トルコはインフレ下で経済成長中!その理由とリラの現状、主要産業を解説
更新日:2023.04.05
投稿日:2022.09.07
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人気の観光地であるトルコ。メジャーな観光地を回るものから少しマニアックな場所を重点的にまわるものまで、さまざまなツアー商品が販売されており、一度訪れてみたいと思っている方も多いでしょう。
海外旅行に行く際、気になるのはその国の経済状態です。トルコは現在、経済成長も著しく、国内は活気に満ちています。トルコの主要産業や経済状況、それをふまえた上で旅行に行く際の注意点を紹介します。
トルコ経済のあゆみ
トルコは古来、東西貿易の中心地として栄えてきました。ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国など歴史上の大国の中核都市や首都となり、文明はもちろんのこと、経済面でも要所であり続けたのです。
1923年、第一次世界大戦が終わって5年後、トルコ共和国が誕生します。1952年には大西洋条約機構(NATO)加盟を果たし、先進国への道を歩み始めます。
1980年代まで、トルコの主要産業は穀物や果物・野菜などの農業でした。
1950~1970年代にかけて、トルコの経済は比較的安定していましたが1980年代に入ると母国党の党首オザル氏によって大幅な経済の自由化と積極的な経済安定化政策が進められます。
この政策は、トルコの経済市場に競争原理を導入させ、安い労働力を提供することで外資を誘致し工業化を推し進めるという効果を生み出す一方で、1980年代の後半から1990年代の前半にかけて、急激なインフレや失業率の悪化を招きました。
その後、トルコ政府は財政赤字の削減・金融部門の強化・国営企業の民営化を中心とする経済構造改革を推し進めます。その甲斐あって、2000年代からトルコの経済は落ち着きを取り戻しました。
2022年現在は、リラ安とインフレの2つの問題への対応をしながら、順調に経済成長を続けています。
トルコ経済の現状
トルコ経済は、1980年代からインフレや国家財政の危機への対応に苦慮しながらも、2005年からEU加盟を目指して経済成長に対してとても貪欲です。そんなトルコ経済の現状を解説します。
トルコ経済の強み
トルコ経済最大の強みは、若年層の人口の多さです。2020年のトルコ全体の年齢中央値は32.7歳であり、生産年齢人口の割合は67.7%となっています。
日本の年齢中央値は48.4歳なので、10歳以上も若いことになります。
これに加えて、トルコの労働人口は3,080万人で、こちらもヨーロッパ諸国や北米、日本に比べるとかなり多めです。これだけ若年層が多ければ経済成長のポテンシャルが高く、今後も成長の余地があるといえます。
さらに、欧州・中央アジア・中東をつなぐ地理的な要所であることも経済の強みです。
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トルコ経済の課題
一方、トルコ経済の弱みとしては慢性的な赤字財政とインフレが挙げられます。2020年のコロナ禍以降、トルコの中央銀行はずっと「利下げ」を繰り返してきました。これは、インフレが進んでいる中の政策としては悪手とされていますが、現職のエルドアン大統領は「利下げをすればお金を借りやすくなって、経済が循環して外国からの観光客も増える」という考えのもと、この政策を推し進めています。
その結果、2022年現在、トルコは物価高とリラ安の影響が出ていますが、反面、外国人観光客にとっては、物価が安くて買い物もしやすい国として人気があります。
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トルコは中東諸国の中では新型コロナウイルスの問題に素早く対応したため、2020~2022年にかけてGDPはプラス成長を達成、2021年第3四半期のGDP成長率(年間)は7.4%となりました。
