トルコのおすすめリゾート13選!世界的に人気の観光地を紹介
更新日:2023.04.05
投稿日:2022.11.15
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トルコといえばイスタンブールやカッパドキア、そして遺跡の観光が定番ですが、トルコの魅力はまだまだあります。トルコはエーゲ海と地中海に面しており、実は美しいビーチを持つリゾート地も多くあります!
ここでは、日本人はまだ知らない!知られざるトルコのリゾート地とその魅力を一挙紹介します!
トルコリゾートの魅力
トルコは、北に黒海、西にエーゲ海とマルマラ海、南に地中海と、海に囲まれています。
その中のエーゲ海と地中海の沿岸地方にはビーチリゾートが多く点在しています。そして、トルコ各所に散らばる歴史的遺物や遺跡なども、エーゲ海と地中海の沿岸地方にも多く点在しています。
トルコのリゾートはただビーチでゆっくり過ごしてバカンスを楽しむだけではなく、遺跡観光でさまざまな歴史に触れることができる、“唯一無二のリゾート地”ともいえます。
エーゲ海沿いのトルコの人気リゾート
エーゲ海は、地中海の一部を構成する海域で、地中海の東北部にあります。西と北をギリシャ(バルカン半島)、東はトルコ(アナトリア半島)に囲まれた入り江状の海です。エーゲ海に面している国は、トルコとギリシャの2カ国のみとなっています。
エーゲ海の「エーゲ」とは古代ギリシャ語で「波」を意味し、古代ギリシャ人には主要な海を意味する「アルキペラゴス」とも呼ばれていました。
神話では、アテナイの王アイゲウス(Aegius)が、息子が死んだと思い込み、絶望のあまりこの海に身を投げたことから、彼の名にちなんでその海を「エーゲ海(Aegean Sea)」と呼ぶようになったとされています。
エーゲ海は、大小合わせて2500もの島々が点在する「多島海」としても知られ、この島々には古くから人が住み、海を通じで互いに交易をしていました。
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トルコのエーゲ海沿岸にあるリゾート地には「ボドルム」、「クシャダス」、「チェシュメ」、「マルマリス」などがあります。
ボドルム(Bodrum)
トルコにあるリゾート地で最も有名なのが「ボドルム」です。ボドルムはエーゲ海の最南端、そして地中海の入口にある港町で、おしゃれでリッチなトルコ随一のリゾート地として、夏になるとトルコ国内はもちろん、ヨーロッパ各地からも多くの人がバカンスに訪れます。その数なんと、年間50万人以上と言われています。
セレブ御用達の高級リゾート地
ボドルムは、セレブ御用達の高級リゾート地とも言われる、トルコを代表するリゾート地です。毎年夏になるとボドルムには世界的著名人がバカンスに訪れています。ヨットハーバーには、大型クルーザーやヨットが多く停泊していてセレブ感満載です。
夜は船上ナイトクラブや、ヨーロッパ最大規模の野外クラブなどといったナイトスポットも充実し、ボドルムの夏はとにかく大盛り上がりです。
遺跡観光も楽しめる
ボドルムはかつて、古代地中海交易の拠点であったこと、中世には十字軍の要塞として繁栄した歴史を持っています。
ボドルムには古代世界の七不思議のひとつ「マウソロス霊廟」や、古代劇場、聖ヨハネ騎士団が築いた城などが残っており、リゾート地としてだけでなく、遺跡観光を楽しむことができるのもボドルムの魅力です。
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ギリシャを彷彿させる白い町並
ボドルムの街並みは、白い壁に窓枠はカラフルに色塗られた、まるでギリシャとも思わせるような風景が広がっています。ボドルムのすぐ近くにはギリシャの島「コス島」があることから、古くからギリシャ文化の影響を受けてきたからともいえます。
ボドルムでは現在、建物の外壁を白以外にすることは禁止されているので、どこを切り取っても絵になる真っ白なボドルムの街並みは県によって保護されています。
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クシャダス(Kuşadası)
