トルコおすすめ観光案内

クシャダス観光の見どころ解説!エーゲ海沿いのトルコの美しいビーチリゾート

更新日:2023.04.05

投稿日:2022.11.11

Views: 3131

クシャダス トルコ

クシャダス(クサダシ・Kusadasi)は、トルコ西部のエーゲ海沿いにある、美しいビーチで人気のリゾート地です。トルコ国内はもちろん、ヨーロッパ諸国からもバカンスに訪れる人々で賑わい、近年ではクルーズの寄港地としても人気です。

坂と海の多い景色が美しいことで名高い観光地で、町自体はあまり大きくありませんが、周辺にエフェソスやプリエネ、ミレトなどの世界遺産を含む遺跡があり、観光の拠点となる町でもあります。また、ギリシャのサモス島への船が出ていて、トルコからギリシャへ渡る海の玄関口にもなっています。

クシャダスの人気ビーチ

クシャダス エーゲ海

エーゲ海に面したリゾート地クシャダスの人気ビーチをご紹介します。

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レディースビーチ(Ladies Beach)

クシャダスの中心部から約2㎞の場所にある長さ750mのビーチです。環境NPO・NGOの国際環境教育基金が厳しい基準を満たしたビーチに対して贈る「ブルーフラッグ」という認証を2013年に受けている人気ビーチです。海岸沿いにはホテルやお店が建ち並んでいます。

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クスタルビーチ(Kustur beach)

クシャダス市から約5㎞の場所にあり、柔らかい金色の砂と澄んだ水が魅力の長さ1,000mのビーチです。ビーチには、デッキチェア、パラソル、トイレ、カフェなどが揃っていて快適に過ごせます。

クシャダスのおすすめ観光スポット

クシャダス エーゲ海

クシャダスのビーチと一緒に楽しみたいおすすめの観光スポットをご紹介します。

クシャダス城

14世紀に建てられたクシャダス城は、クシャダスの沖合に浮かぶギュウェルジン島(鳩の島)にあります。クシャダスの町から歩いて20分程の陸路で結ばれているので、透明で美しい海を眺めながら行くことができます。もとは軍事基地として建設された要塞で、内城には小さな博物館があり、庭園を囲む外壁とで構成されています。

アダランド アクアパーク

アダランドは家族向けのアトラクションプールが楽しめるテーマパークです。ウォータースライダーや波のプール、子供プール、ジャグジー、サーフィンやラフティング体験ができるプールなどアクティビティが充実していて大人も子供も楽しめる施設です。

バルバロス大通り

クシャダスの町の中心部にあるバルバロス大通り周辺には、レストランや土産物店が並んでいて町歩きを楽しむ事ができます。もとの海賊稼業からオスマン帝国の海軍提督を任されたバルバロスがクシャダスに居を定めていたことから、通りの名が付けられました。

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ディレック半島国立公園

ディレック半島国立公園

ahenobarbus, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

クシャダスの南にある半島の半分を占めているディレック半島国立公園は、227㎢もの面積を誇るトルコの重要な自然遺産の一つです。

トルコの国立公園の中で最も多様な生き物が生息していて、他ではあまり見る機会がないアナトリア・チーターや野生の馬など、珍しいトルコの野生動物を見る事ができます。野生動物の保護地区に指定されていて、数多くの動物や鳥の楽園になっている国立公園です。

クシャダスの名物グルメ

エーゲ海沿いのクシャダスは、新鮮なシーフード料理やオリーブオイルを使ったエーゲ海料理が名物です。

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クシャダスの歴史

キャラバンサライ

クシャダスの歴史は紀元前11世紀に遡り、イオニア人によって建設された古代都市エフェソスのピゲラ(Pygela)という名前の外港でした。紀元前2世紀には、ローマ帝国に沿岸部を支配されています。

その後、ヴェネツィア、ジェノヴァ、ビザンチンの商人たちが海岸で貿易をはじめ、ヨーロッパへ絹やサフランを運んでいました。島に軍隊が駐屯するようになり、丘にあった町も海岸沿いに移動しました。1086年からはテュルク人の支配下になり、クシャダスの港がオリエントへ向かうキャラバンの最終目的地になりました。

