魅惑の国トルコの死ぬまでに一度は見たい絶景17選
更新日:2023.04.05
投稿日:2022.06.27
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親日的なイメージがあることから、海外旅行ならトルコに行きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。トルコといえば、カッパドキアやパムッカレ、アヤソフィアなどが有名ですが、魅力的なスポットはそれだけではありません。
たくさんの絶景スポットがあり、どこから観光すればよいのか迷ってしまうほどです。この記事では、トルコの死ぬまでに一度は見たい絶景スポット17選を紹介します。
Contents
- 幻想的な美しさ!カッパドキアの岩窟群
- 「綿の宮殿」の名を持つパムッカレ
- オスマン・トルコ様式の街並みサフランボル市街
- 青い空と白い大地!トルコの絶景塩湖トゥズ湖(アンカラ)
- エーゲ海に面した古代王朝の都ペルガモン遺跡
- 断崖絶壁に建つ歴史あるスメラ修道院(トラブゾン)
- クレオパトラとアントニウスも過ごした古代都市エフェソス遺跡
- トルコの地中海リゾート アンタルヤのビーチ
- トルコで楽しむエーゲ海リゾート ボドルム
- 不思議で荘厳!ネムルト・ダーの巨大墳墓(キャフタ)
- 地下宮殿バシリカ・シスタン(イスタンブール)
- 豪華で美しいトプカプ宮殿(イスタンブール)
- 「ブルーモスク」の呼び名で知られるスルタンアフメトモスク(イスタンブール)
- ビザンティン時代のモザイクが現存!アヤソフィア(イスタンブール)
- 絶景が楽しめるオスマン建築スレイマニエ・モスク(イスタンブール)
- バロック×オスマンの建築様式で豪華絢爛!ドルマバフチェ宮殿(イスタンブール)
- イスタンブールの旧市街と新市街を一望!ガラタ橋&ガラタ塔(イスタンブール)
- 旧市街が見渡せる絶景レストラン セブンヒルズ(イスタンブール)
- 絶景天国トルコで非日常を味わおう
幻想的な美しさ!カッパドキアの岩窟群
カッパドキアの岩窟群は、1985年「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産に登録された奇岩地帯です。不思議な形の岩が立ち並ぶ景色は、火山灰と溶岩が何万年もの歳月をかけて侵食されたことでできました。
自然がつくり出した芸術を多数見られるカッパドキアの岩窟群は見どころ満載です。例えば、パシャバー地区の「妖精の煙突」、きのこ型の岩が3つ立ち並ぶ「三姉妹の岩」、まるでらくだのように見える「らくだ岩」、カッパドキアの自然を一望できる「ウチヒサル」などです。
また、岩窟を利用した家やホテル、レストランが有名なギョレメ村から徒歩15分程度の場所には、美しい夕日を堪能できるサンセットスポットがあります。
そんなカッパドキアのハイライトは、気球から朝日を鑑賞できる早朝の気球ツアー!上空から見下ろす奇岩群はまさに絶景です。
カッパドキアの気球に乗りたい!魅力やツアーの内容、注意点などを紹介
岩を削って教会や修道院がつくられた「ギョレメ屋外博物館」や、いまだに全貌が解明されていない巨大な地下空間「カイマクル地下都市」や「デリンクユ地下都市」も、ぜひ一度は目にしておきたいスポットです。
カッパドキアはトルコの人気世界遺産!観光名所と旅行ツアーの楽しみ方
「綿の宮殿」の名を持つパムッカレ
トルコ語で「綿の宮殿」を意味するパムッカレは、温泉に含まれる石灰成分が流れ落ちる間に冷やされ沈殿してできた石灰棚です。ちなみに、綿の宮殿という名前は、この地域では古くから綿花の栽培が盛んだったことからつけられました。
遠くから見ると真っ白な雪が積もったような、幻想的な景観が望めます。真っ白な石灰棚と空の色を反射して碧く見える温泉のコントラストは絵に描いたような美しさです。夕方になると真っ赤な夕日に照らされた石灰棚は黄金色に輝き、昼間とは異なる表情を見せてくれるのも魅力です。なお、棚田全体の高さは約200m、棚田は大小合わせて100個以上もあります。
