トルコ料理・グルメ旅

トルコはパン消費量世界一！絶品エキメッキの魅力や食べ方・作り方

トルコは世界一パンを食べる国ということを知っていましたか？トルコはアナトリアの大地で育まれる小麦の一大名産地ということもあり、とにかくパンがおいしい！

トルコのパンは古くから主食としてトルコの人々に愛されています。実際にトルコへ行くと、フルンと呼ばれる窯で焼かれるパンの良い香りが街にあふれていて、食欲がそそられます。

そこで今回は、トルコの国民食ともいうべきトルコパンについてご紹介していきます。パンの種類や食べ方、家で簡単に作れるレシピなども解説していきますので、魅力的なトルコパンの世界にふれてください。

世界一の消費量！トルコのパンとは？

トルコは世界一パンを食べる国です。世界三大料理でもあるトルコ料理にも、パンはなくてはならない食材です。ここではそんなトルコのパンについてご紹介していきます。

トルコ料理はトルコパンなしには語れない

日本ではあまり知られていませんが、2000年に「世界一パンを食べる国」としてギネス記録を樹立しているほど、トルコは一大パン王国！古くからパンが主食で、バリエーションもかなり豊富です。

パンはトルコの国民食ともいうべき存在で、トルコ料理はトルコパンなしには語れないほど大切な存在なのです。

また、トルコはパンの原料でもある小麦の名産地でもあります。広大なアナトリアの大地で収穫される上質な小麦が、トルコのパン文化を支えているのです。

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トルコ人のパンの食べ方

トルコ人は、街角にあるフルンと呼ばれるパン焼き窯を持つパン屋で焼かれるパンを購入し、主食として食べています。トルコ人がよく食べているのがエキメッキというパン。

エキメッキとはパンの総称としても使う言葉ですが、バゲットのような形のパンのこともこう呼びます。

エキメッキは、日本の白米同様におかずといっしょに食べたり、日本の総菜パンやサンドウィッチのようにおかずを挟んだりしていただきます。

パンと一緒に食べられる料理でおすすめしたいのが、メゼという前菜です。メイハーネといわれる店では、香港の飲茶のごとくトレイに色々な種類のメゼをのせて運んできてくれるので、そこから好きなものを選んでパンと一緒にいただきます。

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トルコ旅行者に一番おいしく印象深かった食事として挙げられるほど、トルコのパンはどれもレベルが高いのです。

エキメッキは外側がパリッとしていて中はモチモチ。どれも小麦の味わいがしっかりする、素朴でおいしいパンばかり！トルコを旅するときは、ぜひ味わってみてくださいね。

トルコにはどんなパンがある？

トルコの国民食ともいうべきトルコのパンは、調理法や使用する粉の種類によって区別されます。トルコのパンは種類が豊富で、どのパンもかなりおいしい！ここでは、トルコにはどんなパンがあるのかご紹介していきます。

調理法による区別

トルコのパンは、フルンと呼ばれるパン焼き窯を持つパン屋で焼かれるパンと、家で作るホームメイドのパンに分けられます。

フルンのパンは、薪窯で焼かれ日常的に食べるもので、その品質は厳重に管理されています。フルンでは、トルコのパンの中でも最も一般的な「ソムン」と呼ばれる、下が平らで上が膨らんでいるパンを主に作っています。

後者のホームメイドのパンは、生地を家で手こねして、鉄板やタンドール、フルンやホームベーカリーなどで焼きあげます。

粉の種類による区別

トルコのパンは使用される粉によっても区別されます。小麦パンや全粒粉パン、オートミールパン、雑穀パン、胚芽パンはもちろん、オリーブパン、クルミパン、トウモロコシパン、ゴマパンなどがよく食べられています。

種類豊富で楽しい！代表的なトルコパン

トルコには、さまざまな種類のパンがありますが、実際にどんなパンがあるのでしょうか？　ここではトルコでよく食べられているパンをご紹介していきます。

エキメッキ

エキメッキとはトルコ語で「パン」という意味で、「～エキメッキ」というと「～パン」という意味になります。

例えば、トルコ中部や東部で良く食べられる平たくて丸いパンは「ピデ・エキメッキ」。花の形をした大きなパンは「チチェッキ・エキメイ」と呼ばれています。

また、エキメッキとだけ名づけられたパンもあり、こちらはバゲットパンのことを指します。

シミット

オスマン帝国時代から食べられているトルコを代表するパンのひとつで、リング状のゴマパンのこと。外はカリッとしていてゴマの風味が香ばしく、中はもちもちしていてかなりおいしい！トルコの街角の屋台で販売されています。

