トルコ料理・グルメ旅

ナルニア国物語に登場するターキッシュ・デライトとは?簡単な作り方や購入方法もご紹介!

更新日:2023.04.04

投稿日:2022.03.29

Views: 4975

ターキッシュデライト ロクム

ナルニア国物語にも登場するターキッシュ・デライトは、本場のトルコではロクムという名前の伝統的なお菓子です。

見た目も美しく優しい噛みごたえのターキッシュ・デライトは、トルココーヒーとの相性も抜群。トルコを感じさせるお茶菓子として味わってみてはいかがでしょうか?

この記事では、トルコの享楽という意味の名を持つターキッシュ・デライトについてご紹介していきます。作り方や日本で購入できるサイトなどもお教えします!

ターキッシュ・デライト(ロクム)とはどんなお菓子?

ターキッシュデライト ロクム トルコスイーツ

トルコではロクムという名で呼ばれるターキッシュ・デライトは、トルコを代表する伝統菓子です。ここでは、ターキッシュ・デライトがどんなお菓子か知ってもらうための、基本情報を解説していきます。概要や味わいについてはもちろん、ご当地ターキッシュ・デライトもご紹介します!

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ターキッシュ・デライト(ロクム)とは?

ターキッシュ・デライトは、トルコで最もポピュラーな伝統菓子です。ロクムというのが正式な名称ですが、世界的にはターキッシュ・デライトという名前の方が有名です。

ターキッシュ・デライトとは「トルコの享楽」という意味で、魅惑的な名前を体現するかのように、その見た目が宝石のように美しいのも特徴のひとつ。

現代のターキッシュ・デライトは、スターチと水を煮て砂糖を入れ、焦げないように練り上げる練り菓子で、煮る時に香料や食紅などで香りや色を加えています。

ターキッシュ・デライトの味の特徴

ターキッシュデライト ロクム トルコスイーツ

ターキッシュ・デライトは、ほかのトルコ菓子と同様に非常に甘いお菓子です。食感は日本の求肥にも似ていて、噛むと口の中でキュキュとした柔らかな口当たりを感じます。

日本人には、ピンク色をしたバラの味のものが有名かと思いますが、トルコにはレモンやミントなど色々な味や色のターキッシュ・デライトがあります。

さらに、トルコが名産地となっているピスタチオやヘーゼルナッツなどのナッツ類が練り込まれているものもおいしいですよ。一般的には、トルココーヒーと一緒にいただきます。

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トルコ旅行のお土産にもおすすめ

ターキッシュデライト ロクム

ターキッシュ・デライトは日持ちするだけでなく、見た目が美しく、異国情緒あふれるパッケージに詰められているものも多いので、トルコ旅行のお土産としてもおすすめです。

トルコでも大切な日の手土産などに利用されるお菓子ですので、公式な場へのおもたせや贈答品としても役立つでしょう。

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トルコでは特別な伝統菓子として食べられている

シェケル・バイラム 砂糖祭 トルコ

ターキッシュ・デライトは、トルコでは日常で食べる気軽なお菓子というよりは、特別な日に手土産に持っていく正式なお菓子というイメージ。大切なお客様を迎える時に、お茶菓子として振る舞うこともあります。

イスラム教の大切な行事、ラマダン明けのお祭りバイラムでもこのお菓子を振る舞います。また、結婚式の申し込みに行くときに手土産に持っていくこともあります。

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そんなターキッシュ・デライトは家で手作りすることはほとんどありません。お店で買うのが一般的で、特にハジュ・ベキルなどの老舗や有名ブランドの商品が喜ばれます。

トルコ各地にはご当地ターキッシュ・デライト(ロクム)がある

トルコには各地方で有名な、ご当地ターキッシュ・デライト(ロクム)があります。それぞれ個性的でおいしいターキッシュ・デライト(ロクム)ばかりなので、代表的なものをご紹介します。

サフランボル・ロクム

サフランボルロクム トルコ ターキッシュデライト

世界遺産の街、サフランボルの名物が、サフランボル・ロクムです。サフランボル・ロクムにはサフランが使われていて、真ん中にヘーゼルナッツが入り、外側はココナッツでコーティングされています。一般的なロクムよりも甘さ控えめで食感も柔らかくなっています。

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アフヨン・ロクム

アフヨンロクム トルコ ターキッシュデライト

アフヨン・ロクムは中央アナトリアの名物です。水牛のミルクから作るカイマクというクリーム状の食材を使い、外側をココナッツでコーティング。ロール状でマシュマロのような食感が最大の特徴です。