世界銀行の予測では、新型コロナウイルスのリスクが過度に再燃しない限り、トルコの経済成長率は、2022年は3%、2023年は4%の水準に戻るといわれていました。一方、インフレ率は2021年の17.7%から、2022年は15%、2023年には13%と徐々に低下していき、より正常化していくとの予測がありました。
実際にはインフレはまだ進行していますが、一方で、外国人観光客にとってリラ安はとても魅力的です。実際、トルコの周辺諸国からは買い物目当ての観光客が増加しています。
インフレの問題は、近年トルコへの進出が多くなっている日系企業にも影響を与えるため、今後も注目したいポイントです。
トルコ経済の課題と今後の見通し
物価高でサバサンドが倍額になる、その実態は
サバサンドは、トルコを代表するローカルファーストフードで、外国人観光客にも人気があります。
焼きたてのパンに焼いたサバやレタス・タマネギを挟んだシンプルなものですが、新鮮なサバと美味しいパンの組み合わせは、一度食べるとやみつきになります。
歩きながら気軽に食べることもでき、イスタンブールでは街角でサバサンドを頬張る地元の方や観光客の姿をよく見かけます。
サバサンドは、2021年7月時点では約12リラで売られていましたが、同年の年末には30リラまで値上がりしました。これは、サバサンドの材料であるサバは輸入に頼っており、そのサバの仕入れ価格がリラ安によって大幅に値上がったためです。
しかし、この間に、トルコリラは1リラ15円から8円と約半分に値下がっているため、値段が2.5倍になっても日本人観光客にはさほど影響がなく、物価が安く観光しやすいというトルコのメリットは健在です。
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トルコがインフレになる理由は利下げ政策
ように、トルコはインフレにもかかわらず利下げ政策を取り続けています。この利下げ政策は一定の成果が出ており、外国からトルコへ買い物目的で訪れる人が増えました。
ただ、買い物客が増えることでトルコ国内では全般的に品不足になり、さらなる物価高を招くという悪循環にもなっています。
このため、トルコ国内では経済団体を中心に利下げ政策に反対する動きが活発化してきました。これを受けて、トルコ政府が利下げ政策を取りやめるのではないかという憶測も出ています。
トルコ政府が利下げ政策を取りやめれば、トルコリラの相場も影響が出てくるでしょう。
「リラを守ろう」の奇策は奏功するのか
トルコ政府は、リラ安を食い止めるために国民が銀行に預けず家の中にため込んでいる外貨をトルコリラに両替することを推奨しています。このあたりは、日本の「タンス預金をやめて投資に回そう」という呼びかけに似ていますね。
こういった施策がどのように影響するかは明確ではありませんが、今後もトルコリラは大きく変動する可能性があります。
旅行中にレートが変わる可能性もあるため、日本から旅行に行く場合は現地で小まめに両替をするのも一つの方法です。
トルコの通貨
2022年8月現在、トルコでは「トルコリラ」という通貨が使われています。トルコリラの概要や、トルコのキャッシュレス事情、両替で損をしないコツなどを紹介します。
トルコリラの概要
2022年現在、トルコリラは5~200リラまでの6種類の紙幣と同じく6種類のコインが流通しています。単位はリラとクルシュで、100クルシュが1リラです。1リラのみコインと紙幣があります。
インフレが進んでいるので、ほとんどの物品が1リラ以上の値段がついており、あまりクルシュを使う機会はないかもしれません。
2022年8月現在、1トルコリラは約8円です。トルコリラは相場が不安定なので、1~2日で大きく値動きする可能性があります。
なお、トルコでは場所によっては外貨も両替に利用できます。最も使えるのはUSドル、ついでユーロです。リラ安の今、店によってはトルコリラよりもUSドルの方が喜ばれることもあります。
トルコのお金、トルコリラ。お得な両替方法やキャッシュレス事情は?