景観を保護するために入浴は制限されているものの、裸足で棚田を歩いたり温泉に足をつけたりすることは可能です。訪れる際は、足を拭くためのタオルと靴を入れるための袋を持参しましょう。
石灰棚の上に残るローマ時代の古代都市、ヒエラポリスも必見です。こちらでは、円形劇場や大浴場跡などの遺跡を見学できます。
パムッカレ-ヒエラポリスはがっかり世界遺産じゃない!観光の見どころ解説
オスマン・トルコ様式の街並みサフランボル市街
サフランボルはトルコの首都アンカラから約60km北上した小さな町です。昔からサフランが群生していたことから、サフランの町を意味する「サフランボル」という名前になりました。
旧石器時代から人が住んでおり、ローマ・ビザンツ時代になると人口が増えて交易ルートとして栄えた時代もありましたが、当時の遺跡は、サフランボル市街には残っていません。しかし、近代的な建物を禁止して古い街並みを残すように努めているため、白い土壁に赤いレンガの屋根が特徴的な民家やモスクなど、オスマン・トルコ様式の街並みは残っています。
また、エフラニ周辺には岩窟墓や24の古墳、3つの塚が見つかりました。ジャルダンルオウルラル時代に建造された「スレイマンパシャ・ジャーミスィ」や1662年に建造された「キョプルル・メフメット・パシャ・ジャーミスィ」など30ほどのモスク、14世紀に建造された神学校「スレイマン・パシャ・メドレッセスィ」の基礎など、歴史的建造物も多数残っています。
サフランボルは古き良き町並みが残る世界遺産!観光のポイントを解説
青い空と白い大地!トルコの絶景塩湖トゥズ湖(アンカラ)
アンカラの南南東150kmほどに位置するトゥズ湖も、トルコを代表する絶景のひとつです。夏の7~9月にかけての時期になると、真っ白な大地が現れます。
この絶景が現れる理由は、トゥズ湖周辺が塩分をたくさん含んでいる土地だからです。そもそもトゥズ湖は水深が1~2m程度と浅い上に、水の出口がありません。そのため夏になると、太陽の熱の影響を受けて湖の水分が蒸発します。すると塩分濃度が濃くなり、湖が干上がる頃には30cm程度の塩の層ができるため大地が真っ白になるのです。
ちなみに、塩の上に浅く水が溜まると、ボリビアのウユニ湖のような「天空の鏡」を目にすることもできます。ただし、夏以外の季節は普通の湖の姿になるので、白い大地や天空の鏡などの珍しい光景は見られません。
また、湖の南部はフラミンゴの一大繁殖地となっており、トゥズ湖の白とフラミンゴのピンク、空の青というカラフルな景色を楽しめます。この地域周辺は2021年にユネスコの特別保護地域にも指定されました。
エーゲ海に面した古代王朝の都ペルガモン遺跡
ペルガモン遺跡はトルコの西側に位置する都市、ベルガマに残るペルガモン王国の遺跡です。ペルガモン王国については未だ解明されていないことも多くありますが、紀元前3世紀から2世紀に栄えたアッタロス朝の都ということが分かっています。1878年に発掘され、2014年には「ペルガモンとその重層的な文化景観」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
多くの出土品はドイツのペルガモン博物館に展示されていますが、高さによって3つの地域に分かれたアクロポリスはロープウェイで登ることが可能で、古代の建造物や博物館などのスポットがあります。
例えば、大理石の柱や北回廊の一部が残るトラヤヌス神殿やペルガモン最古の神殿といわれているアテナ神殿、収容人数が約1万人だったとされる円形劇場の一部が残っており、間近で見学が可能です。
また、当時の医療施設アスクレピオン跡には現在でも水が湧き出る泉や、治療のひとつとして病人を楽しませるために使われていた小さな劇場などの一部も残っています。ペルガモン遺跡は、ぜひともじっくり見学したいスポットのひとつです。
世界遺産ペルガモン(ベルガマ)の古代遺跡とは?トルコの人気観光スポット紹介
断崖絶壁に建つ歴史あるスメラ修道院(トラブゾン)
スメラ修道院は黒海沿岸に位置する都市、トラブゾンから南に50km程度のところに建造された修道院です。地上から約300mの断崖絶壁にへばりつくように建てられており、中には崖から飛び出している部分もあります。この修道院は、おそらくアナスタスィアス帝(491~518年)によって建てられたといわれています。
