トルコが誇る世界遺産 サフランボル

世界遺産「サフランボル市街」観光の見どころ!オスマン帝国時代の街並みが残る都市

更新日:2023.02.28

投稿日:2022.11.14

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サフランボル トルコ 世界遺産

昔の街並みが修復保存されている都市は世界各国にあります。もし昔のトルコにタイムスリップしたいのであれば、サフランボルがおすすめです。この街は古来より交易で栄えましたが、鉄道の発展と共に衰退し、その後大規模な都市開発が行われなかったため、昔の街が現代まで残りました。サフランボルを訪れて、オスマン帝国時代に想いを馳せてみてください。

サフランボルとはどのような都市?

サフランボル トルコ 世界遺産

サフランボルはトルコ北部にある小都市で、古い街並みが残る街として知られています。多くの民家の1階部分は石で作られ、2階や3階は日干し煉瓦や木で作られています。そして白い壁に木製の窓枠を持ち、屋根にオスマン建築のタイルが使われる伝統的な様式で作られています。街には主にトルコ風の家屋が立ち並びますが、イスラム系以外の住民が暮らす地区にはヨーロッパ風の建物もあります。

民家以外にも、旧市街には多くの歴史的な建築物が保存されています。25のモスクが存在し、8つの噴水があります。石で作られた高さ12mの時計塔、トルコ式浴場(ハマム)や隊商宿(キャラバンサライ)も残されています。1000以上の歴史的建造物が残るサフランボルは、1994年に「サフランボル市街」の名でユネスコの世界遺産に登録されました。

City of Safranbolu – UNESCO World Heritage Centre

サフランボルは古来より交易の中心地として発展を遂げました。特にスパイスのサフランの集積地として有名となり、都市名はサフランとギリシャ語の都市を意味するポリスが合わさってサフランボルと呼ばれるようになりました。

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当時、サフランは世界で最も高価なスパイスの称号を持ち、金と同じぐらいの価値があると言われていました。現在でもサフランはサフランボルの東にある村で栽培されています。

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サフランボルの街並みの特徴

サフランボル 世界遺産 古民家

サフランボルは、山の谷間にある旧市街チャルシュ地区、高原にある新市街クランキョイ地区、かつての避暑地であるバーラル地区から構成されています。

チャルシュ地区の中心部には市場(バザール)が作られ、その周りを工房や職人の家が取り囲んでいます。これらの建物は主に木造です。クランキョイ地区にはかつてイスラム教徒以外が暮らしていました。ここにある1階が店舗で2階に人が住む石造りの家は、ヨーロッパの町を思い起こさせます。バーラル地区には大きな庭がある大きな邸宅が建ち並びます。街の北西斜面に作られたこの地区は、サフランボルの人たちの避暑地となっていました。仕事場はチャルシュ地区にあるため、夏の期間は通勤の行列が何時間にもわたり出来ました。

チャルシュ地区とクランキョイ地区の道は、狭く曲がっているため奥行きを演出し、曲がり角では空間を広く見せる効果を演出します。この道路には石畳が敷かれています。石畳には、表面の水を逃がすために傾斜が施されていました。

白壁に木枠の窓が付いた伝統的なトルコ建築の家は、チャルシュ地区で見ることが出来ます。100年以上前に建てられた家が現在も残り、中世トルコの街並みを現在に伝えています。しかし、近年は古い住居を観光客用にホテル、レストランや土産物屋に改築することも増えています。また、伝統家屋建築の技術を持った職人が減少しており、劣化する建物をいかに残していくかという課題があります。

サフランボルの場所と行き方

サフランボル トルコ 世界遺産

サフランボルはトルコ北部のカラビュック県に属しており、黒海から南に65㎞ほど内陸に入った場所に位置しています。サフランボルのさらに南に200㎞行くと首都アンカラがあります。サフランボルへは、イスタンブールから車で約5時間30分、アンカラからは約2時間30分で行けます。

アンカラから日帰りでサフランボル観光に行けますが、歴史的な街並みをゆっくり見学されたい場合は、サフランボルで宿泊するのがおすすめです。街中には古い民家や隊商宿を改装したゲストハウスがあります。

サフランボルの気候

中央アナトリア地方の気候は、1年を通して乾燥しており夏の暑さと冬の冷え込みが厳しいです。黒海沿岸地方の気候は、夏は湿度が高く蒸し暑く冬は比較的暖かい特徴があります。サフランボルはこの2つの気候の中間の特徴を持っています。

