オリーブオイルの健康効果とは?おすすめ人気商品や絶品レシピ、使い方
更新日:2023.04.05
投稿日:2022.10.28
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オリーブオイルの歴史は古く6000~7000年前から利用されているとされ、トルコ南部では今でもオリーブの木が自生している光景が見られます。
歴史と伝統に裏付けされたオリーブオイルの用途は実に多様で、生使いや加熱で美味しいさまざまな料理に対応できます。優れた栄養があり、抗炎症・抗酸化作用から健康や美容にも効果があることでも知られています。
世界中で愛されるオリーブオイルの効果や使い方や保存方法、そしてオリーブオイルの魅力を存分に活かしたトルコ料理のレシピからその他のユニークな使用方法までを一挙大公開します。
Contents
オリーブオイルとは? 特徴や効果、摂取量など
オリーブオイルは美味しいだけではなくさまざまな健康効果が期待できるといわれています。オリーブオイルの特徴や効果、摂取量の注意点も紹介するのでしっかりと理解しておきましょう。
オリーブオイルって?
オリーブオイルとはオリーブの果実からとれる植物油をさします。トルコを含めスペイン、ギリシャ、イタリアなどの地中海域では、オイルといえばオリーブオイルをさすほど愛用されています。
オリーブオイルの作り方
オリーブの実は枝から離れると酸化がはじまってしまいます。オリーブは油になると酸化速度が遅くなるので、収穫からできるだけ速く搾油するのがポイントです。収穫から24時間以内の搾油が良いとされ、少なくても48時間以内に搾油することが望ましいです。
作り方は大きく分けて2種類あり、伝統的な圧搾法(圧力をかけ搾ること)と、遠心分離機を使った連続法があります。
オリーブオイルの特徴や栄養素
オリーブオイルは、他の食用油と同じく主成分は脂肪酸ですが、内訳は70~80%が一価不飽和脂肪酸(オメガ9系脂肪酸)であるオレイン酸で、他の食用油と比べれば酸化しにくいオイルです。
また、人の体内で作ることができない必須脂肪酸のオメガ3系のリノレン酸やオメガ6系のリノール酸、美容と健康に大切なビタミンE、各種ポリフェノール(オレウロペイン・ヒドロキシチロソール・オレアノール酸など)といった抗炎症、抗酸化のある成分が多いこともオリーブオイルが注目される理由です。
オリーブオイルの効果・効能
ビタミンE、各種ポリフェノールは、シミやシワの原因となる活性酸素によるダメージを抑えてくれる効果が期待できます。
また、悪玉コレステロールとも呼ばれる血液中のLDLコレステロールを下げる効果があります。LDLコレステロールの値が下がると、血栓や動脈硬化の予防、血圧を下げることにつながります。
一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸の特徴は、胃での滞在時間が飽和脂肪酸に比べ短いため、それだけ胃酸の分泌が減少します。結果として胃もたれや胸焼けなどが少なくなり、胃に関係するさまざまな疾患の予防に効果があるとされています。この特長が「オリーブオイルは身体に良い」と言われる理由の一つです。
また、小腸で吸収されず大腸を刺激するため腸の動きを活発にし、便秘対策になることもあります。
痩せる?オリーブオイルのダイエット効果
オレイン酸はLDLコレステロール(悪玉)を下げる効果がありますが、オメガ9系脂肪酸は酸化しにくく中性脂肪の蓄積を防ぐ効果が知られています。
なぜ、オメガ9系脂肪酸が中性脂肪の増加を抑制するのかは、抗酸化作用の強いポリフェノールを多く含んでいるからです。増加の抑制だけではなく脂肪の燃焼を促進するので、ダイエットに効果的といえます。
また、体内で合成できないオメガ3系は、血液の流れを促進し、代謝をあげる作用があります。最近では血糖の上昇を抑える効果も注目を浴びているのです。
まるで万能のようなオメガ系脂肪酸ですが、注意点もあります。それは過剰摂取!ダイエットや健康に効果を発揮するには、適量の摂取を続けることが大切です。
例えば、過剰摂取による吐き気や下痢が報告されており、摂り過ぎはカロリー過多で肥満につながる可能性もあります。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、適量を知り、継続していくことが大事です。
