トルコおすすめ観光案内トルコが誇る世界遺産

東トルコ・南東アナトリアおすすめ観光スポット15選!世界遺産も多数

更新日:2023.04.05

投稿日:2022.08.16

Views: 1662

ネムルート山

東トルコ・南東アナトリアはトルコの東や南東部の地方。歴史と文化遺産に彩られる地方として知られていて、壮大な遺跡群や神秘を感じさせる歴史的スポットが点在しています。

イスタンブールなどに比べると、日本人にはまだまだ知名度が低いエリアではありますが、今話題のギョベクリテペやネムルート山などのユネスコ世界遺産に登録されているスポットもあり、今後、注目度が高まることが期待されています。

今回はそんな、東トルコ・南東アナトリア地方の魅力的な観光スポットを一挙にご紹介していきます。

注目のトルコの観光地、東トルコ・南東アナトリア地方とは?

トルコ ヴァン湖

東トルコと南東アナトリア地方は、ユーフラテス川(トルコ語:フラット)とチグリス川(トルコ語:ディジュレ)に挟まれた地方です。東トルコはトルコのアナトリア半島の東部にあり、東アナトリア地方とも呼ばれます。南東アナトリア地方はトルコ南東部の地方で、北に東アナトリア地方と接しています。

アナトリアが小アジアと呼ばれる理由とは?歴史・文明・遺跡を紹介

その歴史は新石器時代の紀元前10000年頃まで遡ることができ、紀元前20~14世紀にはフルリ人、紀元前14~13世紀は高度な文明を有していたヒッタイト人によって支配されていました。

歴史と文化遺産に恵まれた地方で、ユネスコ世界遺産に登録されている有名な観光スポットも点在しています。まだまだ知名度は高くないと思いますが、今後、注目度が高まることが期待される地域でもあります。

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ユネスコ世界遺産に登録されている東トルコ・南東アナトリアの観光スポット

ここでは、東トルコ・南東アナトリア地方にある、ユネスコ世界遺産についてご紹介します。この地方を最初に訪れるときは、まず世界遺産から巡ってみるのもおすすめです。

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ギョベクリテペ

ギョベクリテペ遺跡 トルコ 世界遺産

2018年にギョベクリテペは、ユネスコ世界遺産に登録された遺跡。人類の歴史の始まりを解明する上で重要な遺跡として、今世界中で注目を集めている遺跡でもあります。発掘調査が進む中で、これまで地球上で最古の高度な文明とされてきたメソポタミア文明より7000年も古い文明の遺跡であることが判明。さらには宗教施設だった可能性も指摘されています。発掘現場の見学もできますが、近隣にある「シャンルウルファ考古学博物館」で、世界最古のフルサイズの石像ウルファマンなどの出土品の展示見学ができますよ。

『ナショナルジオグラフィック』の2020年版「ベストトリップ」リストの文化部門で、25の必見の観光先のひとつにも選出されている、東トルコ・南東アナトリアきっての注目スポットです。

ギョベクリテペ遺跡とは?謎多き世界最古のトルコの遺跡【世界遺産】

ネムルート山/ネムルット・ダーの巨大墳墓

ネムルット・ダー

ネムルート山は標高約2150mのトルコ東部の山。紀元前3世紀頃に建国されたコンマゲネ王国のアンティオコス1世が築いた墳墓などがある霊場でもあり、1987年にはユネスコ世界遺産にも登録されています。霊場は古墳とその回りの3つのテラスからなり、山の麓にはコンマゲネ王と守護神テュケやギリシャの神々などの計5体の石像遺跡を見ることができます。雪に覆われるため、冬場は登ることができませんのでご注意を。

巨大な石像がならぶ世界遺産・ネムルート山とは?コンマゲネ王国の墳墓の謎

ディヤルバクル城壁とエヴセル庭園の文化的景観

ディヤルバクル トルコ 世界遺産

ディヤルバクルはチグリス川の沿岸にある町で、約9000年もの歴史があるといわれています。黒海と地中海を結ぶ重要な交易地として、東アナトリア高原で最も重要な都市だったため、外敵から都市を守る強固な城塞が造られました。長い歴史の中で破壊と修復を繰り返し現在の姿を形成していきました。ちなみに、城塞の城壁の長さは、万里の長城についで世界で2番目の長さを誇ります。