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サフランボルでは年間を通して雨が降り、1月と2月に降水量が多く、また6月にまとまって降る場合もあります。夏の気温は30℃以上になり、冬の時期は降雪することもあります。

旧市街は深い峡谷の底に位置しており、山々が雨を防ぐため街は乾燥しています。また、風もあまり吹き込まないため夏は気温が高くなります。新市街は旧市街の西2kmの高原にあり、夏は旧市街に比べ涼しくなっています。気温が穏やかな5月や6月、暑さが少し落ち着く9月がサフランボル観光におすすめです。街に最も多くの観光客が訪れるのは、7月と8月の夏の時期となります。

サフランボルの歴史

サフランボル

紀元前の旧石器時代よりサフランボルの地で人々が暮らしていたことが分かっています。その後、ヒッタイト人、リュディア人、ペルシャ人の集落が作られました。東ローマ帝国がアナトリアを支配下に置くと、人口が増え街へと発展していきます。この時代に作られた橋やお墓、ローマ神殿の遺跡が見つかっています。なお東ローマ帝国時代は、街の名前はダディブラとして知られていました。

街が大きく発展を遂げたのは、ルーム・セルジューク朝のトルコ人による11世紀のアナトリア征服後です。ザレフレと呼ばれたこの街は、シルクロード交易の中継地点として開発されました。13世紀頃までに、現在街で見ることが出来るモスクや神学校、浴場などが建設されます。

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オスマン帝国時代の14世紀から17世紀にかけて、東西貿易の要衝としての役割の他に、黒海の港湾都市シノプとイスタンブールを繋ぐ交易路の中継都市として重要となります。この時期に街には隊商宿(キャラバンサライ)が作られました。オスマン帝国の宰相や将校がサフランボルに住居を持ち、またコンスタンティノープルの宮殿には多くのサフランボル出身者がいました。オスマン帝国時代は、町の名前はこの地域に古くから住んでいた部族が由来となるボルルに変更されます。

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18世紀半ば以降は、町の名前がザーフィラン・ボルルとなり、そして19世紀の終わりにはザフィランボルとなります。そして現在のサフランボルとなりました。交易路の宿場町として発展したサフランボルですが、鉄道の発展により人や交易品が立ち寄らなくなってしまいます。20世紀に入ると街は衰退をして行き、大規模な都市開発も行われなかったため、昔ながらの街並みが現在に残ることになりました。

サフランボルの見どころ

サフランボルには昔ながらの街並み以外にも多く見どころがあります。もし、スケジュールに余裕があれば、街をのんびり散歩しながらの見学がおすすめです。

カイマカムラル・エヴィ

サフランボル カイマカムラル・エヴィ 古民家

サフランボルで必ず見るべき場所の一つです。ここは約200年前に作られた邸宅で、1階より2階部分がせり出したオスマン帝国時代の様式で建てられています。この邸宅の家主は、サフランボルの軍の司令官を務めていたメフメト・エフェンディです。中佐を意味するカイムマカムが元となり、カイマカムラル・エヴィ(邸宅)と呼ばれています。現在は、当時の生活を見ることが出来る博物館となっており、邸宅内に人形や食器が置かれ、分かりやすく展示がされています。

1階部分は馬小屋を兼ねた玄関で、2階と3階は広間を中心に部屋が配置された生活空間です。窓際に沿って部屋を囲むようにして置かれた長椅子、壁と一体となった戸棚、クローゼットのような場所に設置されたお風呂など、興味深い部屋の内装を見ることが出来ます。

イスラム教の教えに基づき厳格な生活を送っていた人たちの特徴が、この邸宅に現れています。厳格なイスラム教徒の家族は、同じ家の中でも男性と女性が別々に生活をしていました。そのため家の中で、セラムルック(男性住居)とハレム(女性住居)が分かれています。

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キッチンのある女性住居から男性住居に食事や飲み物を渡すために、ドンメ・ドラップと呼ばれる回転棚が設置されています。邸宅に来た客人には、回転棚から飲み物などが提供されました。こうすることで男性と顔を合わせることなく、おもてなしをすることができました。