規模が拡大されたり、閉鎖された時期があったり、火事や盗掘による破壊、修復を繰り返したりしたものの、第一次世界大戦以降はだれも住んでいません。近年では5年間にわたる修復を経て2021年7月に観光できるようになりました。
岩壁の狭い山道を30分程度登ると修道院が姿を現します。礼拝堂の内部は天井に幼少のキリスト、聖母とキリストが、北壁にはコムネネ王朝の肖像・玉座のマリアと天使が、両壁にはキリストの誕生や東方からの3人の賢者などのフレスコ絵が描かれているので、確認してみましょう。また、礼拝堂の左側には奇跡を起こすとされる泉があり、多くの観光客が列をつくっています。
クレオパトラとアントニウスも過ごした古代都市エフェソス遺跡
エフェソス遺跡はトルコの南西部セルチュクという町から徒歩で30分程度の場所にあります。バスターミナルから出ているミニバス、ドルムシュを利用すれば5分程度です。2015年にユネスコの世界遺産に登録された遺跡は保存状態もよく、さまざまな貴重な遺跡を見学できます。
クレオパトラとアントニウスも過ごしたといわれているエフェソスは、初期キリスト教時代の会議が行われていたり、貿易の要衝となっていたり、文化的にも商業的にも栄えた重要な地だったようです。
エフェソスには古代世界七不思議のひとつでかの有名なアルテミス神殿をはじめ、ハドリアヌス神殿やドミティアヌス神殿など複数の神殿が建てられていました。なお、発掘されたアルテミス神殿の一部は英国博物館に、ハドリアヌス神殿の一部はセルチュクの考古学博物館に保管されています。
エフェソス遺跡を訪れた際にぜひ見学したいのが、霊廟でもあったセルシウス図書館(ケルスス図書館)です。美しい装飾が施された大理石や彫刻、保存状態のよい石棺を目にすることができます。
トルコの地中海リゾート アンタルヤのビーチ
アンタルヤはトルコ南部に面したビーチリゾートで、地中海随一ともいわれる人気の観光スポットです。ほとんどのビーチが「ブルーフラッグビーチ」というビーチ・マリーナの国際環境認証を受けています。晴天の日が年間に300日以上あり、リゾートを楽しみたい方にぴったりのスポットといえるでしょう。
数あるビーチの中でも人気を集めているのが、中心地から45km程度南西にある「ケメル・ビーチ」です。国内外から多数の観光客が訪れ、昼夜問わず賑わっています。アンタルヤの中心地に近いカレイチから9km程度の位置にある「コンヤアルトゥ・ビーチ」は、地中海沿岸の中でも美しく有名なビーチです。パラソルやサンベッドなどのリゾートを楽しむのに欠かせないアイテムのレンタルもあるので、のんびり楽しみましょう。
また、地中海や山々を望む「カルアリオウル公園」や「アラアリオウル公園」など、離れた場所から海を眺められるスポットもあります。
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トルコで楽しむエーゲ海リゾート ボドルム
イスタンブールから600km南のトルコ南西端に位置する高級リゾート地がボドルムです。ヨットや大型クルーザーが多数停泊するヨットハーバーがあったり、大小さまざまなホテルが立ち並んでいたりセレブが集まる観光地の雰囲気が漂っていますが、歴史的な遺跡も楽しめます。
例えば、ボドルム城(聖ペテロ城)は15世紀に建てられた建築物で、当時は流罪の刑を処された者の監獄として使用されていました。現在は海底考古学博物館として使用されており、紀元前13~8世紀頃のものが多数展示されています。
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さらに、この地は古代世界七不思議のひとつ、「マウソロス霊廟」があったとされています。一流の芸術家たちによる彫刻が施されていたマウソロス霊廟は、12世紀までほぼ完全な形をしていたものの、地震の影響や建材として使用されたことで姿を消しました。とはいえ、ボドルム城にはマウソロス霊廟の石材が多数使用されている上に、海底考古学博物館には遺跡から出土した一部が展示されているので、間近で歴史を感じられます。