何カロリー?1日の摂取量の目安
オリーブオイルの1日の摂取量はどのくらいが適量なのでしょうか。個人差、体格差があるのできっちり何グラムという基準を紹介するのは難しいですが、目安として1日あたり大さじ3杯までといわれています。
しかしこの量は、他の脂質を考慮したものではなく、単にオリーブオイルだけ摂取する場合の目安です。普段、さまざまな食事からも脂質を摂取しているので、トータルメニューでバランスをとっていく必要があります。
オリーブオイルのカロリーは、大さじ1杯、約12グラムで約110キロカロリー(kcal)とやや高め。他のメニューを考慮すれば1日大さじ1杯程度に抑えると良いのではないでしょうか。
脂質の理想的な1日の摂取量は総エネルギーの20~25%、成人では、1日40~60g程度が目安なので、バランスを常に考えましょう。また、一度に摂取するのではなく複数に分ける方が体への吸収は効率的です。
オリーブオイルの歴史や起源
6000~7000年頃にはすでに盛んにオリーブオイルの生産が行われており、世界最古ともうたわれるオリーブオイル。トルコ南部一帯は昔からオリーブオイルの生産が盛んだったといわれていますが、特にトルコ南部から地中海に面した地域がオリーブの原産地とされています。
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古代ギリシア・アテナイの歴史家トゥキディデス(紀元前460年頃~紀元前395年)は「地中海沿岸の人々は、オリーブの木とぶどうの木の栽培法を習得した時点で、野蛮な状態から脱し始めた」と記録を残しているほどで、オリーブが地域を大きく変えた歴史がうかがえます。
さらにはオイルという言葉の語源は、アラビア語でオリーブを意味していることからも、古くからの産地付近では今でも油といえばオリーブオイルというほどである歴史の深さがわかるのではないでしょうか。
オリーブオイルの種類:エクストラバージンオイルとピュアオイルの違い
ここからオリーブオイルの種類や品質について紹介します。
日本で販売されている代表的なオリーブオイルには、エクストラバージンオイルとピュアオリーブオイルの2種類があります。
バージンオリーブオイルは、オリーブの果実を搾っただけのオイルです。そこからさらにエクストラバージンと名乗れるのは香りや成分条件を満たしたものだけです。
オリーブオイルの基準は世界と日本で異なりますが、世界基準では品質が良い順に、エクストラバージンオイル、オリーブオイルランパンテに分類されています。
これに対し、ピュアオリーブオイルは搾ったオイルを精製し、香りや味の無いピュアな状態にしたものと、エクストラバージンオイル、あるいはバージンオリーブオイルを混ぜて作ったものがあります。その比率は特に基準は無いのですが、基本的に無味無臭となります。
実はピュアという呼び方は日本国内のみで使われているものです。
エクストラ?エキストラ?
ところで市販されているオリーブオイルには、「エクストラ」バージンオイルか「エキストラ」バージンオイルのどちらかが品物に明記されており、なぜ違うのか不思議に感じる方もいるかも知れません。同じものなのか別物か、さて、どちらが正解なのでしょうか?
エクストラが本来の発音に近いとなりますが、実際はエキストラで数多く流通しています。販売元やさまざまな協会、団体、企業での使い方が混在していて、どちらが正解というものではないと考えて良いでしょう。
オリーブオイルの品質基準は世界と日本で違う?
オリーブオイルの品質基準は世界と日本で、どのような違いがあるのでしょうか。国際規格は、スペイン·マドリードに本部を置く国際オリーブ協会(IOC)により定められています。日本はIOCに加盟していないため、国際規格を採用していません。
具体的な違いとして、エクストラバージンの基準については国際規格であるIOC規格が酸度0.8%以下のものとしているのに対し、日本農林規格(JAS)では、酸度2%以下となります。
日本には日本オリーブ協会(JOA)という団体があります。日本国としてはIOCには加盟していないのですが、このJOAは加盟しているので、JOAはIOCの品質検査を合格したものに対しJOA認定マークをつけて販売しています。この認証マークがあるかどうかも、オリーブオイルを選ぶ際のポイントといえます。
エクストラバージンオイルとピュアオイルの使い分けは?