「クシャダス」はトルコ西部のエーゲ海に面した白浜の美しい、エーゲ海沿岸有数のリゾート地で、ヨーロッパの人々も多く訪れています。
クシャダスはかつて、高度な文明を築いた古代都市エフェソスの港として繁栄し、近年では大型のクルーズ船の寄港地でも知られる人気の町です。
町自体は小さめですが、町の中心のバルバロス大通り周辺ではレストランやお土産物店が多く並び、エーゲ海の空気と風土を感じながらリゾート気分で町を歩いたり、美味しいシーフード料理を楽しむことができます。
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クシャダス周辺にはエフェソス、プリエネ、ミレトなどの遺跡もあり、イズミルやセルチュク、ボドルムへのアクセスも良いことから観光の拠点にもなります。
アイワルク(Ayvalık)
「アイワルク」は北エーゲ海に面する小さな町ですが、夏になるとトルコ国内から多くの人々が海水浴に訪れる人気リゾート地です。
アイワルクには1922年頃まで多くのギリシャ人が住んでおり、その頃まで町は「キドンヤ(Kidonya)」もしくは「キドニア(Kidonia)」と呼ばれていました。これはギリシャ語で、「マルメロ畑」を意味しています。
現在の町の名前の「アイワルク(Ayvalık)」もトルコ語で「マルメロ」(西洋かりん)を意味していて、その昔この地域ではマルメロがよく収穫されていました。しかし今はもうマルメロ畑はなく、代わりにオリーブ畑多くあり、道路沿いに広がるオリーブ畑を見ることができます。
アイワルクには昔ギリシャ人が住んでいたことから今でもギリシャの名残があり、多くの教会跡やギリシャ風の風車を見ることができます。アイワルクから車で3時間ほどの場所には「トロイ遺跡」があるので、アイワルクのビーチを楽しみつつ、遺跡観光も楽しめます。
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オリーブの収穫量が世界3位!
アイワルクは農地の約76%がオリーブ畑となっており、オリーブの一大生産地となっています。その収穫量は世界3位を誇っています。アイワルクでは上質のオリーブオイルが採れる場所として知られ、アイワルク産のオリーブオイルはえぐ味や苦みは少なく、果実の香りも高く、トルコで一番おいしいと言われています。
イスタンブールでも買うことができますが、地元で買う方がはるかに安い価格なので、アイワルクを訪れた際はオリーブオイルをお土産に買うのもおすすめです。
またピュア・オリーブオイルを贅沢に使って作られた「オリーブ石鹸」もおすすめです。
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チェシュメ(Çeşme)
「チェシュメ(チェシメ)」はトルコ西南部に位置するトルコ第三の都市イズミルから80kmほどの場所にあります。チェシュメはイズミル近郊で最も美しい海と言われ、海辺には高級リゾートホテルが点在し、港にはプライベートヨットが並んでいます。
すぐ近くにギリシャのキオス島があることから、ギリシャやその他ヨーロッパ諸国などからの観光客でも賑わうリゾート地です。
港のすぐ近く背後には博物館を併設した大きな城塞がありますが、これはオスマン帝国が十字軍末期にヨハネ騎士団などの攻撃に備えてエーゲ海に築いたうちのひとつとなります。
近郊には、「アルトゥンクム(Altınkum)」、「ダルヤン(Dalyan)」などの素晴らしいビーチがいくつもあり、さらには温泉が出ることで知られる「ウルジャ(Ilıca)」や「シフネ(Şifne)」では泥風呂などを楽しむことができます。
アラチャトゥ(Alaçatı)
また、チェシュメの南東にある「アラチャトゥ(Alaçatı)」は19世紀後半にギリシャ人によって造られた家並みがそのまま残る村で、パステルカラーと白壁の伝統家屋はカフェやギャラリーなどに改装され、チェシュメと並ぶ人気観光地となっています。
マルマリス(Marmaris)
「マルマリス」はボドルムの南東約80kmの場所にある港町です。背後を松林が茂る山に囲まれ、美しいビーチと澄んだ海水が特徴です。ヨットやボートセイリングなどマリンスポーツが盛んで、周辺の美しいビーチで過ごしたり、ボートツアーで洞穴巡りも楽しめます。