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不思議で荘厳!ネムルト・ダーの巨大墳墓(キャフタ)
キャフタから北に40km程度に位置する、ネムルト山の山頂に残る霊場です。1881年に偶然発見され、1953年から調査が開始、1987年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。遠くから見ると何の変哲もない山に見えますが、標高2,150mの山頂は小石を積み上げた約50mの円錐型ピラミッドになっているのが特徴です。
ここはコンマゲネの王だったアンティオコス1世の巨大墓石で、古墳と3つのテラスにより構成されています。北側のテラスには石像などは残っていないものの、東西のテラスには高さ数mもの巨大な石像が並んでいます。現在は台座に座った状態の胴体とその周囲に頭が並んでいますが、もともとは胴体に首が乗った状態でした。石像はギリシア神話の神々で、東側のテラスにのみ祭壇が設けられていたようです。
コンマゲネは古代ギリシアとペルシアの文化が混ざり合う場所だったこともあり、遺跡では2つの文化が混ざり合った独特な神々の姿を目にできます。
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地下宮殿バシリカ・シスタン(イスタンブール)
バシリカ・シスタンはトルコ語で地下宮殿を意味する「Yerebatan Sarayi(イェレバタン・サラユ)」と呼ばれていますが、実はイスタンブール最大の地下貯水池です。大理石の柱が宮殿を思わせることから、地下宮殿と呼ばれるようになりました。
バシリカ・シスタンがつくられたのはビザンツ帝国のユスティニアヌス1世の時代です。531年に発生した争いが収まった後、水資源に乏しかった地域に貯水するため7,000人もの労働者を使い建造したとされています。
地下宮殿に一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気とライトアップされた幻想的な空間を体験できます。現代とは思えない光景は、時空を超えた別世界にいるかのような感覚を味わえるはずです。柱の中には建設中に亡くなった労働者をしのぶためにつくられた柱があります。不思議なことに常に濡れている柱は、「蛇の柱(涙の柱・嘆きの柱)」と呼ばれて願掛けができるとされています。訪れた際はぜひ探してみましょう。
イスタンブールの地下宮殿は必見!メデューサに守られた場所の正体とは?
住所 | Yerebatan C. Alemdar M. 1/3 34410 S.Ahmet/İSTANBUL, Turkey |
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営業時間 | 9:00~17:30 |
公式サイト | https://www.yerebatan.com/en |
豪華で美しいトプカプ宮殿(イスタンブール)
イスタンブールの旧市街半島の先端に佇むトプカプ宮殿は、オスマン・トルコ帝国の王が住んでいた居城です。メーメット2世が1467年に建造し、19世紀半ばまで使用されていました。当時は6,000人もの人が暮らしていたというのですから、いかに巨大な宮殿なのかがわかります。
なお、宮殿は3つの海と豊かな森に囲まれており、現在は博物館として利用されています。敷地が広いのでじっくり見学するためにも、時間にゆとりを持っておきましょう。イスタンブールで一番美しいといわれる「アーメッド3世の泉」や4つの中庭など、建物以外にも見どころが満載です。
例えば、部屋の中に小さな噴水がいくつもあるムラト3世の部屋やその部屋の両側にある立派なタイル、華やかなステンドグラスが施された皇太子の部屋、絵本に登場しそうな当時の調理場などです。宮殿内の豪華な装飾を楽しみながら、当時の人々の生活に思いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか。
トプカプ宮殿はオスマン帝国皇帝達380年の居城!見逃せない観光ポイント!