進むキャッシュレス
トルコでも、欧米諸国と同様にキャッシュレス化が進んでいます。
都市部では、多くの商店でクレジットカードが使えます。使えるクレジットカード会社はVisaやMastercardがメイン。JCBはほぼ使えないので、トルコ旅行に行く際はVisaやMastercardを用意しておきましょう。
また、電車やバスなどの公共交通機関は、日本でいうSuicaのようなイスタンブールカードというカードを使ってキャッシュレスで乗り降りできます。
イスタンブールカードは駅だけでなくキオスクのような商店でも販売されているので、トルコ国内の移動が多い方は利用すると便利です。イスタンブールカードは限られた都市でしか使えないので、事前に使える範囲を調べておくのがおすすめです。
トルコリラへの両替は現地がおすすめ
トルコリラへの両替は、日本でも可能です。しかし、レートがよくないうえにトルコでは至る所に両替所があります。もちろん、空港でも両替が可能です。
ですから、トルコリラへの両替はトルコ国内で行うほうがおすすめです。不安ならば、ドルを少量持っていきましょう。空港周辺ならばドルは使えます。
出発前にレートのチェックをしておきましょう。
トルコの産業の特徴
最後に、トルコで盛んな産業の特徴を紹介します。トルコは1970年代までは農業が主要産業でしたが、1980年代からは工業が主要産業になっていきました。トルコで盛んな産業について解説します。
自動車工業
トルコの自動車産業は、1954年に軍事用ジープとトラックの製造からスタートします。その後、運輸用トラックやバスの製造が始まり、1966年には自家用車の本格的な製造がスタートしました。
トルコでは、自国のメーカーによる製産だけでなく外国資本の自動車メーカーの受注製産も行っており、トヨタからも受注しています。また、製造工場だけでなくフォードやフィアットなどの研究開発センターもトルコ国内に進出していることでも知られています。
2018年には、自動車生産台数は約150万台、生産台数は世界第15位、欧州第5位を記録しました。自動車部品の工場もトルコには1,000社を超えて存在し、高品質で価格競争力のある部品を提供しています。
観光業
国内に19か所の世界遺産を持つトルコにとって、観光業は重要な産業です。
2019年度の国連世界観光機関のランキングによると、世界中から5,100万人の観光客がトルコを訪れており、これは世界第6位の規模。同年度は日本からも10万人を超える観光客がトルコを訪れました。
2019年の観光関連の収入は298億ドルで、GDPの4.0%です。2020年春ごろからコロナ禍が本格化したため、観光産業は大きな打撃を受けました。
しかし、2023年のトルコ共和国建国100周年に向けて、トルコ政府は大々的なプロモーションを行って観光業を再び盛り上げようとしています。記念行事なども多数行われる予定なので、2023年にトルコへ観光に行けば、例年以上に楽しめることでしょう。
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農業
トルコの国土の44.3%は森林、55.7%は農地であり、さまざまな農作物が作られています。農業や畜産業に従事する人は労働人口の20%。生産物の76%は植物生産物、24%は畜産物です。
トルコで生産されている農作物は果物や小麦が中心で、干しアンズ、ヘーゼルナッツ、干しイチジクの生産が世界1位となっています。このほか、豆類、綿花、たばこ、オリーブ、干しぶどう、野菜類の生産量は世界第5位、小麦、大麦、アーモンド、かんきつ類、茶の生産量は世界10位です。
食糧自給率は100%であり、近隣諸国へ輸出も行っています。このほか、首都アンカラには世界第3位のシードバンク(種銀行)があり、種子の輸出も重要な産業です。
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畜産業
トルコには、約3,500万頭の家畜が飼育されており、その内訳は牛が約1,000万頭、羊・ヤギが約2,500万頭です。
また、養鶏も盛んでトルコは鶏肉の年間生産量が世界上位10ヶ国に入っています。
現在、トルコ畜産業の農業総生産に占める割合は25%程度ですが、トルコ政府は50%まで引き上げることを目標にしています。