アイヴァル・ロクム

アイヴァル・ロクムは北西アナトリアのオスマネリの名物です。アイヴァとは日本語で西洋カリンのこと。この地方特産のアイヴァをピューレ状になるまで煮込んで使用しています。果実を食べているような濃厚なアイヴァの味わいがするのが特徴です。

ターキッシュ・デライト(ロクム)の歴史

ここでは、世界最古のお菓子のひとつともいわれるターキッシュ・デライト(ロクム)の歴史について解説していきます。

ロクムは世界最古のお菓子のひとつ

ターキッシュデライト ロクム トルコ

ターキッシュ・デライトことロクムは、世界最古のお菓子のひとつ。その起源は、紀元前226~652年に栄えたササン朝ペルシアで食べられていた「abhisa」というお菓子ともいわれています。

もともとのロクムは、小麦粉に卵を加えて練り、塩やヨーグルトを加えてバターで焼くホットケーキのようなものだったようですが、1777年に現在のイスタンブールに店を構えた砂糖菓子職人、シェケルジ・ハジュ・ベキル・エフェンディにより現在のような柔らかい食感のロクムが完成されました

それ以降、柔らかくて甘く美しいロクムは、宮殿でも好んで食べられるようになり、貴族や皇帝からも愛される特別なお菓子となりました。

こうして、オスマントルコ帝国の皇帝マフムト2世によりその功績と技術を認められたシェケルジ・ハジュ・ベキル・エフェンディは、オスマン帝国の第一勲章と飴作り職人の長「シェケルジバッシュ」という称号を得るまでになります。

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ターキッシュ・デライトとして世界に知られることに

ターキッシュデライト ロクム トルコ

ロクムは、イギリス人旅行家によって「ターキッシュ・デライト(トルコの享楽)」として紹介され、瞬く間にヨーロッパ中に広まっていきました

さらに、シェケルジ・ハジュ・ベキル・エフェンディの息子が、オスマン帝国の命により各国の国際見本市に派遣され大きな成功を収めたことも、ターキッシュ・デライトが世界中に広まるきっかけとなったようです。

最初にターキッシュ・デライトとして紹介されたこともあり、現在でも欧米ではロクムよりもターキッシュ・デライトという名前の方が有名。トルコ菓子といえばターキッシュ・デライトという確固たる地位を築いています。

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ナルニア国物語で一躍有名に

ターキッシュ・デライトは、C・S・ルイス作『ナルニア国物語』第一巻の『ライオンと魔女』に登場するお菓子としても世界中に知られています。映画にもなった名作ですので、読んだことがある方もいるのではないでしょうか?

物語の中では、ナルニアに迷い込んだエドマンが、白い魔女に与えられるターキッシュ・デライトの誘惑に負けて、ナルニアの創造主でありライオンの姿をしたアスランを裏切ることになってしまいます。

危険で魅惑的で美しい異国のお菓子としてターキッシュ・デライトが描かれていますので、興味のある方は本を読んでみてください。ちなみに、日本ではなぜか最初にターキッシュ・デライトが「プリン」と訳されてしまったようです。

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ターキッシュ・デライトを家で作ってみよう

ターキッシュ・デライトを家で作ってみよう

本場トルコではターキッシュ・デライトを家で作ることはほぼないそうですが、『トルコ料理大全』(誠文堂新光社)に掲載されていたレシピをもとに、ちょっと簡素化して作ってみたことがありますのでご紹介します。

材料は、砂糖、コーンスターチ、水、粉砂糖。お好みでバラ水やレモン汁、ミントなどを混ぜて香りをつけるのもおすすめです。ピスタチオやヘーゼルナッツがあれば、混ぜ込むのもいいですね。

【作り方】

  1. グラニュー糖1kgと水500gを弱火で煮詰める。このときレモンの絞り汁やローズウォーターを入れることもある(水をローズティにして作りましたがおいしかったです)。色づけしたいなら食紅を数滴落とすとキレイなピンク色になります
  2. 水で溶いたコーンスターチを①に加えて弱火に掛けながらゴムベラで、とろみがつくまで混ぜる
  3. 粘り気が出たら火を止めて、サラダ油を塗るかクッキングシートを敷いたバットに流し込む
  4. 冷まして固まったら、さいの目状に切り分けて粉砂糖を振ってできあがり!