住所 | Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey |
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営業時間 | 冬季:10月30日~4月15日は9:00~16:45(チケット売り場は16:00まで)・ 夏季:4月15日~10月30日は9:00~18:45(チケット売り場は18:00まで) |
公式サイト | https://www.millisaraylar.gov.tr/en/palaces/topkapi-palace |
「ブルーモスク」の呼び名で知られるスルタンアフメトモスク(イスタンブール)
イスタンブールの旧市街にあるスルタンアフメトモスクは、内部の壁に青を基調としたタイルが敷き詰められていることから、「ブルーモスク」とも呼ばれています。オスマン帝国の第14代皇帝アフメット1世が建造し、1985年に世界遺産に登録されました。大小4つのドームが組み合わさったような形状をしており、遠くから見るとひとつの巨大なドームに見えるのが特徴です。
内部は白地の壁にコバルトブルーのタイルが芸術的に施されていて、見る者を圧巻します。200以上あるステンドグラスから差し込む光が一層神秘的な空間をつくり出し、忘れられない光景を演出します。夜になると朝日が昇るまでライトアップされるブルーモスクも魅力的なので、チャンスがあればライトアップされた姿も見てみるのがおすすめです。
なお、イスラム教施設なので半ズボンやスカート、ノースリーブといった肌の露出が多い服装では入場できません。女性は頭にスカーフを被らなければならないため、持参すると安心です。
世界で最も美しいと称されるブルーモスクの見どころは?イスタンブール観光を満喫
住所 | Sultan Ahmet, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey |
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営業時間 | 4月1日~9月30日は08:30~19:00・10月1日~3月31日は08:30~17:00※入場は閉館時間の30分前まで※金曜礼拝のある金曜日の入場は14:30から※お昼と午後の礼拝の時間30分前から終了時間15分後までは入場不可 |
公式サイト | http://www.sultanahmetcamii.org/ |
ビザンティン時代のモザイクが現存!アヤソフィア(イスタンブール)
アヤソフィアは広場を挟んでブルーモスクと向かい合って建っている、元キリスト教聖堂のモスクです。イスラム生誕前の西暦360年にユスティニアヌス1世によって建てられました。震災や聖像破壊運動、十字軍による攻撃など、数々の災難に見舞われながらも秀麗な姿を残しています。
直径30m、高さ56mにもなる巨大なドームに4つのミナレットで構成されており、1923年には博物館へ変わりました。1985年には世界遺産にも登録されています。2020年には再びモスクへ変わり、「アヤソフィア イ ケビル ジャーミイ(Ayasofya-i Kebir Camii)」という名称になりました。
ドームの内側には40個の窓が並び、繊細な彫刻を施した大理石の柱が使われています。北の回廊には目を癒したり女性に子どもを授けたりする力を与えるといわれ、多くの巡礼者が訪れた「湿った円柱」という円柱も残っています。
また、モスクとして使用するために、一時は漆喰で上塗りされて隠されていたモザイク画も見学しておきたいポイントです。中でも中央にキリスト、右にヨハネ、左にはマリアを描いた13世紀の作品「デイシス」は必見です。
アヤソフィアとは?世界遺産イスタンブール歴史地域を代表するモスクの特徴と歴史
住所 | Sultanahmet Mh., Ayasofya Meydanı, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey |
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営業時間 | 夏期は9:00-19:00・冬期は9:00-17:00 |
公式サイト | https://www.ayasofyacamii.gov.tr/en |
絶景が楽しめるオスマン建築スレイマニエ・モスク(イスタンブール)
イスタンブールの金閣湾を見下ろせる高台に建てられているモスクが、スレイマニエ・モスクです。オスマン帝国が最も栄えていた頃のスルタン、スレイマン1世のために建造され、1557年に完成しました。モスク以外にも医療施設やマドラサ、ハマムが併設された複合施設でした。
外観の迫力もさることながら、ステンドグラスやイグニス陶器のタイルが施された堂内は圧巻です。オスマン帝国最盛期を迎えたスレイマン1世の時代を象徴する壮大なモスクは、イスタンブール歴史地域を構成するひとつとしてユネスコの世界遺産に登録されています。
モスクを訪れる際は堂内だけでなく、中庭からイスタンブールの街並みを眺めてみるのもおすすめです。高台に建てられているため、天気がよい日にはボスポラス海峡の先まで見渡せます。モスクの北側には、スレイマン1世と皇后のヒュッレム妃、その娘ミフリマー・スルタンの霊廟があります。観光スポットから離れており、観光客が少なめな点もポイントです。
スレイマニエ・モスクとは?トルコ・イスタンブールにそびえ立つオスマン帝国最高の建築