お祭り用の小さなシミットもあります。こちらは「カンディル・シミット」と呼ばれ、年に5回あるイスラム教の聖なる夜「カンディ」のときに食されます。カンディル・シミットは普通のシミットとは違って、サクサクしたクッキー生地でできています。

バズラマ

中が空洞になった平焼きの発酵パンのこと。鉄板で焼くパンで、中に具材を入れて食べることもあります。テュルク系民族の間で数百年も食べ継がれてきた、伝統的なパンでもあります。

ギョズレメ

トルコ風のクレープ。伝統的な小麦の生地「ユフカ」を薄く引きのばし、中にほうれん草やチーズ、ひき肉などの具材を挟み、鉄板で焼き上げます。

家庭で作られることも多いメニューで、朝ごはんにもおすすめ。小麦の名産地、トルコ中部のアナトリア地方を代表する家庭料理でもあります。

ボレク

オスマン帝国時代から残る、トルコの朝食の定番。小麦粉で作るユフカという薄い生地の間に、挽肉やほうれん草などの具材を入れ、何層にも重ね、オーブンで焼いたり油で揚げたりします。

トルコには、ボレクの専門店があるので、現地を旅したら行ってみてはいかがでしょうか。

ポアチャ

オスマン帝国時代から食べられている、歴史ある総菜パンのこと。生地にヨーグルトが使用されているのが特徴で、具材はフェタチーズやとろけるチーズ、マッシュパテと、ひき肉、オリーブ、ハーブが定番。

屋台やパン屋、ボレク専門店やフルンなどで購入できます。

アチマ

トルコ風ベーグルのこと。油分を加えた生地をツイストさせてリング状にして焼きあげます。食感はベーグルと違ってフワフワ！家庭でもよく作られるパンで、チョコレートなどを塗って食べてもおいしいです。

アイ・チョレイ

トルコ国旗にも使用されている三日月形のパンのことで、フランスでよく食べられているクロワッサンの原型ともいわれているパンです。

17世紀にオーストリアがオスマントルコ軍に勝利したことを祝って、オーストリアのパン職人によってトルコ人がよく食べていたアイ・チョレイが作られたと伝えられています。

後にオーストリアから嫁いだマリーアントワネットがフランスに持ち込んだのが、クロワッサンとなったといわれています。

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ピデ

フルンで焼き上げる、直径30㎝ほどのパンのことで、トルコでは欠かせないパンのひとつでもあります。生地に砂糖が入っているので、ほのかに甘いのが特徴。ケバブ屋ではピデを四角形に切り、ケバブの下に敷いてサーブしています。

一般的にピデといえば、トルコ風ピザ「イチリ・ピデ」。舟形の長い生地に、挽肉や卵、ほうれん草などたくさんの具材をのせて焼き上げます。

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家で簡単にできるトルコパンの作り方

トルコでは家庭でもパンを作ります。ここでは、日本でもフライパンやオーブンを使って簡単に作ることができるトルコのパンのレシピをご紹介します。

パン作り初心者でも挑戦しやすいレシピだと思いますので、ぜひ実際に作ってみてくださいね。

フライパンで作るバズラマ

トルコの伝統的なパン、パズラマはフライパンを使って作ることができます。煮込み料理やスープと相性が良いので、たくさん作ってストックしておくと便利です。

1. 強力粉160ｇ、薄力粉40g、ドライイースト小さじ1、砂糖小さじ2、塩小さじ2/3、オリーブオイル大さじ1を混ぜ合わせる
2. 水130mlを加え、生地がひとまとまりになるくらいまでこねる
3. 打ち粉をした台でさらにこねる
4. 生地をボウルに戻してラップで密封し生地が2倍の大きさになるまで発酵させる
5. フォークなどをさしてガスを抜き、6～8等分にして丸め、バットにおいて濡れ布巾をかけて10～15分ねかせる
6. 生地を直径10cmくらいに伸ばして、フライパンで両面ひっくり返しながらふくらむまで焼く

オーブンで作るピデ

トルコでよく食べられている食事パンのピデは、オーブンを使って作ることができます。トルコの前菜メゼとも相性が良いので、総菜を自作して一緒に食べれば、よりトルコ気分が味わえます。