イスタンブールでターキッシュ・デライトが購入できる店

ここでは本場トルコのイスタンブールでおすすめの、ターキッシュ・デライトの店をご紹介します。

Haci Bekir(ハジュ・ベキル)

ハジュベキル ターキッシュデライト イスタンブール

現代ロクムの始祖でもあるシェケルジ・ハジュ・ベキル・エフェンディが1777年に開業した老舗中の老舗。トルコでも、ターキッシュ・デライト(ロクム)といえば真っ先に名前が挙がる店なので、最初に購入するならこちらの商品がおすすめです。トルコ国内に複数の店舗がありますので、公式サイトでチェックしてみてくださいね。

店舗名 Haci Bekir(ハジュ・ベキル)
住所 Hobyar, 1, Zahire Borsası Sk., 34112 Fatih/İstanbul
公式サイト https://www.hacibekir.com/

Hazer Baba(ハゼル・ババ)

ハゼル・ババ

1888年創業の老舗でターキッシュ・デライトの有名ブランド。イスタンブールのエジプシャン・バザールに4店舗がありターキッシュ・デライトが購入できます。お土産には六角形の宝石箱のようなボックスに入った商品や、いくつかのナッツが練り込まれている商品がおすすめ。個人的には、ザクロのターキッシュ・デライトがおいしかったです!

店舗名 Hazer Baba(ハゼル・ババ)
住所 Rüstem Paşa, Eminönü Mahallesi Çiçek Pazarı Sk, Mısır Çarşısı İçi, D:No : 14 – 15, 34116 Fatih/İstanbul, トルコ
公式サイト https://www.hazerbaba.com/en/

Hafiz Mustafa 1864(ハフィズ・ムスタファ)

ハフィズ・ムスタファ

1864年創業の老舗。ターキッシュ・デライトはもちろん、バクラヴァ、カダイフなどのトルコの伝統菓子を販売している有名お菓子ブランドです。おすすめは。ローズとピスタチオのターキッシュ・デライト。見た目も美しくぜいたくな味わいと好評です。トルコ国内に複数店舗があるので、公式サイトでチェックしてみてくださいね。

店舗名 Hafiz Mustafa 1864(ハフィズ・ムスタファ)
住所 Hoca Paşa, Muradiye Cd. No:51, 34080 Fatih/İstanbul, トルコ
公式サイト https://en.hafizmustafa.com/

日本でターキッシュ・デライトを購入するには?

ここまでの記事を読んで「ターキッシュ・デライトを日本で食べてみたい」と思った方にお教えしたい、日本での購入方法をいくつかご紹介します。

トルコの高級ブランドDivanが日本に上陸

トルコの高級菓子ブランドDivan(ディヴァン)が、2021年に日本に上陸して、スイーツ好きのあいだで話題となりました。

Divan(ディヴァン)はイスタンブールで1956年に創業した有名な菓子ブランドです。各地の百貨店などに限定出店していることもありますが、現在はネットショップを展開中。ターキッシュ・デライトもこちらのサイトから購入できます。

https://divan.jp/

カルディや成城石井でターキッシュ・デライトは購入できる?

ターキッシュデライト ロクム

カルディでは以前、ターキッシュ・デライトの販売をしていたことがありますが、2022年3月現在公式サイトでの販売情報はありませんでした。

また、成城石井ではDivan(ディヴァン)のターキッシュ・デライトを販売されていたことがありましたが、2022年3月現在、こちらも公式オンラインショップでの販売はありませんでした。

Amazonから購入できる!おすすめターキッシュ・デライト

ターキッシュ・デライトはアマゾンからも購入できます。ここでは、2022年3月現在アマゾンで販売されている、おすすめのターキッシュ・デライトをいくつかご紹介します。

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KOSKAターキッシュデライト

koska ターキッシュデライト ロクム

トルコの老舗ブランドでもあるKOSKAの商品。トルコの特産品であるピスタチオ入りのロクムは定番フレーバーの一つです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B005ID1FAS/

ローズ、レモン、オレンジ、ミントの味のターキッシュ・デライトがミックスされたアソートタイプは、色々な味を試したい方におすすめ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08Q86H44V/

マークス&スペンサー ターキッシュ・デライト

イギリスのマークス&スペンサー社が販売する、ローズとレモン風味のトルコ製ターキッシュ・デライト。天然食材を使用しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0177481GQ/

ターキッシュ・デライトを味わいながらトルコに思いをはせよう

ターキッシュデライト ロクム

ここまで、ターキッシュ・デライトについて紹介してきました。ターキッシュ・デライトはトルコを代表する世界的にも有名なお菓子。トルコの享楽という名をもつターキッシュ・デライトを味わって、トルコ菓子の魅力に触れてみてください。

ネット通販などを利用すれば、日本でも手に入るので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。美しくて甘いターキッシュ・デライトを味わいながら、トルコへの旅に思いをはせてみませんか?

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