クルーズ船で沖に出れば多くの島が浮かんでいるので、色々な断層をみることができとても興味深いです。
マルマリスは、海沿いにある2つの山が交差する間に位置しており、古くからエーゲ海岸線の拠点となっていました。そのため、古代に造られた建物の遺跡なども残っています。
港周辺はリゾート開発がされていますが、喧騒から少し離れれば静かな旧市街やマルマリス城などの歴史的な遺跡を見学でき、マルマリスはエーゲ海の魅力と歴史に触れるころができる特別な場所ともいえます。
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泥風呂ツアー
マルマリスで特に人気なのが、タートルビーチやダルヤン川下りで泥風呂を楽しむ1日ツアーです。ダルヤン(Dalyan)はマルマリスから東に90km離れた場所にある小さな町で、マルマリスの町の真ん中を蛇行して流れるダルヤン川のリバーボートクルーズは多くの観光客に人気があります。
川沿いの岩壁には紀元前4世紀頃に掘られた岩窟墓がありますが、これはリバークルーズでしか見ることができません。ダルヤン川を上ったキョイジェイズ湖畔には「スルタニエ温泉」があり、美肌効果もあるとされる泥風呂が有名です。
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地中海沿いのトルコの人気リゾート
地中海はヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の狭間に位置する、東西に広がる海です。海の周囲はぐるりと陸地に囲まれており、トルコをはじめヨーロッパ側は、ギリシャ、イタリア、スペイン、フランス、クロアチアなど、アフリカ側は、エジプト、チュニジア、モロッコ、イスラエル、シリアなど、ヨーロッパや北アフリカ、中東などさまざまな国々が地中海に隣接しています。
地中海は英語で「The Mediterranean」(medi=中間、terra=陸)と言い表されますが、地中海を指すMediterraneanという語は、「大地の真ん中」を意味するラテン語の「mediterraneus(メディテッラーネウス)」に由来していますが、歴史的には各国その土地の言語で様々に呼ばれてきていたと言われています。
地中海の沿岸地域は、その特殊な立地ならではの温暖な気候や実り豊かな土壌が特徴です。そして、ターコイズブルーの海と街とのコンストラスは息をのむほどの美しさで、ぜひ訪れてみたい場所です。
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トルコの地中海沿岸にあるリゾート地には、「アンタルヤ」や「ケメル」、「カシュ」、「フェティエ」などがあります。
アンタルヤ(Antalya)
「アンタルヤ」はもしかしたら聞いたことのある人が多いと思います。アンタルヤはトルコ南部の地中海沿岸で最も発展している人気リゾート地で、「トルコのリビエラ」とも称されています。
アンタルヤの年間の晴天日数はなんと300日以上となっており、トルコの人々にとってアンタルヤは「夏季休暇」と聞くと真っ先に浮かぶリゾート地としてとても人気があります。
おまけに、アンタルヤにはヨーロッパ諸国からも多くの人がバカンスに訪れ、トルコ国内のみならずヨーロッパ諸国からも人気の観光地となっています。
アンタルヤの旧市街「カレイチ(Kaleiçi)」
アンタルヤの魅力としてビーチが挙げられますがそれだけではありません。アンタルヤは古代からある歴史の古い街でその街並みも特徴的です。オスマン朝の名残が色濃く残る旧市街「カレイチ」には18世紀に建てられた民家が状態翌残っており、古き良き町並が広がっています。
また、139年に建造された美しい彫刻が施されている「ハドリアヌス門(Hadrian Kapısı)」やカレイチのランドマーク的な存在の「イヴリ・ミナーレ(Yivli Minare)」といった見どころもあります。
カレイチにはカフェやレストラン、土産物屋なども多く集まっているので、散策も楽しめます。
アンタルヤ近郊にはいくつもの古代遺跡が!
