしたポップスが「ウスクダラ」です。

まず、アメリカ人の女性歌手アーサー・キットが、1953年にトルコの民謡に基づいた「キャーティビム (Kâtibim)」を録音。1954年には、日本の人気歌手・江利チエミさんによる、日本語を交えたカバー「ウスクダラ」がリリースされました

「ウスクダラ」というタイトルは、イスタンブールの東側にある「ユスキュダル」に由来しています。近年では、アメリカのジャズユニット「ピンク・マルティーニ」や、トルコのクラシック歌手サフィヤ・アイラもカバーしています。

歴史や文化の影響を色濃く受け継ぐトルコの音楽

「文明の交差点」であるトルコは、東西の文化が行き交う土地ならではの発展を遂げました。音楽もまた、伝統音楽の継承と近代化の狭間で、試行錯誤を重ねながら磨かれています。民族音楽や古典音楽をベースに、西洋音楽と融合しつつ、独自のスタイルが形作られたのです

また、軍楽隊メフテルをはじめとするトルコの音楽は、国外のミュージシャンに大きなインスピレーションを与えました。

「知らない曲を予備知識なしで聴くのは難しい…」と感じる人もいるでしょう。しかし、思い切ってトルコ音楽の世界に飛び込んでみれば、先人が感じた驚きを実際に感じられるかもしれません。

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