世界遺産ディヤルバクル城塞とは?メソポタミアとアナトリアの交差路を守った砦

この城塞とチグリス川と町を結ぶヘヴセル庭園は、この地方の重要な歴史の時期の多くを説明していることから、2015年にユネスコ世界遺産に登録されています。

ユネスコ世界遺産ページ:https://whc.unesco.org/en/list/1488/

アニの古代遺跡

アニの古代遺跡 トルコ 世界遺産

アルメニア共和国との国境でもあるアルパチャイ川の傍らにある遺跡。アニは、カルス地方の要地で商業重要都市だったため民族の興亡が激しく、さまざまな民族に支配されてきました。

アニの考古遺跡(世界遺産)の歴史と観光の見どころ

現在遺跡の中でも建物として残っているのは21ヶ所で、この現存する21の建物が2016年にユネスコ世界遺産に登録されています。

ユネスコ世界遺産ページ:https://whc.unesco.org/en/list/1518

アルスランテペ遺跡

アルスランテペ トルコ アナトリア

アルスランテペ遺跡は、紀元前5000年頃からの歴史を持つ遺跡。トルコ国内で最も大きい遺丘のひとつでもあります。中近東の主要文明が交わる場所に位置することから、多くの文明の形成から崩壊にいたるまでの豊富な遺物や遺構などが発掘されていて、現在は野外博物館として見学することができます。

アルスランテペ遺跡は2021年に世界遺産となったトルコの注目の遺跡!

メソポタミア文明とアナトリア文明における国家形成と現代の発展に関する重要なできごとや変化の過程を明らかにしているとして、2021年にユネスコの世界遺産に登録されています。

ユネスコ世界遺産ページ:https://whc.unesco.org/en/list/1622

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一度は行ってみたい東トルコ・南東アナトリアの定番観光スポット

ここでは、東トルコ・南東アナトリア地方の定番観光スポットをご紹介します。どこも魅力的なスポットですので、旅のプランに加えてくださいね。

ウルファ・ハラン

シャンルウルファ トルコ アブラハム

ウルファは、三大世界宗教が父祖と主張するアブラハムが生まれたとされる場所。メソポタミアの重要な歴史・文化の中心地のひとつで、古代にはエデッサと呼ばれその壮大さと富で世界に名をとどろかせていました。

アブラハムは信仰の父!旧約聖書の物語や生涯、子孫など詳しく解説

また、ハランは、その後アブラハムが町を離れて南下し移住した地とされています。当時最も尊い崇拝の対象だった月の神シンの神殿もこの地にあったといわれています。ハランの支配権はローマ、アラブ、モンゴルと交わりながら移り変わり、1516年にセリム1世によってオスマン帝国の領土に含まれました。

オスマン帝国はなぜ600年以上も続いたのか?栄光と滅亡の歴史と強さの秘密

ウルファの見どころ

ウルから神がイスラエル人に約束したとされる土地までの途中でアブラハムがひと息入れたといわれているモスクの「ハリル・ラフマン・ジャーミィ」や、予言者エユプの墓、ウルファ考古学博物館などが、おすすめの観光スポットです。

ハランの見どころ

見事な装飾が施されていたモスクと中庭などがあるウル・ジャーミィが有名です。ここからは、現在ウルファの博物館に保存されているバビロニア王の3つの墓標も発見されています。

シャンルウルファとハラン観光の見どころは?アブラハムゆかりの聖地

アララト山

アララト山 トルコ

主峰が標高5,165mあるトルコ最高峰の山。19世紀からトルコとロシア、イランの国境となっていて、1920年に締結されたギュムル条約でアララトはトルコ領内とされています。

アララト山は聖書でいうところのノアの箱舟が漂着した山といわれていて、研究団による調査が行われたこともありますが、現在まで事実を立証するものは得られていません。

「ノアの方舟」の物語は実話だった?!旧約聖書の隠された“真実”とは?