エクストラバージンとピュアの使い分けはどうすればよいのでしょうか。よくそれぞれの特性上、エクストラバージンオイルは生での使用、ピュアオイルは過熱での使用に適しているといわれますが、もっと柔軟に考えてもいいでしょう。
香りや風味をそのまま楽しめるからこそ生食に適しているといわれるエクストラバージンオイルですが、生食に限定することなく、過熱することで、ピュアオイルには無い香りや風味が増し、さまざまな料理のアクセントにできます。そこからさらに香りを楽しみたい方は、調理後の仕上げに少しだけ生で加えるのがおすすめ!
一方で、香りが少ないピュアオイルは、揚げ物など加熱するさまざまな料理に適しています。香りや風味が少ないので、他の調味料の味を引き出したいときにも活用できます。例えばドレッシングとして混ぜるとき、他の食材の風味を楽しみたいのならエクストラバージンオイルよりもピュアオイルの使用がおすすめです。
人気のオリーブオイルは?選び方や生産地
ここからオリーブオイルの選び方や生産地などについて詳しく触れます。長い歴史を持つオリーブオイルは、地中海を中心とした多くの国で生産されており、味や特性は場所によって変化します。色々な違いを理解し、ぜひ、選ぶときの参考にしてください。
イタリア、スペイン……トルコ産も人気
オリーブオイルといえばイタリア、というイメージの方は多いのではないでしょうか。日本で人気があるオリーブオイルもイタリア産は多く、店頭でもよく見かけるはずです。
オリーブオイルは世界中で年間約19万トン生産されています。年度により国別の生産量は大きく変化しますが、常に全体の30%~50%を占め、断トツで不動の1位がスペインです。続いて年によりイタリアやギリシャが2位になり、3位にはチュニジア、モロッコなどが入ってきます。
意外と知られていませんが、トルコは生産量で4~6位あたりと上位をキープしています。トルコ産オリーブオイルは値段が比較的安価で、色々な使い方に気軽に対応でき、しかも味が良いということから、ぜひ試していただきたいです。
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日本での生産量を見ると、初めて日本でのオリーブ栽培に成功した「オリーブの島」とまで呼ばれる小豆島を中心とした香川県が断トツの全国シェアを誇ります。その割合は約90%を占めるまでになっています。2位からは大分県、熊本県、広島県などが年により順位を入れ替えています。今後の日本のオリーブには、ますますの成長を期待したいものですね。
オリーブオイルの選び方
さまざまなお店で手軽に買えるオリーブオイルですが、その選び方について注意点を含めて説明します。一口にオリーブオイルといっても国、生産地により数多くの種類があります。その中で注目すべき選び方の第一はやはり酸度です。
国際規格のIOC規格ではエクストラバージンオイルは酸度0.8%以下のものであるに対し、日本のJASでは酸度2%以下。品質の良さは酸度の低さと考えてもいいほどなので、国際規格がより厳しい基準ということになります。エクストラバージンの最高品質とされるランクになると、酸度は0.1%~0.2%台です。
また、良質のオリーブオイルは収穫からの流れもとても重要です。大きく分けて4つのポイントがありますので順にみていきましょう。
ポイント1:丁寧な手摘み
丁寧な手摘みで収穫が行われたこと、その時に傷がついていないか、果実に土やゴミが付いていないかがポイントです。土がついていれば酸化が進んでしまうため、最初の収穫は重要なポイントです。
ポイント2:素早く搾油
収穫後、どれだけ素早く搾油するかも酸化を減らすポイントです。良質なものは収穫から24時間以内の搾油、少なくても48時間以内に搾油されます。
ポイント3:徹底管理された搾油温度
オリーブの精製でペースト状にする際、重要なのが温度管理。30℃を上回らない管理が求められ、ゆっくりと果実を潰しながら風味と良質な栄養価を守っていきます。
ポイント4:適切な温度管理による保管
適切な温度管理のため、真空に近いステンレス貯蔵庫で保管することが望ましいです。
このようなプロセスを得て、良質で風味と栄養価の高いオリーブオイルは手元に届けられるのです。なお、さまざまな規格をクリアした認定品かどうかも、品質を見極める参考となります。
オリーブオイルの保存方法
購入してから各家庭でどう扱うかも重要です。どのような保管方法が適切かは、オリーブオイルの弱点を知ることで対応できます。オリーブオイルの弱点は大きく、光、高温、空気の3つです。