他にも、アンタルヤ周辺には古代遺跡が数多くあり、少し足を伸ばせば「アスペンドス遺跡」や「スィデ遺跡」などの遺跡見学もでき、古代遺跡観光の拠点にもなります。
ビーチでくつろぐだけでなく、歴史にも触れることのできるアンタルヤは地中海随一のリゾート地です。
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ケメル(Kemer)
ケメルはトルコ随一のリゾート地アンタルヤから海岸沿いを南西に40kmほど走った場所にあります。アンタルヤと比べるとケメルはとても小さな町ですが、透明度の高い海と美しいビーチがあり、喧騒から逃れてゆっくりと過ごしたい旅行者にとっては人気のある場所です。
ムーンライトビーチ(Ayısığı plajı)
夏にケメルを訪れるほとんどの人のお目当てが「ムーンライトビーチ(Ayısığı plajı)」で、入り組んだ湾のような海岸がクロワッサンのような形をしているのが特徴です。“アンタルヤでビーチといったらまずはここ!“とも言われる人気のビーチです。
ムーンライトビーチは砂浜ではなく小石が広がっていて、砂浜でないからこそ海の透明度がさらに際立ち、透き通ったターコイズブルーの海を体験することができます。
タフタル山(オリンポス山)
また、このケメルからアトラクションとして人気が出てきているのが、タフタル山(オリンポス山)へのロープウェイです。タフタル山といえばギリシャのものが有名ですが、ここのタフタル山も標高2365mあり、ロープウェイで一気に頂上まで上がることができます。
地上から山頂までは約10分かかり、壮麗な山々と地中海を眺める空中散歩を楽しむことができます。
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カルカン(Kalkan)
「カルカン」は地中海沿いにある、日本のガイドブックにはほとんど情報が載っていないほどの小さな町ですが、トルコ国内やヨーロッパ諸国ではリゾート地としてよく知られ、夏には多くのリゾート客が訪れる町となります。
トルコの美しいビーチに数えられる「パタラビーチ」や「カプタシュビーチ」も近く、車で10分ほどの距離です。
カルカンは夏の休暇地やリタイア後の住処として特にイギリス人に人気があり、カルカンを訪れる観光客の8割はイギリス人と言われているほどです。
カシュ(Kaş)
「カシュ」も地中海沿いにある小さな町ですが、古代は「アンティフェロス(Antiphellos)」と呼ばれており、今もその面影を伝えるリキアの遺跡が残る町です。
カシュの町には紀元前1世紀のヘレニズム時代に建設された「アンティフェロスの古代劇場(Antik Tiyatro)」があり、26段もの高さを誇ります。観客席の最上段からは地中海とすぐ近くのギリシャの島が望める絶景が広がります。
これら遺跡以外にも、カシュはリゾート地としても知られており、ダイビング、さまざまなクルージングやパラグライダーが楽しめるリゾートでもあります。カシュの海は透明度が高いので、トルコ一のダイビングスポットとも言われています。
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フェティエ(Fethiye)
「フェティエ」はエーゲ海に限りなく近い、地中海沿いの近代的なリゾート地です。フェティエの町の歴史は古く紀元前4世紀にまで遡ります。かつては多くの遺跡がありましたが、1957年の大地震による被害のために、今はその断片を残すばかりとなってしまいました。ですが、現在も遺跡観光を楽しむことはでき、最も有名な遺跡が「岩窟墓(アミンタスの墓)」になります。
岩窟墓
岩窟墓は紀元前4世紀にリキア人によって、高位の人々を祀るために高台の岩肌を彫って造られました。その見た目は神殿のようで、イオニア式の柱頭を用いたギリシャ神殿風の造りがとても神秘的な雰囲気を出しています。
岩肌に彫られたお墓は1つではなく、遠くから見るといくつもあるのが分かります。フェティエを訪れたら、岩窟墓は欠かせない観光スポットです。
オリュデニズ(Ölüdeniz)
フェティエは遺跡だけでなく、自然豊かな場所にあるため、パラグライダーやヨットクルージングも楽しめます。また、ウミガメの産卵地もあることから、時期によってはウミガメが見られることもあります。
近郊には「オリュデニズ」と呼ばれる、地中海屈指の美しい砂浜を持ったリゾートもあります。オリュデニズの海は波がほとんどなく静かで穏やかで、海の底が見えるほど透明度抜群です。
ビーチはさほど広くないのでシーズンはかなり混み合いますが、1度は訪れてみたいビーチです。
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パタラ(Patara)
「パタラ」も地中海沿いにある小さな町ですが、「パタラ遺跡」があることで知られています。そして、パタラの魅力は、パタラ遺跡でリキア時代の名残に触れ、遺跡の先には絶景ビーチでも知られている「パタラビーチ」があることです。
パタラ遺跡
パタラ遺跡はクサントスやレトゥーンと比べると断片的ですが、浴場跡や劇場、メインストリートなどが残っており、リキア特有の岩窟墓も見られます。
パタラ遺跡は広範囲に広がっており、一部は未だ砂の下に埋もれているため、現在もトルコ文化・観光省とアクデニズ大学による共同の発掘作業が続けられています。