ハヴズル・アスマズラルの邸宅

サフランボル

19世紀にアスマズラルの邸宅として建てられた建物です。その最大の特徴は、1階にある部屋の中央に貯水槽(ハヴズル)があることです。床から高さ60cmほどの四方を囲む壁が作られ、その中に水が入れられました。貯水槽を囲むように壁に沿って長椅子が設置されています。この貯水槽には、涼しさをもたらすと同時に防火の目的もありました。保存と観光目的のためにサフランボルで最初に修復された建物の内の1つで、1988年からブティックホテルとして営業をしています。

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イゼット・メフメト・パシャモスク

サフランボル出身のオスマン帝国宰相のイゼット・メフメト・パシャによって、1794年から1798年にかけて建てられたモスクです。モスクの土地は傾斜地で下に小川が流れていました。そのため地面にアーチを設置し、建物の床を高くして作られました。礼拝所は13.5mx13.5mの正方形で、聖地メッカの方角を表すミフラーブは豪華な作りとなっています。ミフラーブの横にあるミンバル(説教壇)には、皇帝セリム3世の署名があります。モスクの敷地内には1本のミナレット、図書館と2つの噴水があります。

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サフランボル歴史博物館

サフランボル歴史博物館 トルコ

小高い丘の上にかつて政府庁舎があり、現在は歴史博物館となっています。政府庁舎は1904年に建てられましたが、1976年の火事で焼失してしまいました。その後文化観光省によって修復され、博物館となりました。博物館には、オスマン帝国時代の衣装、家具、日用品などが展示されています。

フドゥルルックの丘

旧市街のチャルシュ広場から南に行き、急な坂道を登った先に丘の頂上があります。ここは世界遺産の街並みを一望できる人気スポットとなっています。民家の赤茶色の屋根と白壁、そして木々の緑のコントラストによる昔ながらのトルコの風景を見ることが出来ます。この丘は、11世紀にトルコ人がサフランボルにやって来た際に定住をした場所と言われており、祈りの場としても使われました。ここには街にゆかりのある人たちの霊廟もあります。

インジェカヤ水道橋

インジェカヤ水道橋 トルコ サフランボル

サフランボルから北に7kmの場所に位置するトカトル渓谷に架かる水道橋です。宰相のイゼット・メフメト・パシャによって、18世紀の終わりに建設されました。橋は地上60mの高さ、116mの長さで橋の幅は110~220cmです。6つのアーチによって支えられた水路によって、水がバーラル地区にある邸宅の貯水槽に送られ、そこから市街に分配されました。その水はパシャ水として知られています。

また、トカトル渓谷には、高さ80mのクリスタルテラスというアトラクションがあります。渓谷の外に突き出た半透明の床から、真下に広がる渓谷の絶景を見られますが、このテラスからインジェカヤ水道橋を見ることはできません。

刑務所跡

歴史博物館の裏手に古い刑務所の建物があります。1906年に皇帝アブデュルハミットによって建てられました。とても刑務所には見えない美しい外観の建物です。現在はカフェやレストランとして利用されています。

ジンジ・ハン(隊商宿)

1640年~1648年の間に作られた隊商宿です。噴水のある中庭を囲む構造で、石で作られた2階建ての重厚な建物です。人が宿泊する部屋と、ラクダや馬などが休む厩舎の2つのセクションに別れ、客室は62部屋ありました。盗賊などから旅人を守るために、ジンジ・ハンの入り口の扉と鍵は頑丈な鉄で作られています。現在は1階部分がレストラン、2階部分がホテルとして使われています。また、1階部分には当時の隊商宿を再現した展示もあります。

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ジンジ・ハマム(トルコ式風呂)

1645年に、ジンジ・ハンと同じくジンジ・ホジャによって作られたハマムです。街の中心地にあり、ドームで覆われた屋根が特徴の建物です。冬には建物から湯気が立ち昇ります。中は男女で分かれており、それぞれ脱衣所と低温と高温の浴室があります。現在も地元の人や観光客によって利用されています。

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アラスタバザール

サフランボル アラスタバザール トルコ

旧市街の真ん中にあるバザールです。食品や衣服の販売やカフェなどがあり、靴屋や金物屋では実際に職人が仕事をしている様子を見ることが出来ます。買うものがなくても見ているだけで楽しめます。もしお土産を買いたい場合は、サフランボルが発祥のトルコ菓子のロクムがおすすめです。様々な味のロクムを試食しながら買うことができます。

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