収納場所はまず、光を遮り涼しいところ。シンク下の収納や床下収納はおすすめの場所です。
ついやってしまいがちなのが、料理する際の利便性からコンロ周辺、レンジ周辺、あるいは容器の美しさから窓際などに置いてしまうこと。光や熱は酸化を進めてしまうので気を付けましょう。
また、光や高温を考えて冷蔵庫が適切ではと思う人もいるかもしれませんが、オリーブオイルは常温での保管がおすすめです。冷蔵庫に入れると温度が低すぎて固まりやすくなり、使うときに不便を感じることになるからです。
なお、容器については光による酸化を防ぐことが大事です。オリーブオイルの容器はガラス製で着色されたものが多く、着色は光による酸化に対応していることを意味しているのです。
最後は空気について。自分で購入したお気に入りのステンレス容器などに移して使うのも楽しいことですが、酸化は空気に触れることで一気に進むので、数日か、翌日には使い切る量のみを移すのが好ましいといえるでしょう。
そして開封前であれば賞味期限を考慮し、開封後であれば長くても2か月くらいで使い切る量を意識しておけば、味や風味を損なわずに楽しめるでしょう。
偽物や品質の低いオリーブオイルの見極め方
残念ながら、オリーブオイルには高品質をうたった偽物も流通しているといわれています。いくつかのポイントから質の低いオリーブオイルを見抜くコツを知っておきましょう。
ポイント1:値段
収穫時から手間をかけた良質のオリーブオイルは、品質相応の値段となるのは当然。いくらラベルにエクストラバージンオイルと書かれていても、酸度などさまざまな要素がそろってこそ高品質といえるので、例えば激安価格、お買い得価格(商品入れ替えなどを除く)となっていれば、購入前にきちんと調べてみることをおすすめします。
ポイント2:容器
もし購入を考えているオリーブオイルが透明な瓶やペットボトルに入っていれば、疑ってみる必要があります。オリーブオイルにとって光や高温は弱点。透明な容器は光が入り込み、ペットボトルは温度変化が激しいので、良質のオリーブオイルで使われることはほぼ無いと考えることができます。
ポイント3:情報の確認
イタリア産、スペイン産、トルコ産と書かれているだけでは、細かな情報はわかりません。イタリア産であっても、製造時点で混ぜ物となっている可能性もあります。
単に国名だけではなく、地域名、できればどのオリーブ農園で作られたオイルかまで、細かなことがわかる情報が開示されていればいるほど、選ぶ際の目安になります。
低品質のオリーブオイルは情報が大雑把ですが、良質のものは専門家によるテストがされていることもあり、表示の違い、情報の違いは品質を見分ける大きな基準となります。また、信頼のできる企業が作っているもの、さまざまな認証マークが入っているものも判断の目安となります。
各国の人気おすすめオリーブオイル
ここからは、日本でも購入できるおすすめのオリーブオイルを紹介します。
ALCE NERO(アルチェネロ)/有機エキストラヴァージンオリーブオイル ドルチェ
まずはイタリア産のオリーブオイルです。
世界のオリーブオイルの生産量はスペインが断トツですが、搾油所の数となればイタリアがスペインを上回るのです。イタリアはファミリー規模でオリーブオイルを作っていることが理由として挙げられます。
搾油所の数が多いということは、それだけ収穫からの工程が短くなることにつながり、より鮮度の高いオリーブオイルが手元に届くことになります。
イタリアNo.1のオーガニックブランド「ALCE NERO(アルチェネロ)」の有機エキストラヴァージンオリーブオイルは、南イタリア産の有機オリーブを使用しており、フルーティで軽い口当たりが特徴です。
収穫後24時間以内に低温圧搾製法で作られており、IOC規格準拠製品、有機JAS認証、EUオーガニック認証取得という一品です。さらには遺伝子組換えを利用しておらず、 ハラル認定商品であることからも、幅広い層におすすめといえます。
ROLDANエキストラバージンオリーブオイル
続いて生産量世界一を誇るスペインから貴重なオリーブオイルを紹介します。スペイン南部マラガ産の貴重なアロレーニャオリーブを使用しており、その収穫量はオリーブ生産量の内の僅か0.7%しかないもの。アロレーニャオリーブは、その貴重さから数少ないスペイン政府保護品種にもなっています。