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しかし、町は十字軍によって破壊され、その後は1280年までビザンチンに支配され、更にベイリク(かつてアナトリア半島に割拠した国々)のメンテシェ侯国とアイドゥン侯国の支配を受けました。1413年にはメフメト1世のオスマン帝国の支配下になり、市壁やキャラバンサライが建てられました。このキャラバンサライは現在改装され、ホテルになっています。

クシャダス近郊の観光スポット|世界遺産も多数!

クシャダスの近郊には古代遺跡が点在しています。ここで、クシャダスを拠点に観光できる遺跡をご紹介致します。

エフェソス遺跡

エフェソス遺跡 エフェス

クシャダスから車で30分程の場所にあるエフェソス遺跡は、紀元前11世紀に建てられたイオニア人の都市国家で、クシャダス港の北方30㎞の場所にあります。貿易を中心にエーゲ海沿いの重要都市として発展しました。

エフェソス遺跡は2015年に世界文化遺産に登録され、絶世の美女として知られるエジプトのプトレマイオス朝の最後の女王クレオパトラとローマ将軍アントニウスが過ごしたとされています。また、イエス・キリストの十字架刑によって聖地エルサレムを逃れた聖母マリアと12使徒のひとり聖ヨハネがエフェソスに住んでいたとしても知られています。ここで、エフェソス遺跡の見どころをご紹介致します。

セルシウス図書館

エフェソス遺跡 トルコ セルチュク

エフェソス遺跡の中でも特に有名で、写真でもよく目にするのが「セルシウス図書館(ケルスス図書館)」です。この図書館は、ローマの執政官を務めたセルシウス・ポレマエヌスの死後、彼の息子が父の墓の上に記念霊廟として建設したものです。

117年に完成した建物で、12,000冊以上もの蔵書を誇り、エジプトのアレクサンドリア図書館、トルコのペルガモン図書館と並んで、世界三大図書館の一つとして有名です。エフェソスを襲ったゴート族による破壊で262年に炎上し、万単位の書物が失われてしまいました。現在エフェソス遺跡で見られる建物は、1970年から8年間かけて行われた修復工事によるもので、当時の雰囲気を感じる事ができます。

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大劇場

エフェソス遺跡 円形劇場 大劇場

エフェソスの大劇場は、収容人数25000人を誇り、ローマ帝国で最大規模だったといわれています。保存状態の良いこの劇場が建造されたのは紀元前1世紀で、ローマ時代に拡張工事されました。演劇や歌、宗教儀式、格闘技などに使用されていたそうです。丘の傾斜を利用した円形の劇場は音響も良く、現在もコンサートやオペラが開催されています。

アルテミス神殿

エフェソス遺跡 アルテミス神殿 世界の七不思議

エフェソス遺跡のアルテミス神殿は、紀元前1世紀から紀元後3世紀に存在した女神アルテミスを祀った総理大理石の神殿です。エフェソスはアルテミス崇拝で有名な町でした。最初の神殿は紀元前625年頃に建てられましたが、キンメリア人によって破壊されました。

その後、紀元前550年頃にリディア王国のクロイソス王の資金援助のもと再建されました。この神殿は、高さ20mの127本の円柱に支えられた200m×425mもの大きさを誇るイオニア様式の神殿だったといわれています。

しかし、新たな神殿も「最も美しい神殿に火を放って有名になりたい」という野心を持ったヘロストラトスという若い羊飼いの放火により倒壊しました。ちなみに、アルテミス神殿が消失した日はアレキサンダー大王が生まれた日だとされていて、女神アルテミスは大王の誕生で頭がいっぱいで、燃えている神殿を救えなかったといわれています。

アルテミス神殿は、この後も修復される度に他民族などによって破壊され、歴史家のストラボンによると7回の破壊と再建が繰り返されたとされています。エフェソスのアルテミス神殿は、イギリス人技師のジョン・ウッド率いる大英博物館の考古学探検隊によって1869年に発見されました。この時に出土された円柱の断片などは現在、大英博物館に所蔵されています。