このあたりはウミガメの産卵地でもあり、巣なの流出を防ぐために砂防林や遊歩道が設けられるなど、自然を保護するための努力が続けられています。
パタラビーチ
パタラ遺跡を抜けた先には、白浜の絶景パタラビーチがあります。パタラビーチはトルコ最長を誇っており、その長さは18kmにも及びます。
パタラビーチにはシャワーやカフェなどがあるエリアと、手つかずの野生的なエリアがあり、夏になるとトルコ国内のみならず、ヨーロッパ各地からも多くの観光客が訪れとても賑わいます。
古代遺跡とビーチがセットになったパタラは唯一無二のリゾート地といえます。
アランヤ(Alanya)
「アランヤ」はアンタルヤから海岸沿いを東南へ約125km行った場所にある港町です。トルコでも有数のリゾート地で、アランヤは特に外国人が別荘地を多く持っているエリアと言われています。
アランヤ城(Alanya Kalesi)
アランヤの町を象徴する「アランヤ城(Alanya Kalesi)」はルーム・セルジューク朝の1226年、スルタン、カイクバード1世によって建造された冬の居城です。城塞を囲む城壁は約8kmあり、城塞の入口までは3kmほど坂道を登る必要があります。徒歩だと大変ですが、バスも出ているのでバスの利用をおすすめします。
アランヤ城からは360度の絶景を眺めることができます。
クズル・クレ(Kızıl Kule)
また、港には巨大な塔「クズル・クレ(Kızıl Kule)」(通称レッド・タワー)がそびえますが、この塔もアランヤ城と同じ時期に建造されました。
内部は民俗学博物館となり、八角柱の塔の港側から中へ入ります。見張り台としても機能していたため、高さ35mの屋上からも絶景を楽しめます。
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クレオパトラ・ビーチ
アランヤは歴史的建造物だけでなく複数のビーチもあります。中でも人気なのが美しいビーチとして名高い、クレオパトラが泳いだとされる「クレオパトラ・ビーチ」です。このビーチは、アントニウスからこの地域を贈られたクレオパトラが城のある丘の上から毎日秘密のトンネルを抜けて入浴にきていたという伝説が残されています。ビーチの近くにはクレオパトラの銅像も置かれています。
クレオパトラ・ビーチは最高の海の勲章、「ブルーフラッグ」を獲得した海でもあります。
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ケコヴァ(ケコワ)島(Kekova Adası)
「ケコヴァ(ケコワ)島」はアンタルヤ近郊、カシュの沖合に位置している地中海に浮かぶ無人島で、古代リキア王国時代の海中遺跡があることで知られています。
海中遺跡
ケコヴァ島はかつてのリキア都市ドリキステでしたが、2世紀頃に起きた地震によって町の一部が海底に沈んでしまい、半島にあった町が島となりました。海底に現存する遺跡はわずかですが、今でも美しい青い海中に沈んだ遺跡は見ることができます。
アンタルヤもしくはカシュからケコワの沈潜都市クルーズ船が出ており、水中遺跡のクルーズ船では船床にあるガラスを通して海中の遺跡を見ることができます。また、この遺跡のある青い海で泳ぐこともできます。
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アンタルヤを訪れたら、ケコヴァ島の地中海に沈んだミステリアスな海中遺跡も訪れたい場所のひとつです。
トルコのリゾート地の気候
エーゲ海地方も地中海地方も年間を通して比較的温暖な気候となっています。それぞれの地方の気候にはどんな特徴があるのかも説明します。
エーゲ海の気候
エーゲ海は地中海性気候が支配的な海域で、冬は湿潤で夏は暑く乾燥します。ただし、同じエーゲ海でも北部はステップに分類され、年間通して雨が少なく長い乾期が続きます。
また、エーゲ海沿岸地域で夏季に吹くこの地域特有の乾燥した北風のことを「エテジアン」と呼び、夏の暑い日に晴天にもかかわらずエテジアンの強風が吹き荒れる日も多々あります。
一般的に、強風の吹き始めには雲がでるなどの予兆がみられますが、エテジアンは快晴でも吹き続ける場合が多いため、船乗りにとっては危険な風として知られています。
地中海性気候の特徴
地中海周辺は1年中温暖で過ごしやすい気候となっています。
これには、地中海があるヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の狭間では、気圧配置が変化することで冬はヨーロッパ特有の偏西風の影響から温暖・多湿となり、夏はアフリカの亜熱帯高圧帯の影響で高温・乾燥となる「地中海性気候」が生まれているためです。
トルコリゾートのベストシーズン
ビーチで海水浴を楽しむなら6月~10月がベストです。ただし、7月~8月はピークシーズンとなり大変混雑します。ピークを外した6月・9月・10月でも気温も暖かく、観光客もそこまで多くないので穴場のベストシーズンといえます。
古代遺跡の観光も計画されている場合は、猛暑の真夏は避けて、春の3月~5月や秋の9月下旬~10月の過ごしやすい時期に訪れることをおすすめします。
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