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エネルギー
トルコは地理的にエネルギー資源国とエネルギー消費国の間に位置しており、エネルギー回廊としての役割を担っています。
石油や天然ガスの運搬手段は、日本のような島国ではタンカーが主ですが、中東からヨーロッパ諸国へなど、陸路でエネルギーを運ぶ場合はパイプラインを用いるのが主流です。
トルコでは、1960年代から石油パイプラインが、2003年からは天然ガスのパイプラインが国内に設置されてエネルギー生産国から消費国へエネルギーを運んでいます。
トルコ自身は国内で消費するエネルギーを長らく国外からの輸入に頼ってきました。しかし、2000年代前半より10年ほど前より国土に再生可能エネルギーのポテンシャルがあることが分かり、総エネルギーの30%を再生可能エネルギーにシフトするよう計画しています。
石油パイプライン
トルコに設置された石油パイプラインは1966年にトルコ石油株式会社(TPAO)によってバトマン・ドルトヨル(イスケンデルン湾)間に最初に敷設されました。現在ではイラク・トルコ原油パイプライン、バクー・トビリシ・ジェイハン原油パイプラインと、複数あります。
その全長は数千キロにもおよび、湾岸戦争やイラン・イラク戦争などの影響を受けつつも、中東からヨーロッパ諸国へ石油を送り続けています。
天然ガスパイプライン
トルコの天然ガスパイプラインは、2001年12月に年間100億立方メートルの天然ガス輸送を行う全長約2,577kmのイラン・トルコパイプラインが初めて開通しました。
次に開通したのは2003年にロシアからトルコへ年間150億立方メートルを輸送するアンカラ・サムスン天然ガスパイプライン。近年中にトルコとアゼルバイジャンを結ぶトランスアナトリア・パイプラインが開通予定で、アゼルバイジャンの天然ガスがトルコを経由してイタリアまで運ばれます。
石炭
トルコ内には南東部のエルビスタン(カフラマンマラシュ)をはじめとして複数の石炭鉱山があります。
2018年には石炭の採掘量がピークを迎えましたが、産出された1億トンの石炭のうち、9割以上が不純物を多く含む「亜炭」と呼ばれるもので、上質な無煙炭の産出量は約200万トンにとどまっています。
環境保護の観点から2019年以降の石炭の産出量は減少傾向ですが、現在も約3万6,000人の労働者が炭鉱産業に従事しています。
天然資源
トルコには、複数の天然資源の鉱山があります。クロム鉱石をはじめとする天然資源について解説します。
クロム鉱石
トルコは、世界でも有数のクロム鉱石の産出国です。トルコ国内にあるクロム鉱石は約2,600万トンと考えられており、南アフリカ、インド、カザフスタンに次ぐ量です。年間産出量は100万~150万トンで、需要が増えるほど産出量も増えていくでしょう。
ホウ素
トルコのホウ素埋蔵量は30億6,600万トンで、世界のホウ素埋蔵量の約73%を占めています。
ケステレキ(ブルサ)、ビガディチ(バルケシル)、エメット(キュタフヤ)、クルカ(エスキシェヒール)などにある鉱床から、年間270万トンほどが産出されています。
ホウ素はガラスやセラミックの生産に欠かせない物質であり、トルコの重要な輸出品のひとつです。2019年には100億ドル相当の純ホウ素とホウ素製品が輸出されました。
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銅
トルコの銅の埋蔵量は約4,000万トンといわれていますが、良質な銅は約50万トン程度です。首都アンカラから東に約465キロの場所にあるムルグル鉱山が国内最大の銅山です。
大理石と自然石
トルコの大理石埋蔵量は、約51億立方メートルと推定されています。1980年代半ばから、大理石や自然石の採掘や輸出産業が急速に成長し、現在、全国80ヶ所で150種類以上の色、模様、品質の大理石が採掘されています。
特に有名なのがアフヨンカラヒサル県で産出されるフヨン大理石で、世界120か国に輸出されている名産品です。
皮革産業
トルコ国内には、約4,500社の皮革業と皮革製品製造業の企業があり、約2万人の労働者が皮革産業に従事しています。製造業生産の1%、工業分野における雇用者総数の1.5%と、高い割合を占めています。トルコは小型動物の皮革加工で世界の16%、大型動物の皮革加工で3%を占めています。