住所 | Suleymaniye Mah,Prof.Siddik Sami Onar Cd. No:1,34116 Fatih/Istanbul,Turkey |
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営業時間 | 9:00~18:00(礼拝時間以外) |
バロック×オスマンの建築様式で豪華絢爛!ドルマバフチェ宮殿(イスタンブール)
ドルマバフチェは、イスタンブール新市街のボスポラス海峡に面したところにあります。もともとは17世紀頃に皇帝専用の庭園がつくられ、オスマン帝国の第31代皇帝アブドゥルメジッド1世がその跡地に宮殿を建造しました。1843年の6月13日に完成しますが、莫大な費用がかかったため、オスマン帝国の財政状況は悪化し始めたとされています。
内部はバロック様式とオスマン様式が組み合わさった豪華絢爛な仕様です。世界最大といわれるバカラ製のシャンデリアや豪華な絨毯、部屋は285室、ホールは44間、トイレが68基あり、どこを見ても映画のワンシーンに入り込んでしまったかのような驚きの空間となっています。
なお、宮殿内にはトルコ共和国を樹立した「ムスタファ・ケマル・アタテュルク」がかつて執務室として利用していた部屋があります。アタテュルクは執務室の隣の部屋で生涯を閉じており、その部屋の時計は彼が息を引き取った9時5分で止まったままです。
住所 | Visnezade, Dolmabahce Cd., 34357 Besiktas/Istanbul/Turkey |
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営業時間 | 9:00~18:30(最終入場時間17:30) |
公式サイト | https://www.millisaraylar.gov.tr/en/palaces/dolmabahce-palace |
イスタンブールの旧市街と新市街を一望!ガラタ橋&ガラタ塔(イスタンブール)
ガラタ橋はイスタンブールの旧市街と新市街を結ぶ、金閣湾にかかる橋です。初代は木製で1845年にかけられました。長さは490mで2階建ての構造となっています。上の階は車や路面電車が走っており、徒歩の場合は上下とも通行可能です。下の階にはレストランが立ち並びイスタンブール名物のサバサンドが販売されています。見かけた際はぜひ食べてみましょう。
ガラタ橋からは旧市街と新市街の両方を眺められます。旧市街側には「イスタンブール歴史地区」が広がり、歴史情緒漂う街並みとともにモスク群を目にすることができます。
新市街側でまず目に入るのが「ガラタ塔」です。ガラタ塔は新市街カラキョイ地区に建てられた9階建ての石づくりの塔で、展望階からイスタンブールのパノラマビューを楽しむこともできます。
タイミングが合う場合は、夕暮れのガラタ橋を訪れてみるのもよいでしょう。旧市街側に沈む夕日や、ライトアップの明かりが反射してキラキラと輝く金閣湾など、ロマンチックな光景が楽しめます。
旧市街が見渡せる絶景レストラン セブンヒルズ(イスタンブール)
セブンヒルズは、イスタンブールの旧市街スルタンアフメット地区にあるホテルです。レストランはホテルの屋上にあり、ホテルに宿泊していなくても最上階のテラス席に座れます。テラス席からの眺めがよいことから人気のあるレストランです。アヤソフィアやブルーモスクをはじめ、トプカプ宮殿、マルカラ海などホテル周辺を360度一望できます。
毎日マルカラ海で獲れる新鮮な海の幸を提供してくれるレストランで、世界的に有名なグルメ雑誌「Food & Wine」にも掲載されています。景色を眺められるだけでなく、トルコ料理を革新的なスタイルで提供していることも特徴です。また、100%オーガニックのこだわった食材を使用した朝食にも注目です。こちらのレストランで朝食を食べてから周辺の観光をするのもよいかもしれません。絶景を眺めながら写真映え間違いなしの華やかな料理を楽しめるチャンスはそう多くないため、一度は訪れてみることをおすすめします。
住所 | Cankurtaran Mahallesi, Tevkifhane Sokak No: 8, Kat:3 34400 Sultanahmet – Istanbul / Turkey |
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営業時間 | 08:00~23:00 |
公式サイト | https://www.sevenhillsrestaurant.com/JP/index.html |
世界遺産イスタンブール歴史地域の見どころ解説!おすすめ観光名所
絶景天国トルコで非日常を味わおう
トルコには日本でも有名な観光スポット以外にも、たくさんの絶景スポットがあります。雄大な自然を楽しめるスポット、歴史的な建造物や像を間近で見学できるスポットなど、非日常を体験できる場所が多い魅力的な国です。
古代の遺跡を目の前に当時の様子を想像するのもロマンがありますし、美しい景色を思うがままに撮影するのも素敵な思い出になります。日本とは異なる、エキゾチックな雰囲気が漂う空間を存分に満喫しましょう。
また、トルコは世界遺産に登録されている建造物や景観も豊富です。実際に足を運び、写真や映像では伝わらない現地の空気を味わいながら、絶景大国トルコを楽しんでみるのはいかがですか。
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