現在、エフェソス遺跡で見られるアルテミス神殿は、復元された柱が1本残るのみとなっていますが、当時の壮大な姿に思いを馳せてみてください。アルテミス神殿を世界七不思議に選んだフィロンは、「一目見れば、ここがただものではない場所ではないとわかるだろう」と述べています。

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聖母マリアの家

エフェソス遺跡 聖母マリアの家

聖母マリアの家は、エフェソス遺跡から3㎞程の場所にあります。イエス・キリストが十字架刑になった後に、聖母マリアが迫害を逃れるために十二使徒の一人聖ヨハネとエフェソスに移り住んだ際に晩年を過ごしたとされる礼拝堂です。

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エフェソス考古学博物館

エフェソス遺跡 アルテミス像

エフェソス考古学博物館は、トルコの重要な博物館の一つです。エフェソス考古学博物館の25,000個余りの収蔵品のうち、エフェソス遺跡やその周辺からの出土品が約1,000個展示されています。彫像やレリーフ、壺、生活道具、コインなど沢山の出土品が発掘場所ごとにわかりやすく展示されています。

最も有名な展示物は、アルテミス神殿で発見された2体のアルテミス像です。1体は紀元前1世紀のもので、もう1体は2世紀のものです。館内は、考古学と民族誌の2つの部門で構成されています。

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プリエネ遺跡(Priene)

プリエネ遺跡 トルコ

クシャダスから車で約40分の場所に位置するプリエネ遺跡は、イオニア人が築いた古代都市の一つとして重要な役割を果たした町です。背後にそびえる岩山の斜面を利用して建設され、都市計画の最古の例とみられる碁盤の目のような整然とした町並みが特徴で、東西に6本、南北に15本の道路が交差しています。

19世紀末に発掘された際は、東西南北に綺麗に並んだ道路の他にも、アテナ神殿や野外劇場、民家跡などがとても良い保存状態で見つかりました。この場所は、古代ギリシャの七賢人(紀元前7世紀から紀元前6世紀に活躍した7人の知者)の一人ビアスの出身地でもあります。ここでプリエネ遺跡の見どころをご紹介致します。

アテナ神殿

プリエネ アテナ神殿

プリエネ遺跡のアテナ神殿は、紀元前4世紀から紀元前2世紀の間に建てられたとされています。設計者はギリシャ人建築家ピティオスで、彼は世界七不思議の一つ「ハリカルナッソスのマウソロス霊廟」の設計を手掛けた事でも有名です。ギリシャのパルテノン神殿のアテナ像を模して作ったという7mのアテナ像があったとされ、像の断片のいくつかが発見されています。

野外劇場

プリエネの野外劇場は遺跡の中でも最も立派な建物の一つで、客席が半円形のギリシャ式劇場です。5000人収容できたという50段の客席は、上段部分は殆ど崩れていますが、下段部分はとても良い保存状態で残っています。

アゴラ

アゴラは、古代ギリシャ都市国家(ポリス)の重要な公共の広場です。プリエネ遺跡のアゴラは、メインストリートに面している部分以外は柱廊に囲まれていました。広場の中央にはヘルメスを祀る像が建っていましたが、現在は大理石や像が置かれていた四角形や円形の台座のみ見る事ができます。

プリエネ遺跡は整然とした町並み残るトルコの古代都市遺跡

ミレトス遺跡(Miletus)

ミレトス遺跡 トルコ

クシャダスから南へ約37㎞の場所にあるミレトス(ミレト)遺跡は、ギリシャ本土とエーゲ海を挟んだ対岸のアナトリア半島西海岸メンデレス川河口付近にあった町です。ギリシャ文明世界で最初に哲学や自然科学が生まれたイオニア地方の重要な場所でした。

