ケコヴァの魅力と観光のポイント！美しい海と古代都市が共存する神秘的なリゾート
更新日：2023.02.28
投稿日：2022.11.13
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トルコ国内やヨーロッパの観光客に知られている地中海のビーチリゾートがケコヴァです。しかしトルコを訪れる日本人観光客が、ケコヴァを観光先に選ぶことはまだまだ少ないです。あまり知られていないケコヴァの魅力をご紹介いたします。
ケコヴァとは？
ケコヴァとは、ケコヴァ島にちなんで名付けられた約260㎢にわたる地域の名称です。ケコヴァはトルコ南西の地中海地方にあるアンタルヤ県にあります。ケコヴァ地域には、ケコヴァ島、カレキョイ村やウチャウズ村があります。
1990年にトルコ政府によって特別保護地域として設定され、政府の許可なくしてマリンスポーツなどを行うことができなくなりました。しかし、現在は一部の地域を除いて制限が緩和され、ケコヴァはトルコ有数のリゾート地となっており多くの観光客が訪れています。
ケコヴァの場所・アクセス
ケコヴァ地域へのアクセスは、地中海地方有数の大都市アンタルヤからが便利です。アンタルヤからケコヴァのウチャウズ村まで、車で約3時間となります。アンタルヤ発着のケコヴァへの日帰りツアーも出ていますが、リゾートでのんびりしたい場合は、ケコヴァにある宿泊施設で数日間宿泊をすることがおすすめです。
ケコヴァには大型のリゾートホテルはなく、ゲストハウスやブティックホテルなどが中心となります。そのため夏のピークシーズンには早めに予約をすることが必要になります。ケコヴァの村や町には、レストランや雰囲気の良いカフェがあるため食事に困ることはありません。シーフードがこの地域の一押しのメニューです。
ケコヴァ島｜ケコヴァのシンボル
ケコヴァ島は本土からすぐの場所にあり、本土と平行に東西約7.4キロの細長い形をしています。かつては島内にドルキステという町がありましたが、2世紀頃に起きた地震によって破壊されてしまいました。その後ビザンツ帝国時代に街が再建されましたが、アラブ勢力の侵略や度々起こった地震によって廃墟となりました。
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近代になるとケコヴァ島はイタリアとトルコの間で領有権が争われていましたが、1932年に結ばれた条約でトルコの領土となりました。以前は、ケコヴァ島では木材の伐採が行われており、一時的に人が住んでいましたが、現在は無人島となっています。野生の木々や草が生い茂り、豊かな自然を感じられます。
ケコヴァ島へは、対岸にあるデムレ、ウチャウズ、カシュなどの村からボートで行けます。デムレからボートで25分、ウチャウズからボートで15分、カシュからはボートで2時間です。
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ケコヴァ島観光の目玉！水中に沈んだ古代遺跡
ケコヴァ島では、透明度の高いターコイズブルーの海でマリンアクティビティーを楽しめます。しかし、水中に沈んだ古代都市を外してケコヴァ島を語ることはできません。
島の海岸線に沿って北に進むと古代都市ドルキステの一部が水中に沈んでいます。そしてボートの上から、階段やお墓など古代都市の一部を見ることができます。島の西側にはビザンツ帝国時代の教会の遺構一部が水際ギリギリに立っており、教会の大部分は水没している不思議な光景が広がっています。かつてこの場所は造船所があったため、トルコ語で造船所を意味するテルサネ湾と呼ばれています。
廃墟となった都市が、その後起こった地震によって地盤が沈下し、海の底に沈んでしまいました。そのため現代でも当時の都市の姿を海中に見ることができます。海の透明度が高いためボートの上からでもはっきりと見られますが、グラスボトムボートやシュノーケリングなどのアクティビティーでより楽しめます。美しい海に古代都市が沈んでいる光景は一生の思い出になると思います。
ケコヴァ島周辺の村や町の紹介
ケコヴァ島周辺にある村を紹介します。数は多くないですがゲストハウスなどの宿泊施設があるため、日程が合えば、これらの村でゆっくり過ごしながら美しい神秘的な海を満喫することをおすすめします。
デムレ