輸出先はイタリア、イギリス、ドイツ、ロシア、デンマークなどの欧米諸国が中心です。
皮革産業が主要となっている都市としてはイズミルが有名です。イズミルの「フリーゾーン」では、輸出加工の製造業に対し、輸出による利益の法人税の控除、関税や付加価値税の免除などの優遇措置が設けられています。
化学工業
あまり知られていませんが、トルコは製薬産業が盛んです。化学産業の12%を製薬産業が占めており、国外から輸入した薬の材料を加工して、薬を国外に輸出しています。
国内には、外国資本の14企業を含む42の生産施設があり、世界保健機関(WHO)が定めたGMP(医薬品の製造と品質管理に関する国際基準)も300の企業が採用しています。
また、石油化学製品の原料やポリプロピレンを輸入し、プラスチック製品や塗装製品に加工してヨーロッパ諸国への輸出も盛んです。
電子工業
電子工業は、トルコで飛躍的な成長を遂げている産業分野の一つです。中でも、テレビは主要輸出品で、ドイツを筆頭にイタリア、スペイン、UAEへ主に輸出されています。
近年は、中国製品との競争が激化してきたため、冷蔵庫や洗濯機、食器洗い機といった家庭用家電全般の輸出にも力を入れるようになりました。
このほか、通信機器の輸出も伸びています。
貴金属工業
トルコの貴金属産業は、長い伝統があります。
線条細工、ニエロ細工、柳細工などトルコ独自の伝統的な技術は、現在も世界中で高い評価を得ており、貴金属の世界的な加工基地として、国内外から宝石や地金を輸入し、加工した上で輸出しています。
輸出先は、アメリカ、ドイツ、アラブ首長国連邦、イスラエル、イタリア、ロシア、リトアニア、リビア、イギリスなど世界中で、2023年には120億ドルの輸出額を目指しています。
なお、国内でもグランドバザールなどで、貴金属の取引が活発に行われており、トルコの貴金属は旅行のお土産としても人気です。
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運輸
トルコの運輸・通信部門は国内総生産(GDP)の約12%を占めています。国内貨物運送では陸上運輸が約92%であり、旅客運輸も95%は陸上運輸です。
トルコ国内には、全長36万3,892キロの道路と、全長6万4,987キロの高速道路網、そして1万274キロに及ぶ鉄道網が張り巡らされており、運輸を支えています。
また、22の国際線空港と35の国内線空港があり、ヨーロッパ、中央アジア、中東、北アフリカの玄関口として、旅客および貨物の重要な中継基地となっています。2018年10月には、欧州、アジア、中近東、アフリカを結ぶハブ空港として世界最大規模のイスタンブール空港が完成。2019年にはアタテュルク国際空港より全ての機能が移転され、全面的な運用が開始されました。
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通信
トルコの通信事業は長い間、郵送事業と並行して行われていましたが、1994年に通信部門が独立、郵便運営総局とトルコ・テレコム株式会社という別会社になりました。
また、2001年2月1日に行われたトルコで3番目の人工衛星テュルクサット2Aの打ち上げにともない、衛星通信分野にも参入しています。
2004年には、国営衛星通信事業者テュルクサット株式会社が創建され、トルコ・テレコムから独立。翌2005年にはトルコ・テレコムのケーブルテレビサービスとケーブルインターネットサービスはテュルクサット株式会社に譲渡されました。
博覧会と商業的宣伝
トルコの公共機関、基金、協会、民間企業は、博覧会を積極的に開催しています。トルコの博覧会は「一般博覧会」「専門博覧会」「消費者向け博覧会」の3つに分けられ、国内または国際レベルで開催されています。
アルトゥンパーク、エキスポセンター、文化公園博覧会会場、世界貿易センター、CNRエキスポ博覧会センターなど、博覧会や商業的な宣伝をする施設も国内に点在しており、ことあるごとに催事が開かれているので、旅行中にやっていたら寄ってみるのも面白いでしょう。
近年の代表的なイベントには、2016年の国際園芸博覧会があり、アンタルヤのアクス区で大規模に開催され、約100カ国が参加しました。
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