甘みとコクに定評があり、料理の仕上げにサッとかけるのに適している一品です。
品質の証である手摘み収穫後24時間以内に低温圧搾製法で作られ、新鮮さの基準である酸度は0.23%以下の高品質。そしてボトルは96%以上の紫外線をカットしています。さらに、日本までの運送は品質を守るため、現地から14度で低温管理輸送しているのです。
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1st-ORIGINエキストラバージンオリーブオイル小豆島産100%
日本も負けてはいられません。日本の一大生産地、小豆島オリーブ園で人気ナンバー1のオリーブオイルはぜひ試してみて欲しいところです。
イタリアソレント市で開催されたオリーブオイルの大会「ゴールデンマーメイド」に出場し、優秀賞を受賞している一品です。また、香川県が定めた品質評価基準に適合しており、手摘みの収穫から、洗う、練る、絞る、それぞれにこだわりを持ち作られているオイルです。
青リンゴのようなフルーティな香りを楽しみながら、さまざまな料理に活用してみてはどうでしょうか。
オリーブ園オンラインショップ~【1st ORIGIN エキストラ バージンオリーブオイル 小豆島産】~
タリシュ エクストラバージンオリーブオイル
世界のオリーブオイル生産量では、常に上位に位置するトルコ。世界三大料理の一つのトルコ料理には、良質なオリーブオイルは欠かせない存在です。
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オリーブオイルの古い歴史とともに歩んできたともいえるトルコのオリーブはアイワルク、メメシック、ゲムリックなどの品種があり、特にアイワルク品種を使ったものは「黄金のオリーブオイル」とまで呼ばれています。
イタリア産やスペイン産と比べて値段が安めということもあり、日本でもさまざまな種類が手に入ります。日本の5倍ものオリーブオイル消費量を誇るトルコは、その消費量に見合うような大容量ボトルの製品が多いのも特徴です。
Taris(タリシュ)、Monteida(モンテイダ)、 Yonca(ヨンジャ)といった有名メーカーのオリーブオイルをすでに使っている方も多いかも知れません。
生使いから加熱料理まで幅広く対応するタリシュ社のエキストラバージンオリーブオイルは、比較的安価なのにもかかわらず、丁寧な手摘みから搾油までは大手ブランド品と同じ工程となります。酸度は0.8%以下で高品質、瓶を使用している点も見逃せません。
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そして、オリーブオイルの老舗であるタリシュ社製というのも安心できる理由の一つです。
オリーブオイルのおすすめの使い方
サラダにかけるような生使いから、焼く、炒める、揚げるなどさまざまな調理に対応し、栄養価も高いオリーブオイルの使い方をさらに深く説明していきます。
オリーブオイルをかけると美味しいもの
オリーブオイルの魅力は使い方の多様さにもあります。特に「かける」という使い方の良さは、手軽に日常の味に変化を与えることができる点です。いつもの料理にちょい足しをすることで普段とは違う香りが楽しめること、それだけではなくさまざまなヘルシー成分を手軽に摂りながら新鮮なオイルの風味を味わえます。
中でも、サラダにかけるのは定番中の定番だと思いますが、それ以外にも「ちょい足し」は色々な料理に手軽に使えます。例えば、朝ごはんといえば卵かけご飯という方がいるかも知れませんが、ここにオリーブオイルを少しかけるのもおすすめです。朝はパン派という人は、トーストにかけるのもいいでしょう。さらに、オリーブオイルは、納豆や味噌汁、切り干し大根、うどん、ところてん、茶碗蒸し、炊き込みご飯、漬物などの和食全般にとても合わせやすいのです。
アイスクリームなどのデザートに、いちごやりんごなどのフルーツにかけても相性抜群!また、オレンジジュースに混ぜると、意外な美味しさに驚くかもしれません。ぜひ、あなたなりの味を見つけ出してみてくださいね。
オリーブオイルを飲む
次に触れたいのは飲むことの効果についてです。オリーブオイルには抗炎症、抗酸化作用があり、ビタミンEやポリフェノールが含まれることからも、毎日大さじ1杯程度の良質なエクストラバージンオイルを飲む方もいます。
ここで大事なことは飲むタイミングです。一度に全部を摂るのではなく、朝昼晩の食事前に小分けにすると効果的です。