古くはミレトスと呼ばれ、ヘレニズム時代からローマ時代の初めまではこの辺りの地方で最も栄えた町で、イオニア文化の中心地でもありました。かつては港町でしたが、土砂で埋まり、現在の海岸線は遺跡の15㎞に西まで移動してしまいました。

ミレトス遺跡の発掘は、1800年代後半にはじまり、現在は25000人収容できたという壮大な野外劇場やアポロ神殿、ローマ浴場などの遺跡を見ることができます。ここで、ミレトス遺跡についてご紹介します。

野外劇場

ミレトス遺跡 大劇場 トルコ

遺跡に入ってまず目を引くのが、最大の見どころである25000人の収容人数を誇ったヘレニズム式の巨大な野外円形劇場です。紀元前4世紀に劇場が最初に建設された後に、トラヤヌス帝が手を加えて大規模な劇場になりました。保存状態の良い高さ約30mの客席の最上部にのぼると、町を一望することができます。かつてミレトスの港へ船で来た人々は、この大劇場の偉容に感嘆したそうです。

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ミレトス学派とは?

イオニアの文化の中心地だったミレトスは、「万物の根源は水である」と唱えたタレス(ターレス)などの自然哲学者が多く生まれました。「ミレトス学派」は、紀元前6世紀に生まれた初期の自然哲学の学派で、タレスやアナクシマンドロス、アナクシメネスの3人を総称したものです。変転きわまりない現象に潜む、原理、万物の根源を究明する自然哲学が中心となっています。

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ディディム(Didim)

ディディム トルコ

ディディムは、ボドルムとミレトスの間にあるエーゲ海沿岸の古代都市ディディマとその遺跡があった場所です。ディディムという名前は、現在の町の近くにあった古代都市ディディマに由来しています。オスマン帝国時代にはヨランダまたはヨランと呼ばれ、トルコ共和国の時代には、城という意味を持つ「ヒサル(ヒサール)」と呼ばれるようになりました。

1955年の地震で町が倒壊した後、再建されて新しい城という意味の「イエニヒサル」と改名されました。その後、トルコの他の多くの地名と区別するために、ディディムという古代の名前になりました。

ディディムは、ギリシア人の入植前からあった地神の神託所を紀元前6世紀にミレトスのイオニア人がアポロンに捧げて以来、デルフォイと並ぶ神託の地として栄えました。ペルシアのダレイオス1世やアレキサンダー大王、歴代のローマ皇帝などがこの至聖所を使用しました。北方20㎞のミレトを結ぶ街道には、かつて両側に神官の座像が延々と並べられていました。

ここでは、ディディムの見どころをご紹介します。

アポロン神殿(Apollon Tapnagi)

ディディム アポロ神殿

現在、目にする事ができるディティムのアポロン神殿は、ローマのハドリアヌス皇帝時代に改修されたものです。長さ108.5m、幅50mのヘレニズム様式で、当時は120本以上の石柱が立っていたそうです。現在は高さ20m、直径2mの石柱3本が当時の壮大さを伝えています。神殿は前庭、控えの小部屋、主室で構成されています。前庭の楕円形のテラスは信者が数々の供物を捧げた場所で、壁には金箔が施されていました。

前庭からの階段を下りるとある小部屋は、巫女が神託を信者に告げた場所です。さらに下がったところは、かつて壁柱に囲まれていた王室で、聖泉の跡が見られます。かつては、正面奥の壁にアポロンの像が彫られていて、有名なメドゥーサの首のレリーフは入口の基壇に置かれています。このメドゥーサは、アポロン神殿の神託を下す巫女や参拝者が身を清めるための聖なる泉を守っていたそうです。神殿の周辺には神託を求める信者のための宿泊施設や浴場の跡が残っています。

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アルトゥンクム海岸(Altinkum Plaji)

ディディムの海岸は、金の砂を意味するアルトゥンクムと呼ばれる遠浅のビーチになっています。ビーチ沿いにはレストランやショップが並んでいて、リゾートタウンの風情が漂っています。海岸の東端には小さな港があり、バナナボートやジェットスキーのようなウォーターアクティビティを楽しむ事ができます。

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