イサクパシャ宮殿

イサクパシャ宮殿 トルコ

標高2,220mの岩場に立ち、高い塀に包囲されている宮殿。かつてはここからシルクロードを監視し、紀元前1世紀にはウラルトの砦が置かれていました。その後には、セルジューク朝やオスマン帝国もここに要塞を設けていました。広大な地基地内には、イスラム寺院や浴場、ハレム、領主の墓などがあります。

チャウシテペ

要塞化されたウラルトの町にある遺跡。上下の城丘に遺跡が2分されていて、上の丘では神殿の遺跡、下の丘では宮殿や皇子の墓のほか、表面に記された楔形文字が鮮明に現存する大きな容器が残っている食糧貯蔵庫跡なども見られます。

ポシャプ(ギュウゼルス)

1643年に皇子ゼイネル・ベイによって建設された険しい岩の丘に立つ城。内部には14世紀のセルジューク朝の砦の遺跡が残っています。

マルディン

マルディン トルコ

シリアとの国境にある都市で、石灰岩で造られた家が山の斜面に建ち並ぶ独特の景観を見ることができます。メソポタミア大平原やウルモスク、マルディン博物館など、観光スポットも多彩に揃っています。

よくわかる!メソポタミアの文明の特徴と歴史を徹底解説

ガズィアンテプ

ガズイアンテプ トルコ

シリアとの国境付近にある町で、美食の町とも呼ばれています。ピスタチオなどの農産物の生産地としても有名で、ピスタチオをふんだんに使ったバグラヴァなどのスイーツもおいしくいただけます。

ピスタチオの栄養や効果とは?おすすめのお菓子やレシピも一挙ご紹介

保存状態のよいモザイク画が見られるゼウグマ・モザイク博物館やイェセメッキ野外博物館、ガズィアンテプ城のほか、ガズィアンテプで最古の家々が残るベイ地区などもおすすめの観光スポットです。

アタテュルク・ダム湖

堤高169m、堤頂長1664mのトルコで最も大きいダム。地元では「海」とも呼ばれていて、つりやウォータースポーツなども楽しめます。

ヴァン(旧ヴァン・ヴァン城壁)

トルコ ヴァン

トルコ最大の湖であるヴァン湖の東5km、トプラックカレとヴァン城塞の間の丘に位置する街で、他国からの侵略を度々受けてきた歴史を持つ街でもあります。標高1,720mの場所にあるヴァン湖は未だに水深も明確になっておらず、藻類の他に生息する物がないという謎の湖。

また、このヴァン湖周辺にはターキッシュバンという猫が古来より存在。水の中で遊ぶことが好きな珍しい猫で、ターキッシュ・スイミングキャットとも呼ばれています。

ターキッシュバンはトルコ原産の泳ぐ猫!魅力や飼育上の注意は?

1917年までロシアの統治下だった旧ヴァン地域にはいくつかの遺跡が残っていて、12世紀のウル・ジャーミィ、16世紀のヒュスレブ・パジャ・ジャーミィなどが見学できます。ほかに、かつてトゥシュパの砦がおかれていたヴァン城壁などの見どころがあります。

アクダマル島

ヴァン湖にある小島。南湖畔にあるゲワシからボートに乗ってアクセスするのがおすすめです。島には修道僧マヌエルが10世紀に建立した教会があり、赤い砂岩のレリーフが残っています。外壁には旧約聖書をテーマにした、アダム、イブ、ダビデ、王座のキリストと聖母などの彫刻が施されています。

聖書とは?意外と知らない旧約・新約の違いや内容、名言などを紹介

東トルコ・南東アナトリアを旅する方法

ネムルト山 トルコ 世界遺産

東トルコ・南東アナトリア地方は、魅力的ではありますが、まだまだ知名度が高くないエリアであることは否めません。そのため、旅行会社などでもパッケージツアーが少ないのが現状です。

一方、すべて自身で手配し個人で行くというのもかなり大変だと思いますので、旅する場合は、トルコ旅行の実績豊富な旅行会社でプライベートツアー・オーダーメイドツアーを組んでもらうとよいでしょう。

トルコ個人旅行のすすめ!オーダーメイドやプライベートツアー、フリープランの魅力

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東トルコ・南東アナトリアの観光スポットを訪れてみよう

ギョベクリテペ遺跡 トルコ 世界遺産

今回は、東トルコ・南東アナトリアの観光スポットについてご紹介してきました。東トルコ・南東アナトリア地方は、歴史と文化に彩られた地方で、重要な遺跡なども多く存在します。ユネスコの世界遺産に登録されている観光スポットもあり、非常に魅力的な地方であるといえるでしょう。

日本人にはまだまだ知名度が高いとはいえませんが、今後注目度が高まると期待されている地方でもあります。次回のトルコ旅行では、悠久のトルコの歴史を感じに、東トルコ・アナトリア地方を巡ってみてはいかがでしょうか

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