1. 強力粉160ｇ、薄力粉40g、ドライイースト小さじ2、砂糖小さじ1、塩小さじ1を混ぜ合わせる
2. 水140mlを加え、生地がひとまとまりになるくらいまでこねる
3. 打ち粉をした台でさらにこねる
4. 生地をボウルに戻してラップで密封し、生地が2倍の大きさになるまで発酵させる
5. フォークなどをさしてガスを抜き、6等分に
6. 生地を直径10cmくらいに伸ばして、オーブンシートをひいた天板に並べる
7. ラップで密封しさらに10分ほどねかせる
8. 卵黄を生地の表面に塗る
9. 余熱170℃のオーブンにいれて生地が膨らんだら200℃に設定して10分焼く

旅先で行きたいイスタンブールで有名なパン屋さん

ここではトルコ人におすすめの、おいしいパンが食べられる店をご紹介します。イスタンブールを旅するときは、ぜひ立ち寄ってみてください。

Simit Sarayi（シミット・サラユ）

オスマン帝国時代から食べられている、トルコの国民食的ゴマパン、シミットで有名な店。オシャレなカフェなので、旅先でのちょっと休憩スポットにもおすすめです。

トルコ国内に400店舗以上を展開するだけでなく、海外22カ国にも出店しています。イスタンブール空港内にも店舗があるので、フライト前に立ち寄ってみてください。

店舗名	Simit Sarayi（シミット・サラユ）
住所	Ankara Cad. No:215 Fatih Merkez, Fatih, Istanbul
公式サイト	https://www.simitsarayi.com/en

Karafirin（カラフルン）

イスタンブールに複数の店舗を展開する有名パン店で、海外にも店舗があります。トルコのパンが食べられるほか、料理を提供する店舗もあり、食事処としても使えます。

駅構内やショッピングセンターにも店舗があり、旅行者にも利用しやすいのが魅力です。

店舗名	Karafirin（カラフルン）
住所	Meşrutiyet, Vali Konağı Cd. No:117, 34365 Şişli/İstanbul, トルコ
公式サイト	https://www.karafirin.com.tr/en

日本でトルコパンが味わえる飲食店＆オンラインショップ

日本でトルコパンを食べてみたいという方におすすめしたい、トルコパンが食べられるレストランやカフェと、購入可能なネットショップをご紹介します。

オンラインショップで買えるトルコパン

イスラム教徒のためのハラール食品やトルコの食品を扱うネットショップだと、トルコのパンが手に入ります。気になる人はチェックしてみてください。

HASELFOODS（ハセルフーズ）

トルコ食品を販売しているサイト。シュミットやボアチャ、アチュマなどのトルコ伝統のパンが購入できます。

https://www.haselfoods.co.jp/

東京ジャーミイHalal Market（ハラール・マーケット）

東京ジャーミイが運営するハラール食品を販売しているサイト。トルコの伝統パンも販売しています。

https://halalmarket.tokyocamii.org/

トルコパンが食べられる飲食店

トルコ料理レストランやカフェなら、おいしいトルコ料理と一緒にトルコのパンが味わえます。ここでは、東京と大阪のおすすめ店をご紹介いたします。

ユヌス エムレ カフェ

トルコ文化センターの東京ジャーミイの中にある、トルコ料理が食べられるカフェ。東京ジャーミイ内の食堂ですが、一般の人も利用できます。ピデやシミット、ボアチャなどのトルコのパンが食べられます。

店舗名	ユヌス エムレ カフェ
住所	東京都渋谷区大山町1-19

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ナザール心斎橋本店

大阪で人気のトルコ料理店。トルコ人シェフによる本格的なトルコ料理がおいしいと好評。種類豊富な手作りのピデが食べられます。全品テイクアウトもOK。

店舗名	NazaR（ナザール）
住所	大阪府大阪市中央区東心斎橋1-16-13松村ビルF2
公式サイト	http://www.nazar.jp/

世界一食べられているトルコのパンを味わおう！

小麦の名産地でもあるトルコは、世界一パンを食べる国で、トルコ人の国民食ともいえるパンの種類はかなり豊富でおいしい！トルコを旅するなら、トルコのパンは必食です。

日本にいながらにしてトルコのパンを味わってみたいという方は、家で簡単に作れるレシピも掲載しているので、ぜひトライしてみてください。
手軽に味わいたいという方は、トルコ料理店やネットショップでもパンを購入できますので、利用してみるとよいでしょう。
おいしいトルコのパンを味わいながら、トルコへの旅に思いをはせてくださいね。

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