また、ダイエットなどを目的として食事の量をコントロールしたい方は、食事の30分から1時間前に少量を摂っておくと、空腹を和らげて食べすぎ防止につながります。
さらに、飲むだけではなく、うがいや口をゆすぐ「オイルプリング」に使うこともできます。オイルプリングとは、インドの伝統医学・アーユルヴェーダの自然療法を起源とした健康法で、口臭予防や歯周病予防、デトックス効果などがあるとされています。
オリーブオイルで揚げ物
オリーブオイルは揚げ物にも利用できます。酸化しにくく加熱に向くオイルであるため、保存状態が良ければ5回程度までなら再利用も可能といわれています。
オリーブオイルは約200℃までの高温加熱をしても成分が破壊されず、オイルが持つ全特性を失わない唯一の油といわれます。サラダや炒め物などに使用するイメージの強いオリーブオイルですが、積極的に揚げ物に使ってみることをおすすめします。
なお、大量に消費するには良質のオリーブオイルは値段が気になるという方は、他の油とブレンドしてみてはどうでしょうか。ヒマワリ油などを使えばさらにお手軽に揚げ物を楽しむことができるようになります。
オリーブオイルを使ったトルコ料理のおすすめレシピ
ドマテス・チョルバス
オリーブオイルはトルコ料理に欠かせない食材です。まずは、オリーブオイルと相性の良いトマトを使ったスープ料理、ドマテス・チョルバス(Domates Çorbası)を紹介します。消費量が世界トップクラスと言われるトマトもまた、トルコ料理では不可欠な食材です。
世界が愛する万能野菜・トマトの魅力は?健康効果から絶品レシピまで
材料【5〜6人分目安】
- トマト 1個
- 玉ネギ 1/2個
- オリーブオイル 100ml
- 小麦粉大さじ5
- トマトペースト 大さじ1
- 牛乳 300 ml
- 水 300 ml
- 塩
- コショウ
- 一味唐辛子(お好みで)
- クルトン、パセリ
- オリーブオイルを熱した鍋で、みじん切りにした玉ネギを強火で炒め、塩を加える
- 玉ねぎが色付いてきたら小麦粉を加えて手早く炒め、ルー状にする
- 牛乳と皮ごとすりおろしたトマト、トマトペースト、水、塩、コショウ、好みで一味唐辛子を加えて味を調えていく
- 一度ザルで漉すと滑らかな舌触りに
- 仕上げにクルトン、パセリなどを散らして完成
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長ネギのオリーブオイル煮
「長ネギのオリーブオイル煮」は、長ネギを適当な長さに切って、たっぷりのオリーブオイルで煮込みます。好みでニンニクを加え、蓋をしてから弱火で30分ほどじっくりと煮込んでみましょう。途中では長ネギの上下をひっくり返すことをお忘れなく。
さらにアレンジを加えてみたい方は、長ネギだけではなくニンジン、トマト、米、そして少量のレモン汁を加えてみてはどうでしょうか。
長ネギのオリーブオイル煮はトルコの伝統的な家庭料理であり、他にもキノコ、ズッキーニなどさまざまなバリエーションがあります。ぜひ、さまざまな野菜で試してみてください。
美容と日常生活でも!料理以外のオリーブオイルの使い方
オリーブオイルに含まれている「若返りのビタミン」と呼ばれる「ビタミンE」はシミ、シワ対策に効果的といわれています。ビタミンEは、血流を促すことで全身への栄養素の供給を高める働きがあります。
また、オリーブオイルにはリノール酸が含まれており、これは肌の水分蒸発を防ぎ、肌を柔らかくする効果があります。さらに、リノレン酸は細胞を守る細胞膜を構成しますので、肌や髪に潤いを与えてくれます。
オリーブオイルを直接肌にぬる、ヘアケア用品として使う方もいます。なお、食用のオリーブオイルを肌ケアとして利用することは可能ではあるのですが、よりグレードの高いコスメグレード品、つまり美容専用のオリーブオイルも販売されています。
イタリアやスペインでは、日常生活でもふんだんにオリーブオイルを使っています。例えば家具の艶出しや掃除とその用途はさまざま。トルコではオリーブオイル石鹸が定番であり、大人気のお土産品となっているのです。
オリーブオイル石鹸にはなんといっても成分の約70%をしめるオレイン酸が含まれていることから、肌によくなじみしっとり感が増します。保湿効果も高いため、乾燥肌の人にはピッタリの石鹸といえるでしょう。
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