ケコヴァ島の北東にある小さな町がデムレです。2005年まではカレという名前でしたが、近くを流れるデムレ川にちなみデムレに改名されました。デムレのすぐ近くには紀元前から存在したミュラの遺跡があります。ミュラはローマ帝国の一部として繁栄し、ローマ式の建物や円形劇場があります。
これらの遺跡の他にデムレを訪れる観光客の目当ては、ミュラの聖ニコラウスのお墓です。聖ニコラウスはサンタクロースのモデルになったと言われる人物で、4世紀頃にミラで神父をしていました。ミュラの聖ニコラウス教会には世界中から熱心なキリスト教徒が集まります。
カレキョイ
カレキョイはケコヴァ島の対岸にある岩だらけの半島にある村です。古代にはスィメナと呼ばれていました。本土にありますが、道路で行くことができずボートで行くしか方法がありません。村には車がなく、石畳の狭い通りにレストランやカフェが軒を連ねています。ここでは地元産の果物を使ったアイスクリームが名産となっています。カレキョイは、その独自の雰囲気からトルコで最も美しい村の1つと言われています。
カレキョイはトルコ語で「城の村」という意味で、その名の通り村の丘の上には海賊と戦うために作られたビザンツ帝国時代の城跡があります。丘の上からは村の全景や対岸のケコヴァ島まで見ることができる絶景が広がっています。少し大変ですが、斜面にある民家の間をジグザグと進みながらぜひ城まで登ってみてください。他には岩をくり抜いて作ったお墓が集合している岩窟墓などの見どころがあります。
ウチャウズ
ウチャウズはカレキョイから1キロほど北に行った場所にある村です。古代にはテイミウッサと呼ばれていました。カレキョイよりも観光客が少なく、よりローカルで伝統的な漁村の雰囲気を味わうことができます。テイミウッサ遺跡や4世紀頃に作られた碑文、村の東端に置かれているたくさんの石棺などが見どころです。ウチャウズはトルコ語で「3つの口」を意味し、外洋に出るために3か所の水路があることに由来します。
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カシュ
ケコヴァ島から西に進んだ場所にあるのがカシュの町です。カシュは観光地として開発されており、リゾートホテルなどがあります。ケコヴァ島からは若干離れますが、観光客が滞在するのに適した町です。
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港にはクルーザーやボートが停泊し、ケコヴァ観光の玄関口となっています。街には緩やかな坂道が多く、レストランやカフェやお土産物屋がたくさんあります。
ケコヴァ島周辺にある観光スポット
ケコヴァ島周辺にある観光箇所をご紹介します。ほとんどがボートでのアクセスとなりますので、ケコヴァ島へのボート観光に組み込むと効率よく観光できます。
ハミディイェ湾
александр–161, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
カレキョイ村の東にある小さな湾です。バルカン戦争中にオスマン帝国の巡洋艦ハミディイェが寄港し、ギリシャの船を攻撃したことから戦艦の名前が湾に付けられました。湾の岩にはトルコ国旗が描かれています。石積みで作られた建物の廃墟やアーチ、石棺の残骸などを見られます。
海賊の洞窟
ケコヴァ島の北にあるアシルリ島の海岸に海賊の洞窟があります。かつてこの島に住んでいた海賊にちなんでこの名前が付けられました。大型のボートは洞窟内に入れないため、小型のボートに乗り換え洞窟内に入ります。恐ろしい名前からは想像できませんが、洞窟には太陽の光が入り込み透き通った海水が青く光ります。そのため青の洞窟とも呼ばれています。泳ぎが得意であれば、神秘的な洞窟内で泳ぐこともできます。
ゴッカヤ湾
ケコヴァ島の北にあるアシルリ島近くの本土にある湾です。アクアマリンブルーのこの湾は波がほとんどなく、穏やかな湖に似ており、スイミングを楽しみカヤックで散策するのに最適です。湾内には水中に沈んだ古代都市もあり、ボートやカヤックで海上から見ることができます。
アペルライ
アペルライはケコヴァ島の南西にある半島にある水中に沈んだ都市です。カレキョイ村近く本土の海岸線にありますが、道路でアクセスできないためボートで行くことになります。2世紀に起きた地震によってアペライの大部分は海中に沈み、ワインを入れる壺や石棺などを水中で見ることができます。アペルライの海中都市を見るにはシュノーケリングがおすすめです。
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